大和川中流部の鳥たち

 大和川は奈良県に発し大和盆地を貫流して大阪に至る川です。
流域の急激な宅地開発などの影響を受け水質がわるく、全国の一級河川のなかで最も汚い川というありがたくないお墨付きをいただいています。
 晩秋の一日、奈良盆地を流れるその川のほとりをほっつき歩いて川の現状をつぶさに見てきました。
その折に出会った鳥達をご紹介します。大和川ですから珍しいものはおりません。せっかく会えたカワセミは撮りそこないました。

− 桜井市 −

 桜井市を流れるあいだはこんなふうに古い堰堤が連続し、川全体を堰き止めない「ゆるさ」があります。
水利用としては非効率的なものですが、おかげで草むらや静水域がまばらにできて、鳥などが身を隠せるハビタットを作り出しています。
 この下のほうではぴっちりと川を堰き止めるものとなり、生物相は途端に貧弱になります。

 改変を受けやすい儚い自然ですが、こういうものを大事にしたいですね。

アオサギ  支流・粟原川
コガモ 桜井市三輪 奈良にはコガモが多い
バン 桜井市三輪 カイツブリ 桜井市三輪
草むらに潜むゴイサギ 桜井市三輪
アオサギ 桜井市江包

河畔に密に繁った草の根方にはカイツブリやバンが見え隠れ。コガモは群れでけっこう堂々とお食事。
ゴイサギはこのへんでは野生を失っていないらしく朝のうちは草に潜んで寝ていました。ちょっとすごい数がいました。近づくと幼鳥の星五位だけがばさばさと飛んで逃げます。成鳥は平気。経験の差なのでしょうか。

− 田原本町 −

 田原本町を流れる間というのは田園地帯で、田畑に水を供給するため川は細かく堰かれ水は停滞しています。
口の悪い言い方をすれば溜池が連続しているようなもので、こうなると岸辺に草も生えず生き物の気配はぱたりと途絶えてしまいます。
 サギ等僅かな種類の鳥がほんのときたま見られるのみでした。

カルガモ カイツブリつがい
コサギ 足もとのは…

− 諸川合流付近 −

ヒドリガモ マガモ

 たくさんの支流が大和川に一斉に流れ込んでくる盆地底。鳥の種類もずいぶん変わってきます。
カモ類ではコガモの姿が消え、渡りのヒドリガモ・マガモが目立ちました。この付近ではコガモは主に支流のほうによくいます。

カワウ

 川合の地でいちばん目立つ鳥はなんといってもカワウです。
年々増えているような気がします。上空を鉤になって飛んでいるのは迫力です。

撮影日 2001.11.25


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