松原 新ケ池

新ケ池は羽曳野市野地区にある溜池です。
この池のすぐ南には「大座間池」という大きな溜池が隣接しています。阪和自動車道美原北IC付近で東側に大きなラジオの送信アンテナが立っているのを御存知の方もいらっしゃるでしょう。あのタワーは大座間池の中に立っているものです。大座間池のほうは打ち放しのゴルフ場になっているので残念ながら鳥はいません。
 新ケ池の周囲は住宅・工場・倉庫・田畑が混在し、池の周囲は鉄柵で囲まれ水際はコンクリートという味気ないものですが意外とたくさんの渡り鳥が滞在しています。ユリカモメにパンをやりに来る近所の方、池畔にある墓地へお参りに来る人など、僅かな人にしか逢わないひっそりとした池です。

ハシビロガモ 雄 ハシビロガモ 雄 手前はエクリプス
雄のアップ 特徴的な嘴 ハシビロガモ 雌

 この池では例年ハシビロガモに会えます。かなりまとまった数が入っています。どの池でも優勢種がありますが、新ケ池ではハシビロガモがそれで、餌をくれる人には直近まで近づくなど他所では見られない大胆な振る舞いを見ます。

ホシハジロ 雄 ホシハジロ 雌

 新ケ池の常連のひとり、ホシハジロ。雄の赤銅色の頭部と赤い目が美しい鳥です。そんなに数は来ていませんが毎冬姿を見せてくれます。
ハシビロとは違い人とは距離を保ち池の中ほどで休んでいます。

ヒドリガモ 雄 羽繕い

 新ケ池にはいたりいなかったりしますがこの日は会えたヒドリガモ。
最近各所で増えているような気がします。春を過ぎても帰らない居残り組も見かけます。

ユリカモメ 冬羽 ユリカモメ 幼鳥

 新ケ池には誰かが飼っているのか或いは放り込んでいったのか判りませんがアヒルがいます。餌まきが始まるといちばん遅れてやって来ます。
完全にアヒルなもの、マガモの形態を残すもの、カルガモと混ざっている気配のあるものとバラエティに富んだ羽色が見られます。
アヒルは一際大きく、この池のヌシといった風情です。

撮影日 2001.11.4


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