明石公園

明石公園は、JR明石駅のすぐ北にある、明石城跡に設置された広大な都市公園です。園内には多数の樹木があり、大小の池や堀もあって、山の小鳥も水辺の鳥も観察できます。 この日の主目的はカワセミでしたが、残念ながら見られませんでした。
 右の写真は本丸の高台から明石海峡を見たもので、左手には明石海峡大橋が架かっています。 カワセミにこそ会えなかったものの、明石名物玉子焼きを食べ、魚の棚商店街で安くて美味しい魚を買って、一時間ほどで大阪に帰れるのだから贅沢なものです。
 公園は無料で開放されているにもかかわらず、人も少なくレゲエのおっちゃんも見当たらず、静かな良いところでした。

剛ノ池のヒドリガモ 剛ノ池のユリカモメ

本丸の北には「剛ノ池」という大きな池があります。
丘の上に明るく開けた空間で、冬にはカモをはじめユリカモメが多数やってきます。この日は、ヒドリガモとユリカモメで大騒ぎになっていました。剛ノ池の真ん中あたりに喫茶室があり、その横には池に張り出したテラスがあります。ここには常連と思しき餌まき人が出没し、ハトやユリカモメにパンの耳を与えています。その喧騒たるやすごいものです。ユリカモメたちは、パンが投げられるたびに大騒ぎして群がります。器用に空中でキャッチするものも多くいます。池に落ちたパンのおこぼれをヒドリガモが狙いにやってきていて、ユリカモメはそれを追い立てます。優れた飛翔力を生かしてカモを追い払ったかと思うと、上空をトビが旋回しだし、急降下して一瞬のうちにパンを奪い取ってゆくのを目撃しました。怒ったユリカモメはそのあとトビを上空で追いかけまわしていました。なりに似合わず気のきつい鳥です。トビとは食性等似通ったところが多いので、同じスカベンジャー同士争いも多いのでしょう。トビの旗色は悪いようでずが。
 ユリカモメに餌を与えていた御老人に、君もやりなさいと言ってパンを渡されたのには参りました。

明石公園の入り口・明石駅からも見えるお堀には多数のサギがいます。堀端の木にとまるもの、上の写真のように堀の中に作られた四阿の上に澄まして立っているもの、筏の上にと、そこここにサギの姿があります。 駅前の、人通りも車も多いところにこんなにたくさんの大きな鳥がいるのは驚きです。
 ところで、上のアオサギ、一時間近く微動だにせず、あたかも置物のようにじっとしていました。通りかかった人のなかにはほんとうに置物か飾り物だと誤解した人もいるのではないでしょうか。

 お堀に白鳥、というのは定番で、ここ明石城の堀にもコブハクチョウが飼われています。優雅に泳ぐその姿とは裏腹に、自分より小さいカモが来ると羽を立てて追い払う気のきつい鳥のようです。

撮影日 2000.11.23


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