鴨川、鷺だらけ

 初秋の一日、東福寺を拝見した帰りに鴨河原を歩きました。川岸はよく整備された遊歩道となっていて多くの人が集まり、思い思いに過ごしています。
多くの人が行き来するのに慣れているのか、川の中のサギたちはよほど怪しい振舞をしない限りずいぶん近くでその姿を観察させてくれます。
 鴨川のサギたちは他所のそれより警戒心が緩いようです。

アオサギ

 よそでも同じですが、アオサギはコサギなどと違いあまり動きません。動くときものそーっとゆっくり歩きます。
警戒心は他のサギより幾分強いのか、あまり近づくと「ごえっ」と鳴いて抗議します…が飛び立つでもなし。獲物を捕えたのを見ることも少ないです。

ゴイサギ

 本当は夜行性のゴイサギ、子育て中は昼間もハンティングに出ることは知られていますが、鴨川では昼間から目立つところに出ています。幼鳥のホシゴイも混じっています。
 他のサギより脚が短いせいか、川の中に立ち込むより堰堤の上から魚を狙っている姿をよく目にします。

コサギ

 関西で言う「せわしない」鳥、「落ち着きが無く慌しい」くらいの意味でしょうか。
ちょこまか動き回って脚で川底をがさがさと掻きごく小さな魚をしょっちゅう捕えています。
黄色い肢指が可愛らしく、細いレースのような蓑羽がなかなかきれいです。
コサギどうしでしょっちゅう場所取りの喧嘩をしています。

ダイサギ

 個体によってはアオサギより大きな、しかし幾分スリムなダイサギ。首が細く長いのが特徴です。くねくねと自在によく動く首で、獲物を捕えるとき極限まで伸ばすさまは見ものです。ひところは数が減ったように思いましたが、この日の鴨川ではコサギに次いで数を見ました。

撮影日 2002/10/13 京都市東山区一橋野本町〜四条大橋付近


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