彼岸の中日、梅は満開・菜の花はぽつりぽつり・谷あいではホケキョの拙い唄声、春の到来。
うららかな陽気のお寺の縁先にいると、細々と艶やかな声。
甘えるようなねだるような、でもどこかダミ声なその主は、カラスのカップルでした。
雄の足もとには、何かの実でしょうか「彼女」へのプレゼントが見えます。
「彼」は口を開けておねだりの「彼女」に、貢物を割って与えました。
「彼女」はそれを頬張り飲み込み、「契約成立」。
そのあとの「彼女」の甘えっぷりたるや、上の如し。
あまりにも可愛らしいしぐさで雄に頭を巡らせます。また、雄の誇らしげな表情といったら。
このあとカップルはいずこかへ飛び去って行きました。
撮影日 2005/3/20
千本釈迦堂 大報恩寺 京都市上京区七本松通今出川上ル