昆陽池 カワウ

 カワウはペリカン目の鳥で、かぎ形に曲がった長いくちばしと長い首が特徴の水鳥で、進化形態からいうと「古代鳥」ともいうべきもので、通常の水鳥のように尾脂腺が発達しておらず、一度羽を濡らすと羽を広げて良く乾かさないと飛べないので、潜水後はこのように地上に上がり甲羅干ししているのをよくみかけます。
 ここは昆陽池本体と給餌ポイントを分ける堤の上で、人が立ち入らないのでユリカモメやカモたちと並んでゆっくり休息しています。
 池の中の島にはコロニーがあり、ここで繁殖しています。中の島の木はカワウの糞で一部真っ白になっており、いずれ枯死してしまうものと思われます。そうなれば、上野不忍池のように疑木でも置くことになるのでしょうか。白くなってしまった「カワウの木」に真っ黒の大きな鳥が鈴なりになっているのは、どこかしら不気味な構図でもあります。

→昆陽池表紙


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