遠山の金さん

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第105話 「うたかたの恋 悪夢を見た華園の女!」 1984.7.19  6

 はなやかな華道の世界だが、内実は汚い欲まみれ。大師匠が殺され、後を継いだ二代目もたいがいな人物だったが、三代目を狙う野心家はとんだ危険人物であった。その男に振り回され傷つき、父まで亡くした女の悲哀を描く。

広沢池

ロケ地

  • 今戸焼の治平宅イメージ、広沢池東岸の「萱葺民家」。対岸からズーム。
  • 華心流の展覧会が催される寺、門はセットで庭は嵐亭延命閣(前庭と、縁先を使う。庭には幔幕)
  • 治平を訪ねる金さん、門は広沢池東岸の建物か。竹の塀はまだキレイ。
  • 治平が娘・おもんに東雅と約束事があるのか問う帰り道、林の中に大岩のあるアレか。後段、治平殺害現場も同所。
  • 華心流家元・古部宗秀邸、中山邸通用門。早田が御用の筋で来るシーン、内部はセット撮り。
  • 大師匠の法事が行われる寺、西明寺(山門〜鐘楼、本堂)。寺男に化けて入り込んでいた早田が小坊主に見咎められ逃走。宗秀と東雅が諍い決裂する場面がこのあとに入っている。
  • 父の墓に参るおもん、北嵯峨小丘。田地からお竜が見ている。
  • お竜に宗秀殺しの凶器である半弓を見せられたあと、東雅を呼び出すおもん、広沢池北岸汀。立ち回りは斜面林でも行われる。

遠山金四郎/高橋英樹 お志津/あべ静江 猫目伝蔵/秋野太作 捨六/小島三児 お竜/伊藤美由紀 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 早田彦十郎/宮尾すすむ 利助/鳳啓助 おかつ/京唄子 おもん/奈良富士子 治平/日野道夫 宮田東雅/立川光貴 権六/小田部通麿 古部宗明/永田光男 加藤由美 森源太郎 峰蘭太郎 有島淳平 高並功 小船秋夫 泉好太郎 村田謙一郎 星野美恵子 美松艶子 桂登志子 富永佳代子 依田美加 松村直美

脚本/本田英郎 監督/松尾昭典

※永田光男の大先生は、劇中「そうかん」と呼ばれており、法事の看板には「宗観」と書かれてあった。
※峰蘭さんの若先生、射られるシーンは後段別撮りのブルーバックのもある。
※東雅の父はもと紀州家の弓術師範、日置流。
※治平は15年前京の焼き物業界に嫌気がさし今戸へ移って来たもので、日用品を廉価で庶民に供することを喜びとしていた設定。
※東雅に大師匠殺しを依頼されたヤクザ・権六の手下に小船さんや福ちゃん(浪人姿、ラス立ちのみ)。


→ 遠山の金さん 表紙


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