吉宗評判記
暴れん坊将軍
  160〜179話

1978-1982テレ朝/東映


第160話 笑って散った流転の女 1981  本放送時の話数は161話 

 領民を苦しめ、油で大儲けした金を猟官運動に使う大目付。窮状をお上に直訴しようとした百姓は謀殺され、残された女房は15年の放浪の果てせめてもの復讐と、大目付と結託の悪徳油問屋に火矢を射掛ける。この放火を捜査の火消人足改同心見習いの若侍、調査の途次で数奇な過去を知り、放火犯が実の母と知るが、涙の対面も空しく死に別れることとなる。見届けた上様はその足でワルの屋敷へ。

ロケ地
・房州へ調査に赴く見習い同心が襲撃される、相国寺鐘楼前。
・房州・西崎村の名主に過去の経緯を聞かされた彼が新さんに今の父母が実の親と語る池端、相国寺放生池畔。
*大目付に南原宏治、加納じいに脅しをくれる迫力や、ラスト政権転覆をブチ上げる姿はやっぱりなかなかワルい。成敗後病死とされたのを領民は信じず「上様の御成敗」として赤飯炊いて祝ったとナレーションが入るのも大笑い。配下の強面は五味龍太郎で悪徳商人は武藤英司。見習い同心の養父に小池朝雄、母に桜町弘子、名主は岩田直二、見習いさんは草川祐馬。ラス立ちに福本先生(大目付配下)、上様にぶっ叩かれおそのに斬られ、も一遍上様にはたかれて計三回「ぬおお」。火付けの「夜鷹」を見た職人は波多野博。


第161話 纏が咲かせた人参の花 1981  本放送時の話数は162話

 朝鮮人参が不足し、病篤い者の中には死者も出る。典薬頭が申し立てた時化続きで船が着かずというのは真っ赤な偽り、薬種問屋と結託し品物を隠匿し値を吊り上げていやがる始末。しかも、国産化に成功した出雲の郷士を殺め、更に娘に魔手を伸ばすに及び、上様の怒りの鉄槌が下される。タイトルは、残された娘を励ます、同じく身内を亡くした源さんの活躍から。

ロケ地
・人参高騰の報告を聞く弓のお稽古上様、嵐亭延命閣
・源さんの母の墓、二尊院墓地
・江戸へ出てきた出雲の父子が襲われる道、上賀茂神社ならの小川(奈良社前)
・残された娘を連れ出し薬種問屋の用心棒に襲わせる医師、大覚寺大沢池堤
・滝沢の人参は出来損ないではなく薬効ありと報告する半蔵、相国寺鐘楼裏手の碑裏。
・滝沢の墓、二尊院墓地
*一味に加担させられていた町医者は有川博、滝沢の娘・真喜は田中綾で父は穂高稔。人参座頭取で価格を操作する薬種問屋は近藤宏、追い使う用心棒は丘路千と平沢彰、黒幕の典薬頭は田中明夫。源さんのおっかさんは和歌林三津江。


第162話 鬼女を哭かせた腰抜侍 1981  本放送時の話数は163話

 米相場を操り私腹を肥やす勘定奉行、悪事を嗅ぎつけた御目付衆を三人も暗殺するという悪虐ぶり。残された未亡人たちは三人ながら奉行の内懐に潜入し、夫らの遺志を果たすべく証拠を求める。この仇討ち話に、奉行の養子でけっこう辛い日々を過ごす若様の哀話が絡んでゆく。

ロケ地
・痛む腰を押さえ石段を登る又五郎、神護寺石段。颯爽とおまちを助けた新さんの真似をしてみる又五郎、和気公廟所(鐘楼への坂)
・目付衆の暗殺について忠助の報告を聞く上様、枳殻邸傍花閣前。又五郎に頼み込まれ剣の稽古をつける新さん、神護寺毘沙門堂東側崖際(崖下からのアングルも)。その帰途、父について愚痴る又五郎、山門下石段(見上げと見下し両方あり)
・千石飛騨守の別宅、傍の船着きは嵐山公園中州南岸(渡月小橋上手の湛水域、渡月亭別館松風閣を別宅に見立て)
・奉行役宅の庭(又五郎が潜入中の侍女に言い寄るシーン)阪口青龍苑(茶亭から出て築山を下り池端へ出る)
・釣りの新さんと又五郎、広沢池(船上の二人を観音島の石仏越しに)
・奉行のもとに潜入した未亡人たちについて庭番の報告を受ける上様、枳殻邸印月池(弓の稽古中)
・未亡人たちがツナギをとる墓地、金戒光明寺墓地(文殊塔下、新さんが現れ無茶を諌める)
・証拠を入手しお上にと走る未亡人たちが奉行らに囲まれてしまう神社、鳥居本八幡宮(鳥居前を中心に広場の林も)
・出家したつる女が庭を掃く寺、金戒光明寺墓地(導入に塔、入口付近)。又五郎の墓も同所、こちらは丘の上。
*又五郎は小原秀明、つるは佐藤万理。勘定奉行は井上昭文で妾は松村康世。*女たちを殺そうとするところへ立ちはだかった又五郎をためらいもなく斬る外道、上様の「貴様だけは許さん」が出てマジ斬り←腕を斬って動きを封じ、女たちに仇を討たせてやる。


第163話 心の鎖は人情なさけで裂け! 1981  本放送時の話数は164話

 甲府で不穏な動きと聞き、早速赴く上様。のっけから押し込み夫婦と関わり、男のほうが自爆して頓死したのを女房に死ぬほど恨まれて、あとあと散々な目に。内緒の金山掘りまくってウハウハの甲府代官と、背後にいた勘定奉行を成敗するのが軸のお話、新さんを付け狙う女がこの一味に密告し牢に捕われあわやの場面もあり、しかし女は新さんの真心に触れ、ワル一味の銃弾から身を挺して庇い儚く散るのだった。

ロケ地
・甲府に潜入していたお庭番が殺される山中(隠し金山)、不明。
・新さんが甲府行きの安全祈願に立ち寄るやしろ、今宮神社本殿
・内藤新宿の大木戸、不明(里の上の崖道、家なみには萱葺も混じる)。甲州街道をゆく新さん、大内辻堂前から八木道へ(道隈に「甲府へ二里」の道標。帰途も同所)
・亭主が頓死したあと、恨み言を残し逃げた女が隠れる里はずれ、不明(大木戸の里と同じ)
・怪しまれた半蔵が襲撃される鎮守、鳥居本八幡宮(鳥居下)
・お城の庭で忠相が蔵奉行にカマかける池辺、不明。
・代官の手下に捕われる新さん、大内神社
・おきたと手鎖で繋がれた新さんか逃げる道、簪をふりかざすおきたを抑えつける畦道、大内か。握り飯を求める茶店、谷山林道(茶店あしらい)。おきたに己の分の握り飯を与える新さん、清滝か。新さんを庇って撃たれるおきた、酵素河川敷
*おきたは大信田礼子、代官は外山高士、代官配下の忍びの一人・蜂助に福本先生、全編出まくりで台詞もけっこうあり。忍び設定ゆえトランポリン跳躍など取り混ぜて派手。


第164話 誰がための親不孝 1981  本放送時の話数は165話

 口入屋・木川屋の惣領は家を飛び出し放埓の日々を送るが、それは実子でないことを知った兄が弟に跡目を譲るための芝居だった。御浜御殿の改修工事を巡り、父が悪党の手で落命し請負もフイにされる事態に惣領は匕首腹に呑んで殴り込み、危機には新さんの扇が飛んでくる。

ロケ地
・木川屋の元締が刺殺される坂、金戒光明寺長安院下坂
・木川屋の惣領・市助が父の死を嘆く水辺、広沢池東岸(夕景)、後段、新さんが市助の愛人の芸者と話すのも同所(昼)
・市助について庭番の報告を受ける新さん、赤山禅院本殿玉垣際(勘定奉行と大倉屋結託の報告も同所)
・市助が毎月参る実の親の墓所・本所常願寺、金戒光明寺永運院門、墓地もくろ谷。木川屋の墓も同所。
*市助は荒木しげる、芸者は村地弘美、弟は森河長司郎、父は北村英三。大倉屋は伊達三郎、兄弟分の代貸は山本清、つるむ普請奉行は名和宏。大倉屋の若い衆に小船秋夫や福ちゃん。


第165話 鈴に誓った前髪剣法 1981  本放送時の話数は166話

 江戸城外堀の修復工事にまつわる不正を暴こうとした改方が暗殺され、他家に出ていた妹が江戸に乗り込んでくる。女だてらに剣をふるい兄の仇を討とうとする彼女に、新さんは女としての幸せを示唆する。

ロケ地
・普請奉行・塚原邸、坂本の里坊か。
・失踪した普請方改役について報告を聞く上様、不明(池の汀、背景に建物)
・但馬屋が塚原と密談の屋形船が出る船着、広沢池東岸にセット(但馬屋の駕籠がゆくのは池堤)
・この密会を報告の半蔵、慈眼堂境内燈籠脇。
・目安箱に不正告発の訴状が出されたあと、市中をゆく改方の妹・弥栄に声をかける新さん、不明(石段、坂本か)。危ないことをするなと叩いて諭すのは日吉大社走井橋(銃撃されて逃げ込むのは橋下の大宮川河床)
・改方の愛人の芸者が死体となって見つかる川辺、大宮川(大宮橋上手の境内)
・兄を悼み海に花を投じる弥栄、琵琶湖西岸(漁具セット)
*弥栄は汀夏子、芸者は志麻いづみ。悪徳商人は高城淳一、普請奉行は内田勝正、黒幕の若年寄は江並隆。


第166話 提灯侍一番勝負! 1981  本放送時の話数は167話

 相良藩で提灯行灯奉行を勤めるお気楽侍は、ある日殿から他藩との武芸試合に出るよう命じられる。腕はからっきしな彼は悩みまくり、新さんに喧嘩を売って負傷しようと企んだり。そうこうするうち試合の相手に軽侮され一念発起の彼はこれを人生の転機と発奮、しかし試合は藩主たちのギャンブルなのだった。

ロケ地
・町で新さんの腕前を見た提灯奉行・平四郎が喧嘩を売る町外れ、仁和寺九所明神
・庭で忠助相手に鍛錬の上様、池泉と東屋、不明。
*提灯侍は森田健作、恋人のお照は栗田洋子。相良の殿様は森幹太、賭けを持ちかけるヤクザは江幡高志、一枚噛む悪徳商人は加賀邦男、全ての絵を描いていた家老は中田博久。平四郎の叔父は永田光男、試合の相手は出水憲司。福ちゃん二態、般若一家の下っぱとラス立ちに出てくる家士←峰蘭太郎も登場・こちらはクレジットあり。*上様登場は殿様たちのうしろに飾ってあった鎧からで大笑い。ラス立ちは家老とその一派とチャンバラ、殿様たちはささっと退場し剣戟が終わってから平伏しに出てくる。*もちろんゲストの「おれは男だ!」雄叫び入り。


第167話 天下御免の夫婦喧嘩 1981  本放送時の話数は168話

 岸和田藩の若き当主が、悪家老の魔手を切り抜け乳母への感傷を卒業し成長する姿を描く。乳母はめ組のおさいに酷似しており、家老はこれを利用して藩主を操ろうとする。

ロケ地
・岸和田藩主と手合わせの上様、庭不明(158話から出ている庭)
*乳母はもちろんおさいの二役、藩主は佐久田修。悪徳商人は守田比呂也、家老は河津清三郎。*静御前こそないもののおさいのドタバタ満開、おそのは「まぁ呆れた」と表現、半蔵は岸和田藩邸での奇行を見てしまい、物陰で吹き出しかける。


第168話 天晴れ!腹ぺこ一番槍 1980  本放送時の話数は169話

 藩が改易となり仕官を求め江戸に来た田舎侍、その一本気なもののふの精神をいたくお気に入りの上様は就職斡旋など世話を焼く。しかし最初の勤め口の旗本屋敷をしくじり、その後町で会った怪しげな女に拾われ勘定奉行の抜け荷の用心棒をつとめる羽目に。荷運びの晩、誰何した岡っ引をあっさり消す悪行に辛抱堪らぬ男は主の座敷に乱入、槍持って大暴れ。危機には新さんの扇が飛んでくる。

ロケ地
・江戸入りしたばかりの神崎平九郎、焙り餅を勧められるが金無く断念の茶店は今宮神社門前・かざりや、そのあと子らにからかわれる橋は東門内の石橋、窮してお供えをちょろまかす祠は合祀摂社(ここはラスト、晴れて江戸を発つシーンで再度登場、盗ったお供えを返している姿が見られる)
・馬鹿殿・加藤縫殿助屋敷の庭、不明(池泉)
・大川端に出る狐面の流れ別式女(抜け荷警護)広沢池東岸(漁具や灯台をセット)
*神崎は大山勝巳、槍ぶん回しての殺陣が見もの。別式女は水原麻紀、雇う勘定奉行は江見俊太郎で悪徳回船問屋は早川研吉。はじめに仕える馬鹿殿は五味龍太郎で家来に北見唯一、殿様は白塗り。禁制品の件を上様に詫びる中揩ヘ近江輝子。*神崎がお気に入りの上様、改易になった元の藩を復してやるがアリか。


第169話 血斗!甲州笛吹川 1980  本放送時の話数は170話

 勘定奉行を罷免され甲府勤番支配の旗本が逆恨み、任地で悪政を敷いて暴動を誘発し吉宗の治世を終わらせようと企む。これがためせっかく開墾した土地を追われ自暴自棄となる武田の遺臣たち、徳川憎しの情つのり暴発寸前。不穏の気配と聞き甲府入りの上様、紆余曲折あり彼らに追われる羽目となるが、武田の末裔の頭領は上様を庇って勤番支配の銃弾に斃れる。

ロケ地
・街道筋、不明(一部酵素か)
・加納じいのドジで道に迷い武田の遺臣たちの棲む狼谷へ迷い込む上様、保津峡落合の河口や崖まわりをあちこちうまく用いる。
・武田の遺臣が屯する寺、イメージの石段不明(二尊院の廟所前に似る)
・遺臣たちに追い詰められる笛吹川、木津川流れ橋上手左岸河原(ラス立ちには川中・橋下も使用、事後じいが和尚と共にやって来るシーンで橋上も)
*笛吹河原では武田の遺臣に元結を切られザンバラ髪となる上様、そのままラス立ち移行の珍しいビジュアル。頭領・鴇丸には伊吹吾郎、その忠臣の品川隆二が渋い。遺臣団とともにいる僧は北見浩一、その他「権太夫」の役名で遺臣団の一人に福本先生をはじめ浜伸二、丘路千、重久剛一に小峰さんや宍戸大全までずらり。悪党の勤番支配は宮口二郎で手下に有川正治。


第170話 裏切者に熱き涙を 1981  本放送時の話数は171話

 上様が抜擢し厚く信頼を寄せる勘定奉行、僅かな心の隙を突かれ、油の買占め売り惜しみで民を泣かせ私腹を肥やす一味に引きずり込まれてしまう。若年寄と富商の底知れぬ悪どさを目の当たりにし、また健気な妻の諫言もあり改心する奉行だが、残された道は死をもって上様に詫びることのみであった。

ロケ地
・勘定奉行・朝倉隼人邸、相国寺林光院(前庭、門。め組の行き帰りに路地も)
・上様の意思に反すると知りつつ庭番に油問屋の一件を探るよう命ずる忠相、今宮神社若宮社合祀摂社前。
・市中で朝倉に声を掛ける上様、中ノ島橋。彼を抜擢するきっかけとなった二年前の事件を述懐するのは橋下の右岸河川敷。
・値上げに反対した油問屋の放火を目撃した大工が殺され見つかる堀、今宮神社石橋下堀(斬られた堀は映画村)。
・朝倉の疑惑について辰五郎から話してくれるよう依頼する忠助、今宮神社門前茶屋・一和。辰五郎が上様に忠告するのは相国寺天界橋たもと。事後、め組の衆に誘われ大川へ泳ぎにと駆け出す新さん、相国寺参道
*朝倉隼人は伊吹剛、妻女は葉山葉子、蔭腹と凶弾で思いっきり不幸な結末。若年寄は深江章喜で悪徳商人は福山象山(こっちがメイン)と国一太郎、用心棒は木島修次郎。ラス立ちに福本先生、若年寄の手勢でかなり目立っている。


第171話 男を咲かせた日蔭の花 1981  本放送時の話数は172話

 船手同心の中根達之助は養子で、女房の尻に敷かれていることが知れ渡っている風采の上がらぬ男。そんな彼にも馴染みの芸者がいるが、しょっちゅうその女の家に入り浸り帰宅も遅れる始末な癖に手もつけていないという堅物ぶり。芸者のほうはその稚気ごと彼を愛し、汚職事件に巻き込まれた男を庇い凶刃に斃れる。
後付けで、事件後中根の女房が芸者に感謝し夫を立てるようになった事が語られる、なんだかアレな展開も暴将らしい。

ロケ地
・船手方の不正について話す上様トリオ、不明(158話から出ている池泉)
・船手頭・沼沢邸、相国寺大光明寺門。
・船手頭の不正について報告を受ける新さん、大覚寺五社明神(舞殿に板をあしらい塀を演出)
・上役に加え、結託している船大工に脅迫され荒れる中根から事情を聞こうとする新さん、大覚寺護摩堂前。芸者・小つるの説得で告発を決意した中根が新さんに真相を話すのは天神島
・中根夫婦が参る小つるの墓、不明(丘の上か、帰り道の新さんのくだりには石垣)。海辺に立ち物思う新さん、不明(瀬戸内か)
*中根は大場順、小つるは池令子。船手頭は船戸順、つるむ船大工の棟梁は山岡徹也、黒幕の若年寄は波田久夫。用心棒に小船秋夫、ラス立ち福ちゃん入り(浪人ではなく誰かの家来)。


第172話 瀬戸のさざ波乙女波 1981  本放送時の話数は173話

 忠相に駕籠訴しその場で力尽き死んだ青年の件で、尾道へ遠征上様の旅もの。非番だからと忠相も同行、加納じいにめ組まで伴うという、なんか慰安旅行みたいな一作。
お話は、名君と聞こえる福山藩主を毒で弱らせ城代家老が藩政を壟断、民に重税を課し苦しめるのを裁くというもの。新さんが道で会った娘に引っ張り込まれたボロい旅籠が、直訴して死んだ青年の実家という都合の良い設定。

ロケ地
福山城、本物。
・傍原峠、谷山林道か。
・尾道木梨村の名主屋敷、民家門
・現地ロケはラス立ちと藩主との会見に西国寺と内部の護国神社浄土寺ほか海浜。
*タイトルはその娘が新さんを恋い慕う挿話から、しかし「徳田の馬鹿」などのすげぇ暴言も。別れのラストシーンに「若い吉宗」表現。*つるは森田理恵、父の旅籠主は牧冬吉。悪い城代は睦五郎、これを殺そうとしてカチコミをかけ返り討ちに遭う百姓の若者たちに峰蘭太郎や小船秋夫。


第173話 尾道夕焼け・仇討ち 1981  本放送時の話数は174話

 まだ尾道にいる一行、遊里で遊んでいて美人芸者の恋人が斬殺されるという事件に遭遇。この裏には、尾道奉行と結託し抜け荷を働く回船問屋がいた。
仇を討つという元武家の芸者に肩入れの新さん、抜け荷中継基地の無人島へ乗り込み成敗の雨嵐、仇をとらせてやる。

ロケ地
・海浜、段丘など前話と同じ瀬戸内ロケ。芸者の回想シーンで出る汀の両部鳥居は作り物と思われるが迫力。
*芸者は小林かおり、恋人は石田信之。尾道奉行は曽根晴美、悪家老は石橋雅史、悪徳商人は高桐真、用心棒は滝譲二。置屋女将は長谷川待子、上様に謝りに来る江戸家老は原聖四郎。*遊里で思い切り居心地悪そうな大岡さまが傑作。また、秘密を知る船頭に色仕掛けで接触した芸者がこれから働かれる無体を想像する際の船頭のおっちゃんが凶悪・間に恋人とのラブラブ思い出映像が挿まれてるもんだから余計に。


第174話 百万石の冷飯くらい 1981  本放送時の話数は175話

 加賀宰相の18番目の若様の養子縁組整い、高取藩後嗣として上様に謁見の直前、当の若様は出奔。この機に乗じて次期藩主を我が子にと企む隣藩の領主・寺社奉行、高取藩の若侍を焚きつけ若様の暗殺を図る。若様出奔に困り果てた守役が加納じいのところへ駆け込んだことから動く上様、若様に実母の墓参をさせてやり、危機には扇を飛ばして加勢するのだった。

ロケ地
・高取藩後嗣が御目見得の話を聞く上様、枳殻邸印月池畔・侵雪橋たもと。
・加賀藩下屋敷、相国寺大光明寺(門、前庭、石庭、縁先)
・出奔した若様がゆく道、宗丹稲荷鐘楼前。
・め組の源さん・龍虎と知り合う賭場のくだり、今宮神社参道に縁日あしらい(バックに楼門)。御賽銭勘定処で開帳の賭場、高倉に蓆掛けまわし。逃げる龍虎たちを追う若様、東参道。追いつかれ付きまとわれ観念する水辺、広沢池東岸(若様、船舷で足を水に漬けぱしゃぱしゃやって「苦しゅうないぞ」)
・高取藩邸、相国寺林光院
・若様の実母の墓、くろ谷墓地(文殊塔バック)、立ち回りは墓地石段(中央のと南側のと両方使用)
*上様に酷似設定の若様・捨千代ぎみは松平健の二役。町人髷で着流しだと、あの巨体がなよなよしているふうに見えるのもおかしい。守役のじいは小栗一也、加賀の家老は城所英夫、悪党の使嗾を受け捨千代を斬ろうとするが実はいいヤツの婿入り先の藩士は岡崎二朗。悪党の寺社奉行は小沢象、つるむ高取の家老は大木司。賭場の面々は芦田鉄雄、小峰隆司、畑中伶一。*大川橋蔵の銭形平次第480話「三十六番目の若様」(1975/7/23OA)は同じ迫間健脚本のお話で、若様は将軍家の末子設定。


第175話 憎しみの糸が結んだ父娘の絆 1981  本放送時の話数は176話

 幼い頃巡礼の旅の途中父に置き去られた娘は、長じて江戸で立派に一人で生きるが、捨てた父への蟠りは心に影を落としている。そして針女(しんみょう・お針子のこと)として入った若年寄屋敷で鉄砲玉に雇われた父を見た娘は、父が狙う幕閣の駕籠前に飛び出し父の犯行をとどめるのだった。

ロケ地
・山道で父に置き去りにされる幼いおとき、酵素(ダート〜河川敷、川の水嵩多し)
・大岡忠相邸、相国寺林光院
・貴三郎が鉄砲玉として若年寄配下の侍に目をつけられる汀、広沢池北西岸湿地。
・加納じいと庭番のツナギ、仁和寺宸殿
・食べ物を盗んだ孤児を助け事情を聞くおとき、大覚寺大沢池堤下。
・若年寄・別所若狭守邸裏門、相国寺大光明寺南通用門
・下城する榊原の駕籠を襲う貴三郎、仁和寺金堂前参道(貴三郎の失敗を見ている侍は鐘楼の陰)
・三宅島遠島となった貴三郎の船が出る浜、琵琶湖東岸(沖ノ島の位置から)
*貴三郎に小林昭二、泣きがなかなか味わい深い。おときは若原瞳、仕事を持ってくるおばさんは武田てい子。悪党の若年寄は高野真二、配下の強面は山本昌平。若年寄を糾弾する榊原は中村錦司。ラス立ちには福本先生が用心棒で登場。


第176話 鬼同心が哭いた朝 1981  本放送時の話数は177話

 罪を憎むこと人一倍な南町のベテラン同心、容赦ないやり口から鬼と称される。ゆえに捕えた者どもから恨みを買い妻を殺された経緯あり、これがため一人娘は家出。そして父娘の再会は、凶盗の情婦となっていた娘が人を刺す捕物の現場となる。

ロケ地
・南町が捕えた鞍馬の与平次の手下を斬り捨てる火盗改、大覚寺大沢池畔。
・火盗改役宅、大覚寺大門
*鬼同心は内田稔、火盗長官は菅貫、グルの凶盗は遠藤征慈。鬼同心の娘に刺される役回りの真面目っぽい同心は藤森建之(現・真田健一郎)。*おその不在。


第177話 土俵に賭けた舞扇 1981  本放送時の話数は178話

 領地の名主が窮状を訴え年貢軽減を嘆願に来るのを、闇討ちし密殺する旗本。これを成敗するのにこやつが開催の闇相撲の場を利用の上様、名主のお供をしていた力士志願の青年を選手に仕立てて入らせ自身も乱入、仇を討たせてやる。

ロケ地
・お庭で家来とお相撲上様、枳殻邸池畔。
・力士志願の伝吉が妹に経過報告、日吉大社走井橋下・大宮川左岸
*伝吉は大橋荘多、芸者の妹は松村和美。名主さまは天草四郎で息子が香山武彦。妹のいる料亭の女将は若柳禄寿で相撲の親方は野口元夫。悪い旗本は北原義郎でナカマが千葉敏郎と北九州男、乱暴者のお抱え力士は大前均。いい加減な調査をしてゆく岡っ引に波多野博、ラス立ち福ちゃん入り。


第178話 狸侍一番手柄! 1981  本放送時の話数は179話

 辻斬りが頻発し市民は夜歩きを控える始末、上司の命でこれを追っていた徒士目付が負傷。もうじき娘婿となるその侍の代わりに役目を果たすべく夜の町に出る舅は、風采の上がらぬお台所番。境遇に甘んじ多くを望まず生活を楽しむその男にシンパシーを持つ上様、ワルの手に落ちかける一家を救い出す。
今回の陰謀は連続辻斬りにターゲットを埋没させる企み、ライバルの札差を始末してウハウハの富商の裏には若年寄、辻斬り要員もお世話。己が倅を一味と知らされた目付がせこく立ち回る挿話もあり。

ロケ地
・お台所番・石田が新さんと呑んだ帰り辻斬りを見る神社、大覚寺五社明神本殿脇。目付に息子が一味と知らせたあと襲撃されるのは同所の祠脇。
*お台所番は坂上二郎、彼にぞっこんの飲み屋の女将は北林早苗。ダメ押しの辻斬りの際、ターゲットにされる浪人に福本先生、辻斬られ。うおぉと叫んで茂みにのけぞり、検死の際もムシロから横顔をちらり覗かせ、ほっこりと死んでいる。*若年寄には川合伸旺、白い豪華衣装がお似合い、菓子箱ぎっちりの賄賂を貰うも「これだけか」の台詞はもっとお似合い。*おその不在。


第179話  説教しながら盗む男 1980  本放送時の話数は180話

 タイトル通りの説教強盗が出没、め組も被害に遭う。人を食ったこの男、盗んだ金は無縁仏の供養塔に注ぎ込む。彼の不在中に大火で妻子が焼死し、骨も拾えなかったことを悔やんでのことだった。新さんの説得で足を洗うと決めた男だが、昔の仲間にハメられ、現政権に不満を持つ刀剣フェチの旗本に、大岡さまのもとから拝領刀を盗んでくるよう強要されてしまうのだった。

ロケ地
・野駆けの上様、忠相を従え馬をやる道、北嵯峨農地・竹林際。大川端(今戸付近)の半助宅、広沢池東岸に小屋あしらい(前畑を荒して説教を食らう)
・半助が供養塔を建て続ける回向院、一様院
*説教強盗はなべおさみ、彼のところへ遊びに来る子の父(南町同心・御刀預役)は大竹修造。刀フェチの旗本は勝部演之。


話数は、時代劇専門チャンネルで再放送時に打たれたナンバーに準拠しています。
これにはスペシャル番組やフィルム亡失分が含まれていないので、本放送時と異なります。
私的資料をここに挙げたナンバーで作ってしまっているので、ここはこのままにします。
全話リストを別に作りましたのでご参照下さい。

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