桃太郎侍

第12話 「はるかなる江戸の灯」 1976.12.19

 江戸へ剣術修行に出た若者が夢破れ、というよくある話。若者を訪ねてきた娘が危ない目に遭うのを助けた桃さん、そのまま鬼退治になだれ込み。若者は毒婦に取り込まれ、悪徳商人の手先と成り果てていた。

嵐山公園

ロケ地

  • 江戸へ出てきた沙織、日暮れてなお旅姿のまま外にいるとゴロツキがからむ夜の川辺、中ノ島橋たもと。夜釣りに出ていた桃さんが見つける運び、船の絵は付近の静水域か(ロングとアップと)。立ち回りは堰堤脇の岸で、一人川へドボン。
  • 日の出イメージ、琵琶湖か。
  • 沙織の許婚者・佐竹主水が飼われている小梅の寮、不明(広沢池畔にあった建物と似る)
  • 主水を取り込んでいる女・お美和のことを桃さんに報告する伊之助、嵐山付近桂川か(水面に僅かだが車の影・三条通と思われる)
  • 沙織が物思いに沈む桟橋、広沢池東岸汀に設置。
  • 桃太郎を斬りにお化け長屋へ向かう途中の主水、当の桃さんに立ちはだかられてしまう並木は広沢池東岸並木。汀も使われる。
  • 米の値上げに同調せぬ伊勢屋を闇討ちしようとする越前屋、駕籠を襲わせる柳原の道は広隆寺東塀際(境外)。お美和が人数を伏せていた「柳の森稲荷」は、ここに祠や幟あしらって演出。
  • 越前屋と手下を成敗して引き上げる桃さん、長屋へ行くのを躊躇い足を止める主水は広沢池東岸。うじうじ言ってると沙織が現れる寸法。桃さん発言「うちはすぐそこ」なので、大川端設定。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仙太/雷門ケン坊 おみよ/吉本眞由美 ちょろ髭/下之坊正道 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん お美和/三条泰子 越前屋/金井大 伊勢屋/岩田直二 差配/北見唯一 沙織/市毛良枝 源次/浜伸二 長屋の女/佐名手ひさ子 佐竹主水/横内正 猿の伊之助/植木等

脚本/土橋成男 監督/松尾正武

※ラス立ちは峰打ちと殴打、一人も殺してナイ。とっちめられた越前屋は、手下のゴロツキともども店の前で米タダ配り・そこにお美和もいるのが笑える。
※お化け長屋の場所の設定、浅草というほか、お美和の発言に「聖天裏」とあるので、待乳山聖天のことと思われる。
※一座の小屋、内部描写のみのセット撮り。男衆に峰蘭さん。


  → 桃太郎侍 表紙

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