桃太郎侍

第155話 「べらんめえ姫君」 1979.10.7

 父の配慮で寺に預けられ、のびのびと育った天然姫だが、姉の急死により転変。悪家老がいて乗っ取りを企てるが、姫を亡き者にせんとした企みは桃さんによって阻止され、覚悟を決めた姫は運命に従い江戸を去ってゆくのだった。

仁和寺

ロケ地

  • 桃さんとつばめが、チンピラを追い回すお転婆娘と出会う町角、仁和寺参道石畳。木刀ふりかざしたお照は、金堂の方から駆け下りてくる。
  • 桃さん宅へ上がりこんでいたお照を、引きずって連れ帰る若侍・太一郎、仁和寺塔前〜参道石畳。疲れたというお照をおぶってゆくシーンも。
  • お照が起居する馬道の円福寺、相国寺大光明寺。初手は外観のみだが、式台玄関前に殿様の供揃が控えていたり、方丈前庭で照姫がやっとうの稽古をしたりと、たくさん使われている。信濃・和歌森藩ゆかりの寺という設定。室内描写はセット撮り。
  • 桃さんを訪ねてきたお照、お手玉しつつ歌をうたうお堂縁先は仁和寺観音堂階、塔映り込み。
  • 小川に足を浸して喜ぶお照をさして、桃さんが太一郎にあの娘はあのままがと語るシーン、下鴨神社泉川・切石橋上。
  • 屋敷へ戻る途中の照姫を襲う刺客、下鴨神社糺の森・馬場脇。ここで太一郎落命。このあと江戸家老が姫を抹殺しに出張ってくるが、桃さんが成敗衣装で立ちはだかる。
  • 照姫が桃さんに別れを告げる町角、仁和寺金堂前。姫の駕籠は中門の方へ去り、姫のおじゃみを手にした桃さんは金堂前を行く。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 お勝/絵沢萌子 とん太/北野清治 おさよ/川本美和 吉沢京子 山本紀彦 神山寛 森幹太 神母英郎 小柳圭子 藤長照夫 石倉英彦 浜田寅彦 蛙の田之助/山城新伍

脚本/和久田正明 監督/田中徳三

※姫は吉沢京子、幼時より近しい太一郎は山本紀彦、姫を養育した和尚は浜田寅彦。
※みちのく屋の女中、若いおさよは先に雇われていて、おばさんのお勝は後から。お勝、一度は求職に店を訪れるが、もう雇ったと言われ立ち去り、その後和歌森藩へ就職・そこで家老の悪企みを立ち聞きして追われ、みちのく屋に逃げ込む寸法。このあとつばめの助言もあり、彦さんに雇われる。住まいは、おさよが申し出て一緒に暮らすことに(157話で、二人がお化け長屋にいる描写が出てくる。また、長屋のおかみさんの「おえい」は、おみよのように言及は無かったものの、154話を最後に出ていない)。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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