桃太郎侍

第203話 「逃げろ! 田之助 絶体絶命」 1980.9.7

 座興につきあわされ、源氏坊なる御落胤に扮する田之助だが、わるい企みをもった侍に見られ、ほんものの御落胤騒動に巻き込まれてしまう。しかも騙す相手は次期将軍と目される一橋卿、兄上に頼まれ探っていた桃さんにより田の字は助かるが、八王子から連れて来られていた御落胤の祖父は始末されてしまう。

青龍苑

ロケ地

  • 「一橋卿の御落胤」騒動を演出する、側用人・中田石斎邸、相国寺大光明寺門。門を物陰から見遣る桃さん、「娘の寵愛をよいことに権勢をふるい幕政を壟断する奸物」と説明的に呟くところへ、呼び出されたつばめが来る。自分は八王子へ行くと言い、つばめに中田邸探索を依頼。
  • 八王子帰りの桃さん、秘密を知る一人の和尚が殺されていたことを兄上に報告する庭は青龍苑、茶亭まわりと思われる。
  • 一橋卿と対面する「御落胤・源氏坊」田之助、青龍苑池畔。田の字と言葉をかわし卿が去ったあと、弥平爺さんが中田の家来に追われつつ走り出てきて卿を呼ぶ。
  • 桃さんに逃がされた田の字と弥平、中田邸を出てくるシーンは相国寺大光明寺通用門・塀際を東へ。飛び越える溝は相国寺弁天社裏の「川跡」、稲荷裏へ出て、このあとは広隆寺東塀際(境外)へスイッチ、そして映画村セットへ。

桃太郎、松平備前守/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 お勝/絵沢萌子 とん太/北野清治 おさよ/川本美和 小栗一也 かわいのどか 近藤宏 横山あきお 清水彰 高峰圭二 五味龍太郎 古代一平 北見唯一 有光豊 阿南忠幸 川浪公次郎 大木実 蛙の田之助/山城新伍

脚本/山本英明 監督/山下耕作

※一橋卿の手がついた娘の父で、御落胤の祖父な、八王子在の爺さま・弥平は小栗一也、村名主は北見唯一(悪党側のヒト)。一橋卿の将軍就任を阻み、孫を将軍位にとはかる側用人・中田は近藤宏、強面の腹心は五味龍太郎。桃さんの兄上が次期将軍にと推す一橋卿は清水彰、現将軍は病篤く後嗣不在という情勢。田の字を座興に使った暇人の若旦那は高峰圭二、そのとき座敷に出ていて後で田之さんを助けてくれる太め芸者はかわいのどか。田之さんを見て「火難水難」と言った易者は横山あきお。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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