桃太郎侍

第29話 「ふるさとは遠かった」 1977.4.24

 急に思い立って皆を連れて箱根へ赴く桃さん、そこで大盗と知り合う奇縁が生ずる。修羅を生きてきた盗っ人は、ためた金を恩返しに使おうとしていた。

慈眼堂

ロケ地

  • 乳母の墓に参る桃さん、金戒光明寺墓地。塔下の坂を上がってゆく。命日なのを覚えていた兄上が現れ、幕閣に戻るよう要請するが、桃さん固辞。
  • 品川宿付近の街道をゆく桃さん一行、広沢池東岸池底(水少なし)。後段、浪花屋の荷駄をつけてゆく小平次と又市のシーンでも同設定で出る。
  • 川崎宿へ二里半の街道、不明(田畦か、竹林や松林も見える)。おみよの足元の蝮を、鮮やかに退治する七兵ヱのくだり。
  • 藤沢宿手前、桃さん一行が休む茶店、不明(谷地田沿い地道、瓦屋根の小屋がある「アレ」。田んぼの向こうは竹林)。このとき、一行から離れ池辺に佇む桃さんの絵も出る(興戸の溜池にも似る)
  • 七兵ヱとやり合い皆殺しにされる久造の手下ども、不明(竹林沿いの細道)
  • 箱根関所、不明(山道の坂に柵等持ってきて設営。山は植林杉の山)
  • 関所役人の村松が戻ってくると、久造一味が来ていて七兵ヱの動向を聞く番所、神護寺本坊門(人が一人入ってゆく)。中はセット。
  • 久造らが投宿する山の宿、日吉山荘(イメージ)。久造らが暖簾をくぐるシーンは不明(暖簾越し遠景に建物。三尾あたりの旅館にも見える)
  • お神楽(天狗舞)を見る桃さん一行、日吉大社東本宮。つばめが久造と村松の密談を立ち聞くのは境内坂。
  • 石仏に見入っている桃さんのところへ、釣りに行く途中の七兵ヱが通りかかり、「深い話」をするシーン、慈眼堂十三仏。
  • 七兵ヱは盗っ人で、彼を狙っている者どもがいると桃さんに報告するつばめ、日吉大社東本宮前参道坂
  • 浪花屋が荷駄を置いて休んでいると、又市演出の暴れ馬が出て、その隙に小平次が荷駄を盗む坂、不明。かなりの傾斜地。
  • 荷駄を引いて一旦関所を通過する小平次、すぐに追っ手かかり逃げるうち、岩を引っ掛け荷駄崖落ちの山道、保津峡落合落下岩
  • 小平次の知らせを受け荷駄が落ちた谷へ来る七兵ヱ、保津峡落合桟道。ここへ村松や久造らが殺到、小平次は斬られてしまう。倅の死を知った七兵ヱの慟哭に、清滝渓谷と山なみのロングが被る。瀕死の七兵ヱから頼みごとをされる桃さんのシーン、落下岩。

桃太郎、松平備前守/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おみよ/吉本真由美 ちょろ髭/下之坊正道 小平次/長谷川明男 村松四郎兵ヱ/川合伸旺 黒蛇の久造/沼田曜一 伊沢左内/伊沢一郎 滝沢/有川正治 藤吉/浜伸二 浪花屋/入江慎也 又市/井上茂 山崎/滝譲二 野狐の七兵ヱ/長門勇 玉川つばめ/野川由美子

脚本/和久田正明 監督/松尾正武

※ラス立ち、最初は天狗のかっこうで現れる桃さん、途中までそれで立ち回り。つばめも、同じく天狗の扮装して表れ、成敗に参加。
※七兵ヱの遺志の金は、浪花屋が浜松の浅田(大水で堤防が損壊して難渋)へ届けることに。


  → 桃太郎侍 表紙

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