桃太郎侍

第45話 「からくり武士道」 1977.8.14

 桃さんが兄上から重要な書類を預かってすぐ、長屋に浪人夫婦が越してくる。気のいい呑んべと見えて何かありそうな雰囲気は的中、品川隆二の泣き笑い人情劇がはじまる。

ロケ地

  • 桃さんが呼び出されて赴く、松平家出入り商人の寮、湯豆腐嵯峨野。寮入口は北側のそれ、行き来の道は石人像前(東望の絵、奥は鬱蒼と茂る)、ここで早くも襲撃を受ける。
  • 備前守を狙う刺客たち(イカ頭巾)大覚寺御殿川河床を走る。襲撃現場は大覚寺勅使門橋上と周辺、腰元も斬られる。
  • 預けた文箱の中身について語る備前守、不明(池越しに庭と建物、どこかの内庭か/暴将初期でも見た覚えが)。備前守の回想、亀井藩の百姓が駕籠訴の道、大覚寺明智門前〜参道(百姓らが射殺されたあと、騒然となるシーンでは「対岸」からの絵も)
  • 亀井藩江戸家老に呼びつけられ叱責を受けた小野寺、困り果て立ち尽くす船着、広沢池東岸(桟橋と灯台、漁具あしらい)。小野寺の回想、迎えに出ていた妻子が駆けてくる土手、木津堤。三人手をつないで渡る夕暮れの橋は流れ橋
  • 「妻」の登勢に命じられ、桃さんを向島へ連れ出す小野寺、途中の道は大覚寺大沢池畔、目的地の湯治場は広沢池東岸の建物か(湯屋の暖簾かかる)
  • 湯治場で盗った書付を開けてみて怒る登勢と藩士たち、大覚寺五社明神本殿脇。このあと桃さんと小野寺を襲うのは大覚寺大沢池堤
  • 国表へ帰ると言い出す小野寺、夜明けイメージは琵琶湖か(12話、15話と同所)。板橋宿で襲われる段、流れ橋(橋を渡りきったところで刺客、立ち回りは橋下で/小野寺は大わらわの膾、登勢を刺し返す)

桃太郎、松平備前守/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん ちょろ髭/下之坊正道 登勢/新藤恵美 多羅尾主膳/北原義郎 堀部右京亮/五島雅博 高塚/田端猛雄 鹿島/滝譲二 高木/笹木俊志 信乃/和田かつら 亀之助/森本晃史 小野寺甚内/品川隆二 猿の伊之助/植木等

脚本/和久田正明 監督/松尾正武

※流れ橋で出る刺客の藩士に福ちゃん、月代あり。
※亀井藩は出羽、七万石の雪国。銀山産出量をごまかし、圧制をしいて民を苦しめるが、悪党の私腹肥やし。登勢は江戸家老の娘、最期まで父を信じていた設定。


  → 桃太郎侍 表紙

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