桃太郎侍

第60話 「虹をつかんだお姫さま」 1977.11.27

 命を狙われているらしい姫様の警護を頼まれる桃さん、藩に巣食っていた大鼠をみごと退治る。お話の勘所は、恋も知らず嫁いでゆく姫君と、かわいそうなくらいしょげ返るつばめと、対照的な女心二つ。

相国寺

ロケ地

  • 綾姫一行が通りかかる川端、広沢池東岸
  • 金杉稲荷参詣帰りの桃さんとつばめ、休もうとすると追い払われる茶店は大覚寺大沢池畔に設営、怪しんだ桃さんが一旦離れて様子を窺うのは五社明神本殿塀際。見るとおかしなことに客を入れていて、姫様一行がやって来るや、「客」は刺客に早変わり。
  • 姫様の落ち着き先の商家寮、不明(萱葺の門、扉は細竹編みの瀟洒な一件、よく出てくるアレ)。寮の庭の池泉も不明(細長い池に切石橋、池の水面には睡蓮?繁茂、奥に四阿かお堂か茶室か建物があり、釣殿になっていて基部にアーチ?)。この寮で内通者が外と連絡をとるくだりで外塀が映るが、それは相国寺大通院東塀。ツナギ役の行商人を追うと刺客の忍びが出る林は不明。
  • 姫の願いで桃さんがお供して町歩き、忍びの襲撃を受けたあと、姫が桃さんに心情を吐露する水辺、罧原堤下汀
  • 与之助とつばめが内通者の腰元・菊路をおびきだすくだり、相国寺大通院東塀際〜鐘楼脇。追い詰めるが、刃が飛んできて口封じ。
  • 姫を寮へ迎えに行く留守居役たち、駕籠を仕立ててゆく道は相国寺大光明寺南路地。湯屋前で目付の梁瀬が出て、供揃えは皆敵と嘯く。留守居役と目付の一人は斬殺、人数は寮へ殺到。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 仁兵ヱ/深江章喜 おはる/玉川スミ お兼/南条みづ江 おみよ/吉本真由美 かん平/桂小かん 達磨の忠次/金子信雄 竹内伊織/下元勉 梁瀬左近/田口計 朝倉佐渡/有馬昌彦 藤川左馬之介/森下鉄朗 菊路/佃一美 藤乃/和泉敬子 綾姫/和泉雅子 雉の与之助/藤岡琢也

脚本/和久田正明 監督/田中徳三

※姫は喜連川藩の息女、公方の子が養子に入って殿様になった明石藩へ輿入れ予定。陰謀は、これを阻止し取って代わろうとする黒石藩の横槍。


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