桃太郎侍

第84話 「無言で許す親心」 1978.5.21

 跡継ぎ息子が自慢だった目明しは、矢場女に入れあげる倅を見て激怒。倅の方もてんから話を聞かぬ親爺にブチ切れ、十手を突っ返す騒ぎ。喧嘩している間も互いを気遣う父子だったが、親爺は張り込み中に「殉職」。仇を討つと猛る倅を制した桃さん、仁王の親分を斬った太刀筋を確かめ鬼退治を遂行するのだった。

上御霊神社

ロケ地

  • 兄上に、旗本がからんでいると思しき抜け荷事件の捜査を頼まれる桃さん、不明(兄上は縁側、桃さんは庭先に、その背後に池泉)
  • 上総屋が抜け荷の品を水揚げする水辺、罧原堤下か(湛水域、枯れた葦原はわりと広め、水は灰色に濁っている。後段、桃さんが卯吉の危機に走ってくる土手は広沢池っぽい←上総屋と織部が屋形船で密談のくだり)
  • 見張り中露見し殺された仁王の親分の死体検分、大覚寺大沢池畔。駆けつける卯吉のシーンに観月台映り込み。
  • 雑踏を行く桃さんと与之助、卯吉が押し込みを捕まえ手柄を立てた話をするところへ、当の卯吉が忙しそうに「この先の長屋でコソ泥が」と言い走り去るラストシーン、上御霊神社境内(参道石畳あたり)

桃太郎、松平備前守/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん 文七/青木義朗 仁王の徳次/木村功 織部弾正/石浜朗 お直/早川絵美 上総屋善兵ヱ/汐路章 卯吉/三沢慎吾 玉川すずめ/西川峰子 雉の与之助/藤岡琢也

脚本/長坂秀佳 監督/山下耕作

※つばめが留守なため、すずめが頻繁に登場してきいきい喚くが、ほぼ話にからまなくて笑える。事後には、鬼退治したでしょと今さらな指摘もあり。


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