遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第102話 「狼と呼ばれた女」 1972.6.18

 表題のあばずれ女を縦糸に描く、「本格の盗賊」の情話。情夫の浪人も、賊のかしらも手を焼く蓮っ葉な姐さんだが、芯はかわいらしい女性であった。
わるい奴らが、自ら真っ逆さまに煉獄に落ちてゆくさまが痛快でもあり、哀れでもあり。

ロケ地

  • 稲荷の藤兵衛の船宿を訪ねる己之吉おかしらと新太郎、嵐山公園・錦
  • 勘定吟味役・内藤左門邸、民家長屋門(上写真。「土」と灯篭は某番組ロケの仕掛け)。新十郎とグルのはずの下役・主膳が入ってゆくくだり。
  • 御用金が運ばれる内藤新宿付近の街道および間道、不明(山道、森は混交林で谷川沿いの道も)
  • 盗金を隠しに行った己之吉、怪しの人数を見て隠れるやしろは走田神社稲荷社、人数は参道の奥から来る。この間、江戸から息せき切って駆け付ける金さんとお紋は社務所前を走る。
  • 主膳や藤兵衛の謀略に怒ったお紋が内藤邸へ乗り込みかけるのを止める金さん、「内藤邸」筋向いの民家長屋門(下写真。奥の建物が内藤邸)
  • 内藤邸から出てくる藤兵衛、小幡神社脇参道から入って、川側の鳥居の方へ境内を歩いてゆく。
  • 己之吉が金を埋めた荒れ寺、鳥居本八幡宮か(小柴垣、竹まじり雑木林)。藤兵衛らが金を掘り出し、主膳が盗賊らをまとめて始末のところへ、金さん登場。
  • 遠島に処せられた新十郎がお紋の卒塔婆に祈る海辺、海津大崎か。イメージ島影は竹生島

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 半次/島米八 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 お紋/長谷川待子 安部徹 田口計 山岡徹也 永野達雄 玉生司郎 北見唯一 国田栄弥 浜田雄史 森源太郎 松田利夫 壬生新太郎 宮田新十郎/大山克己

脚本/山本英明 監督/河野寿一

※新十郎はイカサマ博打で簀巻きのところを己之吉おかしらに救われて手下になった御家人の次男坊。そのかしらは安部徹、殺し等はさせない本格の盗賊で、お白州でもきっぱり潔い。新十郎の友で勘定吟味役下役の主膳は田口計、友を裏切る追い使う賊も裏切るという卑劣漢で、お白州では上司の永野達雄を刺したりする。己之吉のシマを荒らそうとする賊・藤兵衛は山岡徹也。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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