遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第106話 「女房と二度別れた男」 1972.7.16

 時化で遭難した船乗りは永の年月を経て帰ってくるが、迎えてくれる国も家族もなくしていた。加えて、因をつくった元の雇い主が口封じにかかるというおまけつき、金さんに救われるものの、結局彼の居場所はどこにも無いのだった。
清七が英国の密命を帯びていたり、遠山奉行が鎖国政策を批判したり、やがて来る大波を予感させる仕掛けが面白い。

琵琶湖

ロケ地

  • 異国のボートに乗っていた清七が打ち上げられる浜、琵琶湖西岸砂浜。彼を発見する漁師親子(?)は「海藻」を採取。
  • お上によって番町の薬草植付場へ監禁される清七、そこへ忍んで行った金さん、見張りが眠らされているのを見る塀際は河合社か。
  • 遠島を申し渡された清七が漕ぎ出してゆく海、琵琶湖西岸。見届ける金さんと北川与力は松林を背にしている。

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 北川/水戸部隆 要町の文三/柳沢真一 清七/福田豊土 お雪/八木昌子 天津敏 横森久 小美野欣二 永田光男 高田次郎 酒井哲 国一太郎 田畑猛雄 野崎善彦 森秀人 土橋勇 村田天作 坂本高章 岩田啓巧

脚本/小川英、四十物光男 監督/河野寿一

※清七が勤めていた回船問屋・大黒屋のあるじは横森久、阿片密輸の極悪人。ここの用心棒は天津敏。グルの御目付は小美野欣二、清七は開国論者だった彼を頼ろうとするが、上っ面だけの汚職官僚だったというオチ。
※清七に対する遠山奉行の裁可は遠島、但し「どんな遠い島でも可」。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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