遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第149話 「替玉に惚れた女」 1973.5.13

 将軍家の姫さまと、松平家の次期様が曲折を経て結ばれる王道ストーリー。姫さまは兄弟が54人もいるせいで男嫌い、松平家は後継問題でお家騒動の真っ最中、二人とも縁談にはそっぽを向いているため、お見合いには替え玉が駆り出される。これがタイトルの腰元で、若様の身代わりはなんと虎さん。どたばたコメディが展開されるが、姫と若様のしんみり話もある。

大覚寺

ロケ地

  • 家斉の息女・末姫が薙刀の荒稽古をする西の丸の庭、阪口か(芝地の端に萱葺の茶亭らしき建物、立地が高台っぽい)
  • 松平家(三州吉田藩十万石)江戸屋敷、大覚寺大門。若様が失踪中で、用人がぶつくさボヤきながら門から出てきて、見つからず帰ってきた藩士を叱るのは参道石橋。このとき、飴売り営業中の虎さんが子らと御殿川にいて、若様とそっくりなことから身代わりを頼み込まれる次第。
  • 花見の宴、大覚寺宸殿前あたりに設営か。夜の画なうえ、幔幕がめぐらされており、見えるのは御殿の手すりくらい。
  • 末姫付きの老女が、腰元たちに姫さま捜索を命じる庭、阪口か(池泉端)
  • 姫さまを捜しに出た侍女・さくらが疲れて座り込むやしろ、大覚寺五社明神本殿階。ここへ虎さんが現れるが、二人ともまだ互いが身代わりとは知らず。若様狙いの暗殺者が殺到する。
  • 互いの思慕の情を語り合うさくらと虎さん、大覚寺大沢池堤。桜開花、この前に大沢池をすべる屋形船が映し出される。実は身代わりなことを告白しあう場面。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)
  • 輿入れする末姫の駕籠が着く松平家門、大覚寺大門。姫に付き従ってきたさくらは、塀際にいる虎さんをみとめ手を振る。その虎さんに近寄る金さん、二人帰る道は大沢池堤。このくだり、半分ED被り。

遠山の金さん/中村梅之助 虎吉、犬千代/今村民路 半次/島米八 お里/浅川美智子 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 末姫/高田美和 さくら/光川環世 玄蕃/草薙幸二郎 三太夫/外野村晋 早川研吉 近江輝子 山本一郎 鈴木康弘 八代郷子 太田優子 矢奈木邦二郎 榊原大介 三木昭八郎 松田利夫 畑中伶一 平河正雄 池田謙治 春藤真澄 長良俊一 坂本香

脚本/有馬泉 監督/林伸憲

※城代・玄蕃の使嗾を受け若様暗殺に動く親分は早川研吉、その手下で虎さんと若様に翻弄される間抜けな暴れ者は山本一郎。老女は近江輝子(と思う)。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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