遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第159話 「かわいそうな女」 1973.7.22

 旗本の家へ養子に入った男が、乱心者として囚われる。婿は彼で三人目と知った遠山奉行、処刑を阻止すべく奔走するが及ばず、しかしマジックを仕掛けていた。
下級武士の困窮ぶり、高慢が過ぎて狂気をはらむ跡取り娘、乗じる悪党と、武家社会の腐り加減を描く。

竹中稲荷

ロケ地

  • 山口家の婿・明之助は無実と訴えるお牧の話を聞く金さんと虎さん、大覚寺大沢池畔(対岸の堤のシンメトリが美しい)。庭に行方不明の二人目と思しき白骨が埋まっている話を立ち聞く文三たちは、五社明神祠の陰に。
  • 山口家から取り片づけられた白骨を運んだ駕籠舁きが始末される小川べり、下鴨神社泉川畔。呼び出されて待っていると、侍が現れる。
  • 明之助の無実が明かされることを祈るお牧、吉田神社竹中稲荷本殿。彼女を始末に侍が出るが、虎さんが阻止。逃げてゆく二人は、舞殿越し参道。ここは、事後明之助とお牧がお参りに行くED被りのシーンにも出る(本殿〜参道)

遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 半次/島米八 お里/浅川美智子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 七重/青柳三枝子 お牧/川島育恵 高津住男 稲葉義男 荒木雅子 中井啓輔 永野達雄 入江慎也 吉田滋 宮城幸生 古関達則 浪花五郎 藤長照夫 藤本秀夫

脚本/小川英、武末勝 監督/河野寿一

※七重は持参金目当てに婿をとるが、形式だけとして体を許さなかった模様で、トラブルとなり初手から「刺殺」。タイトルは、お奉行に問われたお牧が彼女を評した言葉「おかわいそう」(このときお牧を見る七重の冷たい目線がコワい)。お牧は明之助の実家の女中、彼と恋仲だったが引き裂かれた。山口明之助(字は適当)は札差の次男坊、高津住男。七重の母は荒木雅子、共犯者だが引きずられたっぽい感じも。母子のバックで甘い汁を吸っていた目付は稲葉義男、手下の役人は中井啓輔。遠山さまと意を通じる老中は永野達雄。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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