遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第37話 「虫を売る男」 1971.3.21

 百姓と浪人が殺された事件には、「虫」がからんでいた。物騒なお家騒動を突き止め、遠山桜が乗り出してゆく。

木津川

ロケ地

  • ハンミョウを売りに来た百姓が殺され、誰何した浪人も斬られる夜の木場、丸太町筋等にあった材木置場か。かなりな量の丸太が積み上げられている。検分で、昼の画も出る。
  • 浪人と立ち会って斬られた藩士の手当てに呼ばれた医師・法橋、大怪我をして見つかったと知らせが入り皆で船宿へ駆けつけるシーン、中ノ島橋を渡り中州東端の店へ(裏手に置いた葭簀の陰へ入る。堰堤の落水越しの画)。法橋が語る、駕籠で運ばれたルートは嵐山公園中州(護岸端を駕籠がゆくシーンも)中ノ島橋を渡る。この間セット撮りをはさみ、道をさとられぬようグルグル回ったさまを表現。
  • 一ノ関半江戸屋敷、大覚寺大門。小間物屋に扮した金さんが入る通用門は大覚寺明智門(門番の森章二が内情をべらべら)。金さんが腰元に探りを入れていると怪しまれ引き出される庭、不明(池泉の向こうに萱葺なども見える広い庭、谷を穿つ流れもある)。逃げた金さんがその庭の橋をくぐるシーンを、大覚寺御殿川河床につなげてある。捕方がどっと寄せる橋は大覚寺参道石橋
  • 皆に見送られ故郷へ帰ってゆく新之助(斬られて死んだ浪人の弟)流れ橋。来なかった金さんは橋下の右岸側汀で釣り。さようならと手を振る新之助は木津川左岸堤上、土手越しに専琳寺の大屋根がのぞく図。

遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 要町の文三/柳沢真一 おしげ/山田桂子 おさと/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 おみの/時美沙 源助/中田博久 児玉帯刀/幸田宗丸 一周/田中直行 おとせ/土佐林道子 法橋/谷口完

脚本/國弘威雄 監督/松尾正武

※お白州ではなく、奉行所の一室で詮議が行われる。浪人の弟に仇を討たせている間(ヘルプはあるが本人けっこう強くて複数人を斬る)、家老はハンミョウ二匹噛み潰して死ぬ…悶死だがあっという間。
※浪人の通夜で刀を拝見する金さん、そのかっこよさを評する八の言「市村座で評判の中村梅之助そっくり」。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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