遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第70話 「笑って消えた男」 1971.11.7

 このままだと禄でもない輩になりそうな、ちんぴら三人組。彼らの前に現れた旅人は、苦み走ってかっこ良く、腕っ節も強い兄哥。たちまち心服する若者たち、しかし金さんは彼らの憧れをあえて砕こうとするのだった。

流れ橋

ロケ地

  • カップルからカツアゲした健太たちを蛆虫とののしるお光たち、上御霊神社舞殿前。三人組がお光たちを取り囲むところ、旅人・栄次郎が止めるのは本殿脇。
  • サブタイトルに被る、旅人が一人行く夕暮れの土手、木津堤か。
  • あのあと平八へ押しかけ、金さんにもとっちめられた三人、翌朝ボヤく土手は木津堤、稲荷の祠あしらい。ここから見下ろす流れ橋下の河原で、栄次郎が顔を洗うのを見る。この後栄次郎は人数に囲まれ大立ち回り、殺陣は流れ橋上に及ぶ(河原から橋桁に「梯子」が渡してあり、そこから上る)。栄次郎に盃を呉れと頼み込む三人も橋上。
  • 三人が栄次郎を追ってゆくと、カナ文が来かかり、栄次郎の顔を覗き込み「どこかで」と首をひねる道、酒屋神社前道隈。ここを行けば向島という位置。
  • 栄次郎が焚き火して野営の林、不明。人を殺し放火して逃げ、恋人・おりんと別れたあの日を思い出していると、三人が寄ってくる次第。
  • おりんと再会するも、既に人の妾と知り自棄酒を呷る栄次郎、屋台は中ノ島橋たもとに出ている。金さんが現れて酒を注ぎ、栄次郎が起こした事件について疑問を投げかける。ここへ人数が出て立ち回り、栄次郎は手傷を負う。
  • 平八へ保護されていた栄次郎を連れ出し、川べりの小屋へ匿う三人組、不明(河川敷内、大堰川の支流合流点に似る)
  • おりんが小屋の方へ走ってくるシーン、不明(犬飼川下河原橋によく似た木橋越しの画)。悪党の手下に斬られてしまうシーンは流れ橋橋脚端か。瀕死のおりんの口から、丹波屋らの企みが明かされる。
  • 健太に甘言を用い放火犯に仕立てようとする丹波屋たち、ここへ栄次郎が現れ大立ち回りを繰り広げるが、殺陣はセットから宇治公園・橘橋と中州にスイッチ、碑も見える。ここで、栄次郎は金さんに頼まれていた芝居を実行して果てる。

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 おさと/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 おりん/北林早苗 二瓶康一 杉山光宏 大橋壮多 南裕輔 山口幸生 小沢文也 村瀬智子 丘路千 大月正太郎 大城泰 上岡紀美子 春藤真澄 栄次郎/高城丈二

脚本/松山威 監督/河野寿一

※三人組は二瓶康一(昔の名前の正ちゃん)、杉山光宏、大橋壮多(どもりの大男)。栄次郎に因果を含め、放火殺人をさせた親分は山口幸生。おりんを囲っている材木商・丹波屋は南裕輔、今度こそ江戸を火の海にして大儲けするつもりだった黒幕。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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