遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第73話 「かどわかした男」 1971.11.28

 遊んでいた子のうち、富商の子でなく貧乏浪人の子がさらわれる。人違いと見えてその実はという話なのだが、誘拐されたのは近所中で鼻つまみの悪ガキ、親父の浪人も団扇太鼓をだんすか叩くばかりでひたすら怪しく、金さんも見込み違い。坊の悪戯は人恋しいためという結論で、厳父は反省させられるのだった。

ロケ地

  • 父に怒られ出て行けと怒鳴られた新太郎、河原で冬眠しそこなった蝦蟇を眺めていると、寺子屋へ行く途中の越後屋の倅が声をかけてくるくだり、岩倉川・源助橋下手河原。誘拐犯も右岸から来る。右岸側の建物、二軒分の塀が映り込んでいる(2016年4月現在現存確認)
  • 誘拐犯のヤサ、大覚寺大沢池北西畔に設営。弟分が泥鰌をとらされたり、黒幕が訪ねてきたりするくだりで、大沢池や観月台、五社明神が映り込む。
  • 新太郎の父・秋月正之進が坊の無事を祈って水垢離をとる法華宗の慶明寺境内、木島神社元糺の池。金さんとお光がやって来るシーンでは、舞殿も映っている。
  • 身代金受け渡しに指定の夜のなりひら橋、犬飼川下河原橋。越後屋には時刻を偽って伝えた金さんは彼に扮して橋上、秋月は茂みに隠れる。誘拐犯は釣りのかっこうで河原から現れる。子が閉じ込められていた人足小屋は河原に設営。欄干の一部が破損している。
  • 事後、反省した秋月が坊と釣りの水辺、大覚寺大沢池堤。木の陰から見届けた金さんは、堤を東に去ってゆく。

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 半次/島米八 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 三太/高津住男 秋月正之進/成瀬昌彦 三島耕 小田部通麿 岡本健 田中弘史 山本一郎 佐名手ひさ子 小津敏 矢奈木邦二郎 波多野博 岡嶋艶子 毛利清二 美松艶子 和田昌也 佐納達也 道井和仁 かつ/弓恵子

脚本/山崎巌 監督/河野寿一

※誘拐犯、兄貴分は小田部通麿、弟分は三太。新太郎が懐くおかつは三太の情婦のもよう。その新太郎は名子役の岡本健。店が火の車で悪いことを思いつく越後屋は三島耕、死罪となるもお奉行は彼の子が長ずるまで財を預かる旨告げる。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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