遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第87話 「首を狙った男」 1972.3.5

 赤子を抱いた母が惨殺されたのを、まさに目の当たりにした虎さん、かんかんになって捜査に乗り出すが、自分がやったと大嘘ついて捕まった浪人を釈放させようとする妙な娘が出てきて混乱。果たして浪人も娘も潔白、やりきれない「意図」が明らかとなる。

梅宮大社東参道

ロケ地

  • お寺の門前で営業の虎さんから飴を買う御新造、今宮神社東門前。門内から悲鳴が聞こえ行ってみると、御新造が斬られて倒れているのは稲荷社と摂社の間(赤子は無事)。寺設定はあとで経緯を説明する虎さんの台詞から。
  • 早々と寺子屋師匠の小谷浪人を逮捕しお手柄にご機嫌のカナ文、半次連れて箱根へ出かける際通る道は梅宮大社東参道。蔵から西の、今は変わってしまっている表参道付近の様子が映り込んでいる(赤い大鳥居無いとか、石垣とか)。蔵の壁に親分が自ら貼った、お手柄を報じた瓦版を、チンピラが剥がしてゆく。カナ文たちの帰還シーンもここ、但し「貸本屋の娘が真犯人か、文三親分またもドジ」と書いた瓦版が売り出されている次第、このシーンの背景の民家二軒までもが当時の風を残すのも興深い。
  • 虚偽申し立てがばれ釈放、座敷牢に籠められていた貸本屋の娘・お浅、またぞろ小谷浪人を釈放させようと画策、相当な悪者とにらんだ金さんに牢破りを依頼するくだり、事情を問われ語る「小谷は大事な人の仇」の回想は上賀茂神社渉渓園、スダジイの根方(石積はまだ見られない)。仇討ちを理由に土屋浪人から別れを告げられるシーン。
  • 深更ひそかに小谷浪人の晒し首を盗りに来る土屋だが、物色中に高崎が出て誰何される小塚原刑場、下賀茂神社河合社裏手糺の森

遠山の金さん/中村梅之助 虎吉/今村民路 お光/水原麻記 高崎靖之進/中村靖之介 半次/島米八 要町の文三/柳沢真一 お浅/青柳美枝子 小谷新兵ヱ/河野秋武 土屋惣之助/剣持伴紀 永井柳太朗 榊浩子 酒井哲 石沢健 藤本秀夫 岩田啓之 西口隆司

脚本/原野立 監督/河野寿一

※虎さん、刑場での捕り物やお白州に侍姿で登場。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ