ご存知遠山の金さん

ご存知遠山の金さん

第28話 「与力が殺し屋になるとき」 1974.4.14

 切れ者で人格者と評判の南町与力、無実の男を捕え拷問するのは、わざと失策を犯して奉行肝煎りの縁組を波風立てず破談にし、より条件の良い勘定奉行のもとに婿入りする算段がためであった。
しかし回り合わせ悪く無罪の男には早々の裁きが下り、加えて与力は真犯人を見つけてしまう…ここまではフツーで、土壇場とお白州に仕掛けを持ってきてあるのが妙味。
与力の身分を越えたかった小林一之進が、遠山奉行に投げつける怨嗟も見もの。

大覚寺

ロケ地

  • 渡海屋殺しを否定する時三に、犯行形態を語ってきかせる小林与力、恋人・おぶんが手籠めにされかかったと聞き怒気を発し乗り込む寮、嵐山公園料亭・。中はセット撮り。
  • 勘定奉行の娘との縁談の内意を受け帰ってくる小林、途中タレコミ屋に呼び止められ、渡海屋殺し実は源太と聞かされる祠は大覚寺天神島祠。
  • 金さんに諭され悩んだ末、時三の処刑を止めに走る小林、走る道は相国寺境内か(塀際)

遠山の金さん/市川段四郎 三味線堀の伝助/谷村昌彦 お照/田阪都 鶴吉/古川ロック 亀三/多賀勝 忠太/井上茂 浅見重三郎/楠年明 昇り竜の半五郎/工藤堅太郎 お町/高梨わかこ 弥太郎/市川銀之助 時三/松橋登 伊藤るり子 陶隆 永野達雄 永田光男 中村錦司 山本一郎 川浪公次郎 千代田進一 簑和田良太 小田真士 志茂山高也 峰蘭太郎 由井恵三 大江光 特技・宍戸大全 小林一之進/伊吹吾郎

脚本/小川英、遠藤仁 監督/井沢雅彦

※小林が内心無能と罵る南町奉行は陶隆、南町の朋輩(?)の一人に中村錦司、時三拷問時に立ち会う同心の一人に峰蘭太郎。勘定奉行は永野達雄。土井老中から指令を受けていた牢奉行は永田光男。法螺吹いてただけで始末された源太は山本一郎。タレコミ屋は簑和田良太(と思う)。


→ ご存知遠山の金さん 表紙


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