第31話　「泣くな伝助」　1974.5.5

　北町が阿片窟の摘発で押収した大量の「ブツ」、これが惜しい悪党どもは、厳重な警戒をかいくぐっての持ち出しを企む。これに利用されるのが伝助親分、俺には過ぎた嫁が来たと舞い上がるものの、もちろん絶望の淵に叩き落される。
伝助を騙した女が罪悪感に苛まれ済まなく思うのと、金さんのフォローが救いだが、これで嫁に逃げられたのが三度目になってしまった親分に、泣くなというほうが無理なのであった。

ロケ地

• 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

遠山の金さん/市川段四郎　三味線堀の伝助/谷村昌彦　お町/高梨わかこ　忠太/井上茂　鶴吉/古川ロック　亀三/多賀勝　浅見重三郎/楠年明　昇り竜の半五郎/工藤堅太郎　樽平/桂小金治　お吉/磯村みどり　阿波屋/戸浦六宏　宇助/堺左千夫　稲吉靖司　早川研吉　浅香春彦　三木昭八郎　宇佐美千絵　加藤匡志　特技・宍戸大全

脚本/池田一朗　監督/鳥居元宏

※海産物問屋・阿波屋が阿片を抜け荷買い、尾張さま出入りを笠に着て遠山奉行に突っかかる場面も。元海賊の宇助は北町の倉庫番、お吉は彼の姪という触れ込み。

→　ご存知遠山の金さん　表紙