鬼一法眼

鬼一法眼

若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話

原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎


第19話 「賞金受取人」 1974.2.10

 労咳の妻に人参を与えたい浪人は、ど素人にも関わらず賞金首を獲ろうと志す。しかし腰間には竹光、まともに旅籠へ泊まる金も無く、同じ相手を狙う法眼ら賞金稼ぎに、的の譲渡を哀れっぽく懇願する始末。もちろん成就はあり得ず、一部始終を見届けた法眼、今回大赤字と相成るのであった。

大覚寺

ロケ地

  • 平塚を発った村井浪人、法眼を追い越してゆく街道は大覚寺大沢池堤。このあと地蔵の笠を拝借する畦道は北嵯峨農地か(この際村井は小橋を渡る)
  • 法眼が箱根へ向かう道、山際の地道・樹種は雑木〜植林杉の林道(法眼を狙う浪人三人組が立ちはだかるが瞬殺)
  • 林に熾火を見つけた法眼、ここへ村井が芋持って現れるくだり、林は鳥居本八幡宮か。
  • 寺嶋が旅人を殺し金を奪う籠坂峠、林は広沢池北岸斜面か。
  • 村井、しのぶ、法眼に鉄斉が分け入る山、雑木林。焚火のシーンは鳥居本か。
  • 旅籠に強盗事件調査の刀改めが入り、竹光を見られたくなくて役人から逃げる村井、捕まって恥をかく田んぼは北嵯峨農地か。このあと落ち込んで佇む地蔵、酵素風呂近くの地蔵群(斬り抜けるOPのアレ)。旅籠の女中が、しのぶが出かけたと知らせに来るシーンの小橋、酵素付近か。
  • 同じ的を狙う者として法眼に挑む鉄斉、鳥居本八幡宮広場(柵が映り込んでいる)。鉄斉は二刀流、死闘となる。
  • しのぶが駕籠をおり下ってゆく坂、広沢池北岸斜面か。このあと兄・寺嶋が出て、しのぶに悪さをしかけた雲助を始末。しのぶとのやり取り、村井が出ての立ち回り、法眼のヘルプなど濃い芝居が続く。
  • 村井宅に遺髪と賞金と佩刀を届けて去る法眼、雪の山道は使いまわし。

唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 村井武市郎/木村功 しのぶ/万里昌代 池上鉄斉/名和宏 寺嶋一之助/小林昭二 勘兵衛/潮万太郎 村井ふじ乃/山吹まゆみ 花山仁兵衛/有川正治 番太/中村錦司 村井正三郎/三木豊 浪人A/森内一夫 医者/藤川準 質屋/乃木年雄 助十/丸尾好広 弥助/美樹博 浪人B/武見士朗 権太/三木昭八郎 さと/江梨こあら 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス/レイ・ロイド

脚本/東條正年 監督/若山富三郎

※村井はもと沼田藩士、寺嶋の使い込みを指摘して彼の父のお偉方に疎まれ浪人した次第。結局その寺嶋は出奔し経済犯として賞金首になり、両親は責めを負わされ自裁、妹は兄に切腹を迫るため旅してきたという経緯がある。
※法眼が村井の身元を知ったのは、亡骸の懐にあった刀の質札から。


→ 鬼一法眼 表紙


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