水戸黄門 第一部

第21話 「子の刻登城」 1969.12.22

 神君のひそみに倣い、子の刻登城の習慣を残す高遠藩。毎年先陣を切るのは、徒士組の頑固おやじ。近習をつとめる上士の倅どもは近頃華美に流れており、その親爺が煙たくて仕方ないうえに、娘に言い寄って断られ憎さ倍増。若僧の陰謀は古武士を追い詰め、遺児たちは絶望するが、老公がきついお灸を据えに乗り出すのであった。

酒屋神社前

ロケ地

  • 高遠領境の街道を来る老公一行、丘陵地か。
  • 子の刻登城で藩士が駆ける夜道、広隆寺東塀(境外)。城門付近は東映城のもよう。
  • 鎌田新左衛門が老公らをもてなす茶店、大覚寺天神島に設営。導入は大沢池堤から水面、島にパン。堤には大きな松がたくさん生えている。半鐘が鳴り、鎌田らは急ぎ走ってゆく。
  • 家老の倅から謹慎を申し渡された新左衛門が切腹して果てる墓地、不明(まわりは鬱蒼とした林)
  • 新左衛門の位牌を持った遺児たちに見送られ当地を発つ老公一行、酒屋神社前道隈。防賀川の橋を渡る一行を北側から俯瞰、畑地へおりる車道がまだ無いのがはっきり見て取れる。また、参道向かいにいま立つ電柱の位置に、大きな松が生えているのも確認できる。一行はそのまま池堤を北へ去り、水面ものぞく。普賢寺へ抜けるこの道は、まだ地道だったもよう。

脚本/浅井昭三郎 監督/内出好吉

※徒士組の下級武士・鎌田新左衛門は中村竹弥、父のため鎧を受けだしに行って倒れ老公らに保護される娘の早苗は亀井光代、彼女の許婚者の賄方毒味役は坂口徹。新左衛門の朋輩の相沢は波田久夫、新しい鎧を買いそろえ鎌田に嫌な顔をされる。城へ乗り込んだ老公に斬りかかる藩士に福ちゃん、杖でどつかれて吹っ飛び。


 →水戸黄門第一部表紙

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