水戸黄門 第一部

第22話 「決斗・砂塵の宿」 1969.12.20

 蘭方を修め、腕も立つ浪人・生方源十郎だが、妻を病で亡くして以来荒れて酒浸り、宿場では蛆虫扱い。しかしある日強盗団が町を襲い、腑抜けとなっていた源十郎に転機が訪れるのだった。
老公らの活躍も控えめ、田村高廣オンステージ。呑んだくれるさま、囚われている強盗の傷を手当てしてやる人情家ぶり、砂塵舞う宿場に一人立つ襷掛け姿、躍り上がって斬りおろす豪快な立ち回りなど、「バンツマの息子」満喫。でも、駆け寄った庄太に見せる優しい笑顔が、いちばん高廣さんらしくて◎。

保津川

ロケ地

  • 越後街道をゆく老公一行、不明(山道)
  • 魚を獲って焼いていた庄太と知り合う河原、大堰川河川敷。後段、庄太に身の上を聞いたり、笹笛を習ったりする際には、保津小橋の側面がちらり。
  • 源十郎が強盗団を撃退したあと、打って変わって持ち上げる庄屋たち、酒席からそっと抜けた源十郎が佇む夜の川辺、泉川か。様子を見に来た酒肆の女・おせいと会話。
  • 馬方・作造が三国へ馬を駆る夜の街道、林道か。道端に、強盗の仲間が伏せている。
  • 事後、長崎へ向かう生方父子+おせいの一行と別れゆく老公たち、川堤。源十郎らが渡ってゆく橋は若森廃橋によく似る。

脚本/津田幸夫 監督/山内鉄也

※土蔵破りの野盗は、山岡徹也、五味竜太郎、草野大悟(←このヒトが源十郎に斬られて捕まり、手当してもらう男。でもラス立ちでは別段の拘りなくあっさり斬られている)。
※印籠も名乗りも無し、ラストには老公的に物足りない?と笑う内輪受けも。


 →水戸黄門第一部表紙

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ