時代劇の風景  ロケ地探訪

粟生光明寺

− 本堂 −

 本堂は正式には「御影堂」、入母屋総欅造十八間四面。宝暦三年(1753)の再建。円光大師の御手製になる張子の御影を祀る。
御堂の向かって左の立像は法然上人像。
本堂正面(冬) 本堂正面(秋)
 時代劇には本堂外観や廊下、本堂前の参道などが使われるほか、内陣が映ることもある。内陣には金色の天蓋が下がり画面によく映える。
御廟や方丈へ通じる回廊には金色の灯籠が連続して下がっているのも特徴のひとつである。写真の五色の幔幕は大きな紋入りの白幕のときもあり、無いときもある。
正面の廊下 南側廊下
南面 本堂内陣
 必殺仕事人・激突!「霊感少年を操る極悪人」では霊感少年が評判となり大賑わいの江戸の浄楽寺として設定され、たっぷりと映る。夢次の煙管ビームが廊下の穴から発せられる珍しいシーンがある。同「主水、幕府のクーデターにまきこまれる」では改革を進める大老・後藤備前守が本堂廊下で惨殺される。
女形気三郎「さても女の一大事」でもたっぷりと使用され、内陣の天蓋も効果的に使われている。
天下の副将軍・水戸光圀では幡随院長兵衛と水野十郎左衛門のいる賭場が開帳されている寺として使われた。
御家人斬九郎「賞金桜」では山犬新兵衛が逃げ込む寺に使われ、追い詰められた新兵衛は本堂の床から出てきたり廊下を走って逃げたりしたあと本堂前で桜散るなか斬九郎に仕留められる。同最終話「最後の死闘」では下河原藩家老・内藤兼友と長野主膳が密談するシーンに御廟への階段が使われている。
壬生義士伝では本堂裏手の廊下が多く使われている。
本堂裏手(西面) 裏手廊下
本堂裏手、御廟への回廊 御廟への階段
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