八木町の水車

自彊の水車  八木町山室

 八木町山室の集落の自治会館のような建物のそばで回っていた水車。脇に「自彊の水車」とプレートが付いていました。
方式は、本体上部にある樋からは水が出ておらず下部にパイプで導水された水が羽に当たって回る、流し掛けとも下掛けともつかぬものでした。
また、得られた動力はどこにも伝えられておらず、名称の「自彊」という言葉からもモニュメント或いは観賞用と思われます。
 集落の地図には他にも水車があるように描かれていたので三遍ほど集落の中をぐるぐる回りましたが見当たりませんでした。もしかすると現役を退いた水車がこういうふうに飾られているのかも知れません。

水車こっとん  精米水車  八木町北広瀬

 自彊の水車のある集落から少し南へ下った隣村の北広瀬の、府道25号亀岡園部線を走っているとまたまた水車に出会いました。
JAライスセンターの付属施設のようで、小屋つきなのでひょっとすると現役かも知れません。

 方式は上掛け式で、ゆったりと回っています。小屋脇には足踏み水車も置いてありました。
各種水車を解説した文献には八木町に関する記述は無く、全くの偶然の邂逅で嬉しくなりました。
筑後の三連水車や岡山県や兵庫県に多数残る水車を見にゆきたくなってしまいました。

撮影日 2002/5/3  京都府船井郡八木町山室、北広瀬


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