青蓮院の大楠

 青蓮院は京・東山は粟田口にある天台宗の門跡寺院。帝の仮宮になったこともあり粟田口御所の名もある。
また、親鸞上人が八歳で得度した寺でもある。寺内には相阿弥と小堀遠州の手になる名庭がある。

 北へ行けば平安神宮、南へ行けば知恩院門前に通じる道沿いに二本、入口付近に二本、塀の内に一本の大楠がある。
この木たちは応仁の乱の戦禍を免れ生き延びてきた。
立地は京七口のひとつ・粟田口。どれほどの人が仰ぎ通り過ぎて行ったか知れない。

 経た時のせいか環境悪化が原因か、最近樹勢がよくなく、かなり弱っていると聞く。なんとか持ちこたえて欲しいものである。

 最近夜間ライトアップのイベントが各地で大はやりで、ここ青蓮院でも行われているようだが建物はともかく木なんかには止したほうがいいのではないか。

撮影日 2002.4.14  京都市東山区粟田口三条坊町


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