天野川緑地 早春

 緑地の隅っこでのびやかに枝を広げる房アカシア、ミモザとフランス語で言ったほうが通りがよいかも知れません。
ミモザと聞くだけで南欧の風景が目に浮かぶような感じです。かの地でも春を告げる花として愛されています。ジャック・フェデー監督の映画も思い出されます。実はミモザと聞いて真っ先に筆者の脳裏に浮かぶのはミモザサラダだったりしますが。
まだ蕾は固く、こぼれるように房状の小花をつける風情にはまだまだ。しかし銀葉が雨粒をはじいてとてもきれいでした。
 白秋の「この道」や安保の頃流行った「アカシアの雨がやむとき」に歌われたのはミモザではなく贋アカシアと呼ばれることもあるハリエンジュのようです。

 川べりに植えられた桜の小木は既に開花していました。ソメイヨシノとはちょっと違うようですが、折からの風雨に早や散り初めていました。
緑地に多くあるソメイヨシノは花にはまだまだ。でも蕾を覗き込むと隠しようのない春色が待機中。

撮影日 2003/3/16 大阪府交野市星田北


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