大阪湾流入河川 訓:いけたにがわ |
大阪府泉南郡岬町深日地区を流れる、大阪湾に注ぐ川。
岬町深日地区南部の山地に発し北流、山から出てほどなく深日港に注ぐ。
岸和田土木事務所にお伺いしたところ行政上は「水路」で、岬町の管理になる「法定外公共物」という扱いでいわゆる一級・二級・普通河川等のような川ではないらしい。確かに65号岬加太港線(大川峠越え)あたりの様子を見ると、スーパーの横の溝にしか見えない。
しかし上へ上へと辿ってゆくと谷地田が開け、確かにこの谷筋はこの川が作った地形と思われる。
■ 上流
上流の谷地田 左は上流、右は下流方向を見る |
池谷交差点から山のほうへ川沿いに上がってゆくと、低い山を削ってできた谷が開けている。
規模は小さいが確かにこの水流が造った開析谷である。
水は処々で堰かれ田畑に導かれている。
■ 下流・河口
最下流部 古い集落内を流れる |
深日港へ注ぐ河口 防潮堤に設けられた水門の下 |
流れは南海電鉄多奈川線をくぐったあと向きを西に振り、古い村落の間を縫って流れてゆく。
やがて防潮堤の水門を通して深日港へ流出する。
上写真左のあたりでは潮が上がり、海の魚が群れ泳いでいる。
■深日港
赤灯台 | 赤白の灯台の向こうは紀淡海峡 |
運搬船などが目立つ | 深日港から多奈川第二火電を望む |
流れ込み先の深日港はかつて淡路島と結ぶフェリーの発着場として賑わった。関空開港で路線が変更されたため現在は出ていないが、港前の食堂街などを見ると往時の賑わいが偲ばれる(安くて美味しい)。
今は波止で釣りをする人が目立ち、釣具店なども多い。
撮影日 2002/11/24