川を訪ねる旅

  上桂川行

3. 北桑高原から宇津峡

 桂川は峡谷を抜け北桑高原に出る。谷は明るく開け、田畑や民家が増えてくる。ここは歴史にゆかり深い「山国」の里。
枝垂れ桜が美しい常照皇寺は南北朝対立の際の悲劇の帝・持明院統の光厳天皇が出家し隠棲した寺であり、幕末には岩倉具視の檄文に応じたこの里の郷士が山国隊として官軍に投じた。
山里は歴史を懐に秘めひっそりと静もっている。
 やがて国道477号は周山街道(国道162号)と交差する。上桂川主支流のひとつ・弓削川を見に周山街道を北上。越前・名田庄へ通じる道は古い集落を道沿いに張り付かせた街村を形づくる。弓削川流域は明るい開けた高原で、風景には秋の気配がしのび寄っていた。

 再び国道477号に戻る。弓削川が桂川に流れ込む手前には町役場があり、これに隣接して「道の駅」様の施設が作られている。町の紹介展示のほか名産品を売っている。京の町へ木材を供給した里だけに木工製品が多く扱われている。

 京北町西部の中地で桂川は国道477号と別れ再び山峡に入ってゆく。ここを「宇津峡」と称する。峡谷沿いには崖に張り付くようにして細い道がある。

上桂川 宇津峡

 宇津峡ではキャンプをしている人が多い。しばらく山あいを流れた川はやがて世木・日吉のダムの影響で水を滞らせはじめる。湛水区間になるとバス釣りの姿が目立ちだす。ここは有名なポイントらしい。

宇津峡 湛水区間

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1. 花背へ   2. 上流部諸流   3. 北桑高原から宇津峡   4. 日吉ダム


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