川を訪ねる旅    疏水の庭

■  前庭  ■

 無鄰庵の見どころは主屋前にのびやかに広がる明るい芝地の前庭に尽きる。ここには植治得意のせせらぎが二本流れていて、座敷前で合流する造りになっている。
水はむろん疎水から来るが、この庭はもと草川という小川の流域でそこからの取水もあったと聞く。
 軽快なせせらぎの畔には低木が丸く刈り込まれた植え込みが連続する。これもこの庭の西洋テイストのひとつと言えよう。

 主屋と洋館の間、木々の間から芝地の前庭を望む。

主屋座敷から芝地の流れを眺める。
流れは池と茶室の裏手からの二筋が主屋前で合わさる。

合流点。ごく浅いせせらぎは大小の石で巧みに演出されている。
軽快な流れのリズムは植治の庭の真骨頂。

訪問した日は生憎の小雨模様だったが、こんな天気でもこの庭は明るい。

切石橋をくぐったせせらぎは主屋と洋館の間を抜けてゆく。

せせらぎの中に置かれた飛石。

茶室裏手からの流れは暗い林間から出ている。
密に植えられた木と塀が宝石のような庭を外界と隔てる。

借景の東山。当初木々はもう少し低く東山ももう少しよく見えたという。
南禅寺界隈も建て込んで徐々に木は高くなっていった。
この木々のすぐ向こうには交通量の多い道路が走り、疎水を隔てて向こうは動物園である。


■ 無鄰庵表紙  ■ 概説  ■ 前庭  ■ 園池と滝組  ■ 主屋

■ 疏水の庭表紙


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