川を訪ねる旅  三川合流

背割堤

木津川御幸橋南詰 木津川左岸の看板
宇治川御幸橋南詰 宇治川御幸橋から背割堤

 男山を下り、京阪の線路を越えて川のほうへ。風のおかげで視界はクリアーだったが橋の上の寒いこと。橋上には凍結防止剤が撒いてあった。
木津川御幸橋を右折しようとしたバイクがアイスバーンに乗ってしまい目の前で転倒する。車体も大破しておらず怪我もなさそうだったが、京都の冬の凍てつくような寒さはやっぱり凄い。
 木津川に架かるのも宇治川に架かるのも同名の橋で、訓は「ごこうはし」という。府道13号京都守口線のもので、この道は元の京街道である。
二つの橋はほぼ連続しており、木津川を渡った所には宇治川との長い堤がある。通称、背割堤という。橋のたもとには淀川工事事務所がある。

背割堤上の歩道 背割堤歩道終点
歩道終点の先のブッシュ 木津川側から背割堤

 背割堤とは合流する二つの川を分流させ流量を調節するもので、これが無いと片方に流れが集中してしまい被害を出すことになる。
また、背割堤の場合二川の堤防を兼ねることになるので強固な構造が必要となる。
各地の大河川合流個所でよく見られるスタイルである。

背割堤から木津・宇治合流を遠望
花期や葉の繁る季節では眺望が難しそう

 背割堤の上には歩道があり、両脇には密に桜が植えられている。花期には大勢の花見客で賑わう。
歩道が終わってなお堤は砂州状に続くが、猛々しく草が茂っていて踏み込むには度胸が要る。マムシ注意の看板もそこここに立っている。
 堤上からは三川合流ならぬ二川合流が望まれる。歩道の舳先まで来ると左岸側には橋本の街並みが、右岸側には山崎のサントリーが見える。

宇治川・木津川二川合流

 左側から木津川、右側から宇治川が来る。木津川のほうがが大きく写っているが、砂をよく流す様が特徴的で宇治との違いが把握できる。
奥に写っているのは宇治と桂を隔てる背割堤である。三川合流といっても実際にはまず木津と宇治が会い、次いで桂が流入するというもので、いちどきに三つの川が合流するものではない。改修工事の結果生まれた地形である。


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