川を訪ねる旅   瀬田から宇治へ・淀川上流をゆく

瀬田川西岸

 瀬田川右岸沿いの国道422号を南下し、瀬田川に流れ込む小河川を見にゆく。国文出身のくせに河畔の名勝・石山寺には目もくれず。
石山寺の南方で瀬田川に注ぐ小流・多羅川を撮っていると、老婦人に道を尋ねられる。大阪の日根野から石山団地へ息子だか娘だかを訪ねて行く途中に間違ったバスに乗って迷ったらしい。炎天の下足が痛いと途方に暮れているのを放ってもおけず車で団地まで送ってあげたが、部屋番号等を書いたメモを無くしたとかで、辿りつけただろうか。
 瀬田川右岸に注ぐ支流・千丈川を見たあと、南郷の手前の大衆食堂で昼食。鳥そば・肉そば美味。

宇治発電所 石山制水門

 南郷洗堰手前で宇治の発電所に水を送る水門を見る。この水路とはこれから瀬田川を下ってゆくうち何度も出会うことになる。
ここで国道422号を少し離れて、発電用水路沿いに山のほうへ向かい、瀬田川流入河川・国分川を見にゆく。この川自体はごく小さな川だが、地図で見ると発電用水路とクロスしているように描かれているので以前から興味があったのだ。

宇治発電所水路  疎水に似た作り

 宇治発電所水路沿いは松林が続き、樹下に車を停めてお昼寝中の地元住民がいたりするのどかな場所。水路脇の南郷小学校の南方でこの水路と国分川が交差する。交差個所は立体交差になっていて、国分川が橋の中を暗渠となって発電所水路の上を越えてゆくようになっている。

水路に架かる国分川の通る橋 橋上から水路を見る
下部はアーチ 蓋の下、国分川が流れる
橋から出る国分川 左岸側からは用水取水

 上の写真左の橋が国分川を内蔵する橋。アーチ下に見える流れが発電用水路。上の写真右は橋のたもとで暗渠から顔を出す国分川。
宇治発電所水路はこのあと山の中へ入ってゆく。

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