川を訪ねる旅   瀬田から宇治へ・淀川上流をゆく

瀬田川から宇治川へ

大津市南郷を流れる瀬田川  洗堰を過ぎてすぐ

 国道422号を南下。瀬田川は少しずつ山あいの峡谷に入ってゆく。
大津市石山南郷町の蛙岩から立木観音の間は激しく岩を噛む激流となり、川に入っている人の車が河畔道路脇に散見される。
最も狭隘な部分ではカヌーに興じる人がスラロームのコースでパドルを操っていた。

 ここは流れが岩を噛むさまを「米かしの流れ」とも称されたところで、招致活動中の大阪五輪の公式コースに予定されているところでもある。
あまり大きな声では言えないが、五輪招致成った際にはいずれ観客席などの新設もせねばならず、今の状態に大幅に改変が加えられることとなるのは明らかで、喜ばしいこととは思えない。☆追記 五輪招致は失敗、設備建設は白紙(になった筈)

瀬田川  信楽川流れ込み付近
手前が信楽川

 大津市大石東の鹿跳橋から下では、宇治川ダム湖の影響でそろそろ水が滞りはじめる。
ここからは鹿跳橋を渡っていったん瀬田川を離れ、瀬田川左岸に流れ込む信楽川・大石川を見たあと再び鹿跳橋を渡り、ここからは3号大津南郷宇治線沿い(瀬田川右岸)を下る。車を走らせているとさんざん後ろからあおられる。そんなに急ぐなら京滋バイパスを使えばいいだろうに。
 鹿跳橋からほぼ西流していた瀬田川は京都との県境にさしかかり大きく曲流し南転する。宇治市と大津市の境付近・鴻池の砕石場入口で、国分川のところで見た石山制水門から来ている宇治発電所の水路と再び出会う。

宇治発電所導水路
向こうの高架は3号の笠取橋
下に見える水面が
瀬田から名を変えたばかりの宇治
鴻池採石場のある谷
宇治市二尾蛸ケ谷
奥の高架は京滋バイパス
二尾トンネルと内畑トンネルの間

 今度は国分川とは逆に水路のほうが上を通っている。水路は山から出てすぐにまた山に入ってゆく。谷筋のわずかな間だけ地上に現れる。この谷は鴻池砕石場があるごく小さな谷で、砂防ダムの水は砕石工事の影響か、なんだかヘンな空色をしていた。
 このあと、笠取川・曽束川・田原川などが流れ込むのを見て天ヶ瀬ダムへ向かう。

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