石見川

大和川3次支流 ・流入先 〜天見川石川大和川 ☆大和川水系一級河川 訓:いしみがわ

 大阪府河内長野市を流れる、天見川の支流。
河内長野市石見川の金剛山系・神福山に発し北西流、国道310号沿いに流れ、寺元からは低い丘陵の間を曲折し、三日市で天見川右岸に注ぐ。
一級河川の起点は寺元。

■上流

河内長野市上小深 辻合橋から 左上流、右下流望
上小深の里 辻合橋下の川面

 石見川の源は、五條へ通じる峠から来る。
冬季には積雪もある山里を流れる渓流は、水量豊富で清冽。

河内長野市小深 小深の里マス釣場

 小深の里には観光用の管理釣り場がある。
釣堀もあるが、本流を仕切って作られた渓流釣りが醍醐味。
釣場の向かいには、金剛山登山口への道が通じている(冬季閉鎖あり)

■中流

河内長野市太井

 太井の里まで来ると、河床からは大きな石が減りはじめる。
まだ山あいだが、谷は明るく広く開けだす。

河内長野市寺元 南大門橋から

 寺元の里では観心寺の門前を流れる。谷は深く、河畔には雑木や竹林の林が沿う。
上写真の南大門橋は、延命寺のほうへ抜ける道。
延命寺のある谷は石見川の支流。

観心寺 本堂 観心寺門前 楠公像

 観心寺は上代に役小角によって開かれた古刹だが、南朝の武将・楠木正成ゆかりの寺として知られる。
ここは楠公の幼時の学問所だった。
後醍醐帝が作られたお堂や、楠公が建武中興記念に建てかけたまま完成を見なかった塔や、悲運の南朝の帝・後村上帝の御陵がある。

河内長野市神ガ丘 葛野橋から 左上流、右下流望
落合 砂地の見える淵

 観心寺前を過ぎた川は、清見台の丘に当たって南に曲がり、以降丘の間を縫って流下してゆく。
美加の台の丘に当たって再び向きを振る地点では、延命寺のほうから来る支流を入れる。
落合には深い淵をつくり、大量の砂を溜める。
落ち葉を沈めて澄む淵には、多数の魚影が見られる。

■下流

河内長野市中片添町 片添新橋下から 左上流、右下流望
右写真の橋梁は府道と南海高野線

 清見台と美加の台の丘を縫う流れは、深い谷を刻む。
この相は下流部まで続き、上写真地点の、ようやく丘陵地を出るあたりでも同様。
道や鉄道は、水面からかなり離れた高いところに架けられている。

■河口

河口←河口 河内長野市片添町、三日市町駅の西方
  奥は天見川


 ようやく平地に出た川は、ほどなく天見川に注いでゆく。
周囲は建て込んでいるが、汀は草深く水は澄んでいる。

天見川に注ぐ石見川  天見川の橋から

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