律川

淀川5次支流 ・流入先 〜呂川高野川鴨川桂川淀川 ☆淀川水系 訓:りつかわ/りっせん

 京都市左京区大原を流れる、呂川に注ぐ川。
大原の古刹・三千院裏山の梶山に発し西流、三千院の北端を流れて国道367号呂川橋手前で呂川右岸に注ぐ。
源流部に「音無の滝」を懸ける。

音無の滝

 三千院の塔頭・来迎院の奥の山道をゆくと、律川源流部に懸かる音無の滝が現れる。落差約15mの段瀑で、ごつごつした岩をレース状に跳ねる。
水量はさほど多くなく滝壺も小さいが、相当のスケールがある。
この滝は来迎院を再興した良忍上人が滝前で声明を唱えた際、その美声に和合し水音を止めたというエピソードを持ち、名もそこからきている。

滝下の流れ 上流部の砂防ダム

 滝を下った流れは谷川となって流下する。途中、大きな砂防堰堤を落ちたあと水は堰かれいずこかへ導水され、一時涸れ川となる。
三千院の北を流れる付近では涸れがれの谷となっている。
取られた水はおそらく三千院境内に導かれるものと思われる。
庭園にはふんだんに曲水が回り、しっとりした趣きを演出している。
中流以降はたくさんの落差工が設けられた三面張りの川となる。

三千院境内 三千院北塀ぎわ
最下流部 河口

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