池島弥生橋から |
大阪府東大阪市池島町(八尾市と境を接しています)には、恩智川治水緑地の名目で遊水池が設けられています。もともとこのあたりには野鳥が多く、遊水池工事の際出土した遺跡の発掘現場の小さな崖にはカワセミが繁殖していたこともあります(現在工事が進み巣穴は壊されたようです)。冬季には猛禽類の飛来もあり、居着きのサギ類やカルガモの類はいつでも見られます。都市近郊において、僅かに残った貴重な楽園です。弥生橋は恩智川が遊水池にオーバーフローする所に架かっていて、ここから容易に鳥を観察できます。
○恩智川治水緑地の水溜まりに佇むアオサギ
水に降り立っても、餌を探すでもなく、ずうっとじっとしていました。コサギも近くにいましたが、こちらは水面に降りるや、忙しそうに脚で水をかきながら餌探しに余念がない様子。
同種でも、行動様式には随分差があるようです。
池は雨のせいかけっこう深く、このアオサギも羽毛の部分まで水に浸かっていました。
○恩智川治水緑地の池を泳ぐカルガモの群れ
さきほどのアオサギと同じ水溜りを泳ぐカルガモの集団。渡りでやってきたカモたちとは別の場所にいるようです。
○恩智川治水緑地の水門に佇むアオサギ
恩智川からのオーバーフローを調節する水門の柵の上から、何かを狙っているものと思われます。
○恩智川治水緑地の工事中のやぐらの上にとまるアオサギ
変な所にとまっているので、はじめは気付きませんでした。カメラを向けた途端こちらを気にして正面を向くので苦労しました。向こうは生駒山です。
互いに逆を向いてツンと澄ましているふうなのが、キョロちゃんみたいで笑えました。
○池島弥生橋
恩智川と遊水池の間に架かる橋です。下を溢れた水が流れるようになっています。左手がアオサギのいた池、右手がグラウンドのある湿地です。向こうに見えるのは大阪府立池島高校です。バードウォッチャーも多いです。この日は朝からしょぼしょぼ雨が降って、ようやくやんだ午後二時すぎくらいに撮影しましたが、曇天は変わらず、暗い色調の写真になってしまいました。
2000.10.29.Sun.