白川のマガモとコサギ
白川は京都・東山連峰に発し祇園の西で鴨川に注ぐ川です。
岡崎の動物園近くの琵琶湖疎水南禅寺船溜でいったん疎水に入るので平安神宮の南から後は自然河川ではありませんが、しっとり落ち着いた古い町並みの中をさらさら流れる趣深い流れです。
この岸辺を歩いて岡崎あたりへ出るのは私のお気に入りの散歩コースです。
近頃では年間を通してマガモが居着いています。町の人たちもカモを大事になさっていて、ところどころにカモの小屋が設置されています。
カモも人の気持ちがわかるのかあまり警戒心も無く、のんびりと岸辺の草を食んでいます。
その合間に時々はサギも立ち込んでいて白川の流れとなかなかお似合いです。
雌のほうは餌を求めて先に先にと移動。雄はついていくのに大わらわ。
河岸に密生するミゾソバを盛んに食していました。群落を食いつくさんばかりの勢い。
ほとんどの個体がカップルでした。ここではエクリプスを見ませんがひょっとして一年中繁殖羽なんでしょうか。
コサギも白川にいるような個体は他の場所で見るのと違って警戒心が緩いです。でも、それは自分に関心を持たず歩いたり自転車に乗ったりしている人たちに対してで、カメラを構えたり立ち止まったり凝視したりすると嫌がって逃げます。獲るならカモの方を先に獲るよ、と言ってやりたいです。
撮影地 京都市東山区 撮影日 2001.10.21