国宝にして世界遺産の美しい城・姫路城。
広大な敷地は水辺や庭園、林に原生林まであるという野鳥のパラダイスでもあります。
城の北西、外濠を望む崖に残された森、姫山原始林。
約150種もの木が生い茂っています。タラヨウの木が多いのが特徴です。
人が近づかないので鳥のパラダイス。一部の木には例の糞で真っ白のものがあり、サギ類がコロニーを作っているものと思われます。
冬のそこにはびっしりゴイサギがたかっていました。今はねぐらとしての利用のようですが、春に行けば繁殖が見られそうです。
お濠にはユリカモメの大群。ぷかりぷかりと浮いているかと思えば、パンをくれる人が現れると一斉に飛び立ちます。
常に偵察の一羽か二羽が上空に舞っています。
待機組は濠に浮いているだけでなく、道路にも溢れています。信号機の上にも御覧の通り。この真下は無論爆心地で、白い跡が点々とついています。通る時は用心です。
道を隔てて向こうの土産物を売る店の屋根にも彼らはびっしりとまっています。一様に同じほうを向いて列を作るのは、風でも嗅いでいるのでしょうか。
濠にはハクチョウが一般的ですがここのは黒鳥でした。ブラックスワンもなかなか水に映えます。
城下には屋敷跡に作られた庭園・好古園があり、ふんだんに水を使った流水庭園があります。流れの中にはカルガモがのそのそ歩いていました。飼われているのではなさそうです。
撮影日 2003/1/12 兵庫県姫路市本町