寒立ち、という表現は主にカモシカが見晴らしのよい岩場に身じろぎもせず立ち尽くすさまに使われる。哲学的な言葉ではあるが、単に反芻かなんかしているだけではと思うと微苦笑が漏れる。
動物にそのような思いを仮託する例はよくあり、寝ているフクロウや風を嗅ぐナキウサギを哲学者っぽく表現したりするが、当事者はなにを思うか知れない。
このアオサギは河畔の体育館の屋根にいた。川中の魚を狙って待機しているものと思われるが、寒風に吹かれ逆立つ冠羽がなかなかに可愛いのだった。
2006/1/22 東大阪市
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