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水戸黄門 第十六部

1986年4月28日~1987年1月19日
レギュラー
水戸光圀:西村晃 / 佐々木助三郎:里見浩太朗 / 渥美格之進:伊吹吾朗 / うっかり八兵衛:高橋元太郎 / 香織:鳥越マリ / かげろうお銀:由美かおる / 煙の又平:せんだみつお / 風車の弥七:中谷一郎

第1話 1986.4.28

 西山荘で自適の日々を送っていた老公だが、紀州家から深刻な頼みごとをされてしまう。付家老の決死の密書を持って来た兄妹は途中怪しの行者に襲われ、彼らのかしらは老公暗殺に外部の者を雇うのだった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 志乃/山口いづみ うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ 新八郎/加納竜 徳川光貞/岩井半四郎 安藤飛騨守/小栗一也 徳川綱教/小林芳宏 千丈坊/上野山功一 竜神坊/市村昌治 西山辰夫 中嶋俊一 北原将光 伊藤康二 橋本和博 川勝誠 加藤照男 杉山幸晴 浜田隆広 勇家寛子 鈴川法子

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也


第2話 「闇に仕掛けた皆殺しの罠」 1986.5.5

 鎌倉街道をゆく一行は、ヤクザに難儀する民を見て府中に滞在。そして、父の遺志を継ぎ百姓衆を助けようとする娘が、カラス天狗に化けて暗躍すると知り、手助けをするのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おとし/賀田裕子 番場の勘蔵/深江章喜 武蔵屋太左ヱ門/田中浩 村野庄太夫/外山高士 虚無僧/原口剛 千丈坊/上野山功一 竜神坊/市村昌治 宗助/松山照夫 弥之助/片岡五郎 与吉/頭師佳孝 伊八/広瀬義宜 出水憲司 勝野賢三 笹木俊志 伝法三千雄 池田謙治 上野秀年 浅田祐二 江原政一 大矢敬典 藤長照夫 岡田和範 藤坂弘子 鈴川法子

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※勘蔵と武蔵屋は府中宿で対立するヤクザ。村野は代官、腹心は出水憲司。
※お銀と又平、くらやみ祭りの闇を花火で照らす。


第3話 「関所に巣喰う鬼退治」 1986.5.12

 箱根越えを駕籠舁きに邪魔された老公は、背後も含めての大掃除を決意。箱根の湯で怪我した亭主を療養させるという女や、駆け落ち者らしき若い男女など出てきて、賑やかな展開。水戸の爺を狙っているお銀らも、意図せず関わっていたりするのだった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 お袖/泉じゅん 香織/鳥越マリ お小夜/美池真理子 友次郎/内田喜郎 牧田弥右衛門/高城淳一 由三/遠藤征慈 畑宿の権蔵/内田稔 万蔵/南道朗 千丈坊/上野山功一 竜神坊/市村昌治 栄吉/高峰圭二 三村助八/丘路千 お藤/山口朱美 下元年世 山本一郎 野口貴史 武田てい子 有島淳平 木下通博 小谷浩三

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※牧田は関所番頭、三村は横目。駕籠舁きの親玉は権蔵。


第4話 「助さん身代り親孝行」 1986.5.19

 気のいい旅人に誘われ、沼津へ立ち寄る一行。しかしその男やくざなコソ泥、正体はところの網元の家を追ん出たドラ息子で、せめてもの孝行に金を欲し老公の財布を狙ったのであった。
以降、その男がらみで、助さんは身代わりにされるは、ヤクザと代官が網元を狙って仕掛けてくるは、ヒヒ爺代官をお銀が風呂で懲らしめるはの大騒ぎが展開される。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おみよ/香山まり子 正太郎/桜木健一 おふじ/幾野道子 菅野源太夫/南原宏治 浅間の六蔵/福山象三 藤吉/森章二 川浪公次郎 波多野博 矢部義章 藤沢徹夫 永田登志雄 竹井雅文

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/倉田準二

※網元の家出息子は正太郎、おみよは網元宅で彼の母に仕える娘。代官は菅野、浅間一家の親玉は六蔵。


第5話 「花嫁は免許皆伝」 1986.5.26

 宇津谷峠の難所で老公の危機を救った遣い手の浪人、怪しげに見えたのは恋を賭けた勝負を前にしていたからと知れる。老公の肩入れがはじまり、相手の「鬼娘」にも接触、しまいには御前試合に闖入するのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 絹江/根本律子 香織/鳥越マリ 草間小一郎/磯部勉 立花左吉郎/小野進也 水上庄兵衛/佐竹明夫 立花佐太夫/飯沼慧 水上保広 高並功 峰蘭太郎 中村錦司 近江輝子 富永佳代子 小坂和之 疋田泰盛 高谷舜二 森山陽介 川勝誠

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/居川靖彦

※左吉郎は家老の次男。水上は絹江の父、指南役で病臥中。小一郎は以前絹江にこてんぱんにやられ、脱藩同然で修業の旅に。


第6話 「敵と呼ばれた助三郎」 1986.6.2

 川止めの島田宿で、仇討ち妻女と従者の娘を拾う一行。旅籠のあるじは阿漕な男、そやつから上がりをかすめるヤクザ、さらにその上には悪代官という構図のなか、妻女の仇は川人足の中に潜むと知れる。
民を苦しめる悪者どもを退治る老公、複雑な事情を秘めていた仇討ちも舌先三寸で解決、川止めが解かれた大井川を渡って去ってゆくのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 里江/鈴鹿景子 香織/鳥越マリ おもよ/斉藤ゆう子 下山助三郎/森次晃嗣 太左ヱ門/織本順吉 牧野幸太夫/川合伸旺 富田屋/武藤英司 早船の三造/井上昭文 千丈坊/上野山功一 竜神坊/市村昌治 手塚茂夫 岩尾正隆 田畑猛雄 当銀長太郎 武井三二 木谷邦臣 福本清三 遠山金次郎 壬生新太郎 香住美弥子 内藤康夫 福中勢四郎

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※太左ヱ門は川人足の親方、いいヒト。代官は牧野、旅籠は富田屋、ヤクザは昭文。
※下山助三郎の許婚者で、結婚を一月後に控えていた里江を手籠めにし結婚、助三郎に嫉妬し闇討ちするも返り討ちとなった夫・川村は福ちゃん。回想シーンでばっちり「よいではないか」が出てくる。


第7話 「花火にかけた父娘の意地」 1986.6.9

 ところは岡崎、花火職人の難儀を助けた一行は、そのまま親爺の作業を手伝うことに。もうじき行われる御前花火をめぐり、キナ臭い事情が親爺のまわりで炸裂するほか、亡くなった倅の嫁が舅を支える情話も展開される。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おきわ/舟倉由佑子 治平/花沢徳衛 加納武太夫/高野真二 幸田屋/神田隆 千丈坊/上野山功一 竜神坊/市村昌治 鍵政/小池栄 文造/楠年明 崎津隆介 志茂山高也 東父岡勇二

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也

※治平の亡くなった倅の嫁はおきわ、亡夫に代わり青い火を工夫。治平のライバルは文造、悪には染まりきれずのいいヒト。文造を利用し五箇山の硝石を入れようと企む悪徳商人は幸田屋、つるむ家老は加納。


第8話 「仇討ち焼蛤幽霊旅籠」 1986.6.16

 桑名での世直しは、さびれた旅籠を選んだことからはじまる。その宿に「出る」幽霊の謎を解き、破産しかけの夫婦を救い、「幽霊の娘」の無念も晴らし、悪党どもを一掃した老公は旅立ってゆく。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ お百合/斉藤林子 勝三/レオナルド熊 おきん/中原早苗 傷の伝兵衛/藤岡重慶 室山余太夫/江見俊太郎 儀助/田口計 吾平/江幡高志 片岡あや子 須永克彦 丸平峯子 有川正治 中塚和代 下之坊正道 平河正雄 和波卓

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※浜屋の夫婦は勝三とおきん、浜屋で蛤に当たって死んだとされる小間物屋(幽霊はこのヒト設定の芝居)の娘がお百合。二足の草鞋は伝兵衛、代官は室山。儀助は元浜屋使用人の裏切者、吾平は現浜屋従業員の釜焚きで幽霊演出担当者。


第9話 「闇を裂く忍びの死闘」 1986.6.23

 敵の裏をかいた一行は吉野へ。しかし山中で襲われ、助と八兵衛が傷を負わされる。里の娘が助けてくれるが、彼女は忍びで父親も「かげろう」の関係者だった。
その父やお銀のおじいは、金目当ての老公暗殺を良しとせず動くが、「敵」は痛い所をついてくる。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ あけみ/友直子 喜平次/小林昭二 明日香堂/真弓田一夫 大和屋/須賀不二男 根本武太夫/中山昭二 玄心/石橋雅史 田辺主水/滝田裕介 玄妙/浜田晃 千丈坊/上野山功一 竜神坊/市村昌治 佐吉/森下鉄朗 孫六/大須賀昭人 有川正治 渥美博 島田秀雄 疋田泰盛 平河正雄 池田謙治 美松艶子 藤林無門/佐野浅夫

原案・脚本/葉村彰子 監督/倉田準二

※喜平次の娘があけみ。喜平次が一行を紹介した上市の薬屋が明日香堂、これをハメる悪徳商人が大和屋、つるむ代官は根本。


第10話 「悪を断った鐘馗の舞い」 1986.6.30

 いよいよ和歌山、飛騨守の中間に化けて潜入する一行。かたや玄心たちは、若君の快気祝いに招かれた能楽師に成り代わり城中へ。お銀を救出し、無門らの力も加わった一行は、悪家老の企みを打ち砕くのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ あけみ/友直子 徳川光貞/岩井半四郎 安藤飛騨守/小栗一也 戸賀崎将監/田中明夫 田辺主水/滝田裕介 玄心/石橋雅史 玄妙/浜田晃 竜神坊/市村昌治 徳川綱教/小林芳宏 湯浅竜之進/丘路千 大須賀昭人 渥美博 森山陽介 白井滋郎 藤沢徹夫 大月正太郎 北村明夫 藤林無門/佐野浅夫

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※将監が城代、田辺や湯浅は腹心。
※無門を光貞に引き合わせる老公、一族はお庭番に。


第11話 「浪速男のド根性」 1986.7.7

 大坂へ入った途端、調子こいて博打に負けた老公、身ぐるみはがれて難儀のところ、台ガラ屋なる商売を営む新吉に助けられる。タダとはいかずこき使われるうち、彼のまわりで役人がらみの悪謀が巻き起こるのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ お袖/杉田愛子 新吉/太川陽介 えびすや嘉右衛門/浜田寅彦 内山源太夫/川辺久造 船虫の丑蔵/立原博 北見屋/須藤健 左兵衛/大竹修造 与次郎/古代一平 日高久 宮本毬子 出水憲司 高並功 笹吾朗 窪田弘和 宮城幸生 壬生新太郎 高橋弘志

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※台ガラ屋は、食べ残しや野菜屑などを集め、仕立て直して売る商売。北見屋はえびす屋のライバル、佐兵衛は北見屋への内通者。内山はお城の役人、腹心は出水憲司。


第12話 「京人形に賭けた芸妓の意地」 1986.7.14

 京入りした老公、売っている人形の顔が死んでいると失望。その訳は、公家と組んで業界を牛耳り私腹を肥やす悪徳商人の跋扈であった。
権威には権威で対抗、老公は政争に倦み世捨て人同然に過ごしていた「左大臣」を引っ張り出すのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ 房吉/柴田侊彦 小夏/三原じゅん子 和田屋/遠藤太津朗 城崎三位/菅貫太郎 岩尾正隆 楠年明 玉生司郎 新海なつ 近江輝子 岡本さとみ 木下通博 小谷浩三 梅小路大納言/有島一郎

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/倉田準二

※エンタツは西陣の織元、三位は織部の司の公家で右大臣の甥。小夏は亡き名人形師の娘、房吉は彼女を慕う人形師。


第13話 「想い叶えた愛の組紐」 1986.7.21

 膳所城下で、組紐の内職をしつつ許婚者の母に仕える娘を見る一行。御用金盗難の責を負い、盗賊さがしに東奔西走する許婚者は、はなから友人にハメられていた。
ラスボスが出て菊江をゲットし雄次郎を消そうとするとき、老公一行がなだれ込み。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ 夏川太十郎/有川博 菊江/金沢碧 桜田雄次郎/志垣太郎 とね/萬代峰子 近江屋/嵯峨善兵 森下与太夫/内田勝正 大津屋/新井量大 鍾馗の権兵衛/牧冬吉 江並隆 中村錦司 水上保広 木谷邦臣 志茂山高也 矢部義章 有島淳平 新城邦彦 小峰隆司 香住美弥子 森篤子 波多野博 鈴川法子 藤坂有希 星野美恵子 清家三彦 稲泉智万

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※大津屋は菊江の勤務先、いいヒト。ヤクザの用心棒で小峰さん出ていて、御用金盗の友人を始末したり。ラス立ちでは浪人で福ちゃんも。勝正は勘定奉行。


第14話 「銃が知ってた血染めの罠」 1986.7.28

 夜の彦根城下に響く銃声、撃たれた女を手当てした一行は、謎を追って鉄砲鍛冶の里・国友村へ。老公はそこで、新式銃が作られた経緯と、重役もからんだ黒い企みを知るのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 おせい/水原ゆう紀 香織/鳥越マリ 弥兵衛/内藤武敏 喜右衛門/土屋嘉男 坂田屋/小松方正 高坂民部/飯沼慧 三次郎/石山律雄 兵藤玄蕃/久富惟晴 岩尾正隆 笹吾朗 山本一郎 西山清孝 細川純一 壬生新太郎 池田謙治 東孝 井上昭

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※おせいの父は喜右衛門、彼とともに新式銃を作るも、正体は秘伝盗みだった男は三次郎。高坂は家老、兵藤は鉄砲頭、弥兵衛は国友村の年寄衆総代(新式銃で村を潤そうとした喜右衛門とは違い、泰平の世には武器不要として生活道具製作に活路を見出そうとしていた)。
※とらわれたおせいを助け出す段、見つかり銃を突き付けられたお銀の危機に又平登場。鉄砲鍛冶として雇われていた次第。
※おせいが坂田屋に侵入した際、およびラス立ち後一対一対決の際、三次郎はわざと的を外す。


第15話 「娘が消えた縮緬の里」 1986.8.4

 宮津さして行く途中、女衒に連れられた娘たちを見る老公。その「人買い」は悪い男ではなかったが、売り先の口入屋はとんだ悪党で、織子ではなく湯女に仕立てたり、つるむ奉行の贄に差し出したり。そのうち、遅れて来る助格が、野望家の次席家老を告発する密書を託されるのだが、悪者どもは上から下までつながっていた。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おたね/丸山秀美 善作/坂上二郎 丹波屋唐造/深江章喜 小宮茂助/武藤英司 山元右太夫/幸田宗丸 梅田豪助/北町嘉朗 鬼塚市兵衛/宮口二朗 お竜/三島ゆり子 永野辰弥 加藤由美 平映子 徳永まゆみ 土師智子 松村直美 玉田輪香子 白井滋郎 司裕介 山田良樹 平河正雄 島田秀雄 畑中伶一 奔田陵 美松艶子 井下理恵 鈴木真由美 桑田範子 津田美加 首藤真沙保 頼成裕理子 河原芳美 上野見華

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 脚本/居川靖彦

※善作は女衒。丹波屋が口入屋、湯宿をやらせている妾はお竜。スケベ奉行は梅田、次席家老は山元。鬼塚は用心棒。


第16話 「おとぼけ駕籠屋幽霊騒動」 1986.8.11

 一人砂丘へ行こうとした老公、変な駕籠屋につかまりその結果、城下に跋扈していた辻斬りを突き止め、彼を擁護していた者どもを懲らす世直しとなる。
幽霊騒動は、目撃した事実を隠している駕籠舁きを改心させるための芝居。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 千加/北原佐和子 香織/鳥越マリ コント山口君と竹田君・山吉/山口弘和、竹三/竹田高利 長谷部伝内/平泉成 勘介/上田忠好 荒木兵庫/永井秀明 荒木市之進/森下哲夫 因幡屋/久遠利三 飲み屋主人/宮城幸生 茶店亭主/泉好太郎 諏訪裕子 長美佐緒 稲泉智万 土井健守

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※駕籠舁きは山と竹、千加とは同じ長屋の住人。勘介は目明し、若様に刀を貢ぐのは因幡屋、荒木兵庫は勘定奉行。ラス立ち福ちゃん入り、荒木の家来・老公に杖で突かれるシーンも。


第17話 「正義運んだ七里飛脚」 1986.8.18

 七珍ならぬ、七里飛脚に関わる老公。城下の問屋場のお墨付きを狙う木綿問屋、後ろには睨んだとおり重職が控えていた。
悪党の企みで開催される飛脚レースが見もの、弥七やお銀も走る。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おなみ/大塚良重 新三/目黒祐樹 田沢兵庫/名和宏 堺屋藤吉/金井大 源兵衛/瀬川新蔵 鬼の勘造/近藤宏 喜八/栗田芳廣 文吉/北見誠 仙次/森章二 入江慎也 波多野博 加茂雅幹 森源太郎 笹木俊志 峰蘭太郎

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/倉田準二

※問屋場を兼ねる飛脚屋・大橋屋の女あるじはおなみ、新三は鬼勘と傷害事件を起こし出奔していた韋駄天飛脚、源兵衛は彼の知り合いの漁師。お墨付きを狙う悪徳商人は堺屋、つるむ田沢は次席家老兼道中奉行。福ちゃん、スナイパーだったり、お城でのラス立ち要員の家来だったり。
※田沢プランで飛脚として雇われた忍びくずれの喜八、お銀が主筋。事後、大橋屋に就職。


第18話 「悪が群がる隠し銀山」 1986.8.25

 道中の見聞で、大森銀山に不正ありと睨む老公、一行総がかりで関係先へもぐりこむ。
気の無いふうで接待を受ける代官、しかし「お菓子」はしっかり受け取り。そして「居候の爺さま」である老公と意味深な会話、ラスボスの勘定奉行が現れるまで韜晦は続く。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ お初/石倭裕子 由紀/佳那晃子 山村左内/船戸順 石見屋/森幹太 本多淡路守/高野真二 荒井伝十郎/伊吹聡太朗 岩松/片岡五郎 源兵衛/北原将光 中嶋俊一 石倉英彦 島村晶子 日高久 藤沢徹夫 橋本和博 伝法三千雄 矢部義章 谷口高史 上野秀年 井川三左衛門/芦田伸介

原案・脚本/葉村彰子 監督/倉田準二

※代官は井川、前代官から継続の下僚は山村、これが石見屋とつるむ設定。荒井は石見屋用心棒、助さんが浪人に作って売り込みに来るので、引き立て役に。唐丸の亭主を助けようとした女はお初、亭主は中嶋俊一。ラス立ち福ちゃん入り、侍。


第19話 「泣く子にゃ勝てぬ悪企み」 1986.9.1

 一行のもとに、訳ありの赤ん坊が舞い込む。事情あって親の元へまっすぐ帰れぬ娘から託されたその子を届けると、先に別のが来ていて、老公は騙りとして牢に押し込まれてしまう。
黒い企みを全て知った老公、「この子のために」と福井藩の大掃除を決意するのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 おしま/山本みどり 香織/鳥越マリ 田村屋/久米明 お芳/谷口香 勝五郎/井上昭文 金津屋/神田隆 藤木豊次郎/早川雄三 直三/うえだ峻 寅次/大木正司 役人/野上哲也 田村屋番頭/佐々山洋一 門野内純子 西山清孝 志茂山高也 タンクロー 澤村京子 大矢敬典 上野千鶴子 兼田翔吾

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也

※田村屋は藩御用の紙問屋、ライバルは金津屋。


第20話 「九谷焼に賭けた兄弟愛」 1986.9.8

 老公が大聖寺藩領に足を踏み入れたのは、九谷焼を見るため。折しも、当代の名人の家では、献上の皿で兄弟が競い跡継ぎを決めるという時期であった。
老公、名人に会う前に子息の弟のほうをトラブルから助けており、焼物をめぐる黒い陰謀渦巻くなかへ否応なしに巻き込まれてゆく。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 梅千代/三浦リカ 香織/鳥越マリ 清吉/河原崎建三 友次/渋谷哲平 杏雲堂泉右衛門/加藤嘉 おちか/小畠きぬ子 相原監物/和崎俊哉 越中屋/田島義文 赤鬼の玄兵衛/汐路章 前田利直/武内亨 松造/中田博久 三浦徳子 山本一郎 阿木五郎 永田光男 笹木俊志 宮本毬子 丘野ゆき 峰蘭太郎 河野美地子 宮城幸生 紅かおる 武田雅子

原案・脚本/葉村彰子 監督/倉田準二

※清吉が兄、異母弟が友次で梅千代といい仲、名人の父は加藤嘉。九谷焼一手扱いを目論む物産問屋は越中屋、グルの郡奉行は監物、ヤクザは汐路章。置屋やヤクザに殺到する捕り方、ヘッドは峰蘭さん、陣屋での「対決」後断罪された監物を引っ立ててゆくのもこのヒト。


第21話 「友禅救った大芝居」 1986.9.15

 金沢入りした一行だが、町奉行が発した禁令で加賀友禅もダメ芝居も制限、町場では仕事にあぶれた職人が食うに事欠く始末。ただ、奉行とグルの悪徳商人は一手販売で大儲け、老公らはそれを痛烈に皮肉った芝居を小屋で掛け、人々の喝采を浴びるのだった。
「浜松屋見世先の場」に光圀主従乱入で、印籠も出してみせる大笑いの演出。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 金造/御木本伸介 香織/鳥越マリ 春風あやめ/島村佳江 矢田伊兵衛/青木義朗 浅野屋/多々良純 加賀屋/伊沢一郎 玉吉/石倉三郎 織田/小沢象 横山英盛/永野辰弥 北見唯一 志乃原良子 片山由香 鮎川十糸子 当銀長太郎 遠山二郎 ホープ豊 簑和田良太 高谷舜二 内藤康夫 春藤真澄 泉好太郎 勇家寛子 横江香織 太田かずよ 田辺ひとみ 太田敬子 堀田明美 塩野亜紀

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※金造は勧進元、加賀屋は春風一座の贔屓筋、善人。町奉行は矢田、浅野屋とつるむ。織田は町奉行所の役人。玉吉は加賀屋の職人。横山は加賀の家老、梅里の文で呼び出され。


第22話 「欲望渦巻く悪鬼の砦」 1986.9.22

 香織が山賊にさらわれて一大事、根城の姫川渓谷で奪還の派手な戦いが繰り広げられる。荒くれどもの背後には、というお決まりもあり、世直しの風が吹き荒れる。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 文吉/中野誠也 香織/鳥越マリ 竹田屋/浜田寅彦 関屋九十郎/遠藤征慈 黒姫の十兵衛/今井健二 五郎蔵/浜田晃 大野屋/相馬剛三 小野寺兵庫/小笠原弘 野口貴史 笹木俊志 森山陽介 川浪公次郎 遠山金次郎 小船秋夫 川勝誠

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※文吉は糸魚川の目明し、正義派だが容れられていないもよう。竹田屋は塩問屋で善人、ライバル・大野屋は代官に通じる。関屋は代官所手代。十兵衛の手下に福ちゃんとか小船さん、荒くれた格好。
※糸魚川藩に関しては、老公が「有馬どのに申し上げて」と発言。


第23話 「涙で誓った盗っ人仁義」 1986.9.29

 長岡への道中知り合った盗賊にナカマ扱いされる老公、母の位牌に汚職官僚への懲らしめを誓う彼にシンクロ。いかにもな大泥棒のふりをして、悪家老がたんまり貯め込んだ金を奪い取ってくる。
お話はお決まりの世直しだが、この回はほぼ小松政夫ワンマンショー。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 友造/福田豊土 香織/鳥越マリ 政吉/小松政夫 丹沢六助/北原義郎 渡辺剛輔/伊吹徹 田畑猛雄 徳田興人 片岡あや子 木谷邦臣 白井滋郎 西山清孝 森源太郎 大矢敬典 富永佳代子 大月正太郎 清家三彦

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/居川靖彦

※友造は目明し、政吉の母をみとり位牌を預かっていてくれたヒト。丹沢は長岡藩家老。


第24話 「母恋し涙の角兵衛獅子」 1986.10.6

 助さんたちが出会った角兵衛獅子の姉弟は、母を尋ねてはるばる江戸からやって来たという。しかしやっと捜し当てた母は、彼らを強請りたかりと決めつけ追い返す。もちろん深ぁいわけがあり、今は母とは名乗れない。その「母」の経営する料理旅籠には宿縁あって老公が投宿中、母子を隔てる障りを全て取り除いてやるのだった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 香織/鳥越マリ 正太郎/岩戸隼人 おいと/伊藤つかさ 吉兵衛/谷幹一 おしま/長内美那子 おゆき/泉敦子 長岡屋/嵯峨善兵 太平/佐伯徹 松太郎/津村隆 吹雪の友造/福山象三 溝田繁 笹木俊志 中塚和代 森本貴 田中博

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※正太郎とおいとが角兵衛獅子の姉弟、新しい嫁を娶った父が亡くなり、実母を求め旅立つ次第。吉兵衛は角兵衛獅子の親方だが半ドロ、でもいいヒトで路銀を無くした二人を拾って世話を焼き、最終的には油屋の板前に。おしまは料理旅籠・油屋の女将、江戸で亭主に売り飛ばされ草津にいるところを油屋の先代に拾われ後妻に。先代の娘はおゆき、長岡屋の次男坊に言い寄られて難儀しているところを格さんに助けられ。長岡屋はヤクザの友造や太平(油屋先代の弟でロクデナシ)と組んで油屋乗っ取りを企み。
※印籠出し、老公自身が手に持って役人に「これを見てください」とやる。一瞬で全部わかる役人も笑える。


第25話 「黄門様を叱った娘」 1986.10.13

 娘馬子と知り合う老公、いいコなのに村人は彼女を疫病神と呼び忌み嫌う。それは、彼女の父の庄屋が直訴を企て刑死して以来、年貢を増やされてしまったせいであった。殿さまをそれでも一途に信じる娘のため、家老たちの不正を暴きに老公たちが動く。
タイトルは、米俵に腰掛けてこっぴどく怒られる老公の、例のネタ。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 酒井忠真/山内賢 香織/鳥越マリ おはな/堀ちえみ 篠原尚重/田中明夫 合田源太夫/原口剛 おせき/荒木雅子 仁兵衛/堺佐千夫 石倉英彦 福本清三 宮本毬子 日高久 市川男女之助 矢部義章 椿竜二

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也

※殿さまは忠真どの。家老は篠原、代官は合田、グルの庄屋は仁兵衛。現場のトップが石倉英彦、福ちゃんはその下僚。おせきはおはなのばあや。


第26話 「おてんば姫君七変化」 1986.10.20

 出羽・亀田の城下へ入る一行だが、姫様の婚礼とかで人が溢れ大騒ぎ。そんななか、まず助さんが極端に世間知らずな「尼」を拾い、老公は曰くありげな「浪人」を見る。婚礼間近の姫と若様は、ともに出奔中であった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 板倉重次/永井秀和 香織/鳥越マリ 鶴姫/大沢逸美 河辺豊後/玉川伊佐男 折田兵太夫/川辺久造 本庄屋/高城淳一 岩城宣隆/有馬昌彦 石浜祐次郎 下元年世 野上哲矢 重久剛一 三浦徳子 武田てい子 上野秀年 窪田弘和 田中和子 鈴川法子 小谷浩三 石丸三平 鈴木加奈子 武井三二 松島ゆみ子 三宅雅子

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/倉田準二

※若様は板倉重次、姫の父は岩城どの。婚礼にかこつけて領民から金を搾り取っていた悪家老は河辺、悪徳商人は本庄屋。ラス立ち福ちゃん入り、裃つけた家来。


第27話 「陰謀暴いた男の友情」 1986.10.27

 佐竹藩のご落胤騒動は、家臣と助さんが親友だったことで解決をみる。使命を帯びて調査に赴く友を、悪者の手から逃がした助さんは身代わりとなり、まさに土壇場まで行くのだった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 幾乃/朝比奈順子 香織/鳥越マリ 小野塚八郎/森次晃嗣 神岡主膳/名和宏 川辺源左衛門/伊沢一郎 八森重太夫/内田勝正 佐竹義処/剣持伴紀 喜作/樋浦勉 住職/岩田直二 木谷邦臣 功刀明 藤沢徹夫 西山清孝 奔田陵 細川純一 森本一郎 松村直美 稲葉浩子

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※ご落胤を伴い現れた婦人は幾乃、殿様お手付きの秋乃の妹。彼女と情を通じる家老は神岡、腹心は八森でその配下に福ちゃん。川辺は正義派の筆頭家老、八郎に探索を命じる。


第28話 「娘を救った偽黄門」 1986.11.3

 お約束のニセ黄門出現ネタ、シナリオだけではなく演者によって趣が異なるが、今回は長門勇なのでおおらかお笑い系、悪党に消されかけて世直しのヘルプとなる。
家老以下悪人どもは結託して、南部領の材を伐採するという荒技をかましていた。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる おきみ/井森美幸 香織/鳥越マリ 佐平/長門勇 助造/桜木健一 角助/赤塚真人 神子頼母/早川雄三 川辺市蔵/江見俊太郎 源次/本郷淳 北風の九郎助/汐路章 阿木五郎 田中弘史 溝田繁 重久剛一 石倉英彦 新城邦彦 紅萬子 森篤子 藤坂有希 森源太郎

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/山内鉄也

※佐平は狂言作者、助造と角助は役者。家老は神子、川辺は町奉行、九郎助は地回り。ラス立ち、村人を籠めてあった小屋の方と、ニセ一行の広場の方と、両方に福ちゃん(衣装は違う)。


第29話 「鬼面に隠れた忠義の心」 1986.11.10

 盛岡へ入る手前、行き暮れた一行が宿かる先は世捨て人の浪人が住まう小屋。殿さまを諫めて勘気を蒙っての隠棲だったが、心の奥には邪まな者どもを捨て置かぬ正義の思いがふつふつと滾っているのであった。
タイトルの鬼面は、毛馬内が同志を救いにやってくる際の変装グッズ。自らを岩手伝説の鬼・羅刹と名乗る。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 香織/鳥越マリ 八千代/貴倉良子 馬場武左衛門/大木実 南部重信/中村橋之助 原田征四郎/大門正明 戸田仁左衛門/北町喜朗 稲村三平/田畑猛雄 出水憲司 木谷邦臣 水上保広 谷口孝史 小峰隆司 峰蘭太郎 平河正雄 毛馬内大輔/竹脇無我

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/居川靖彦

※八千代は毛馬内の許婚者、父は金山を私している家老・馬場。毛馬内を頼みにし連れ出しに来る同志は原田(実は裏切者)、水上保広に谷口孝史。目付は出水憲司、配下に福ちゃん。


第30話 「銘酒を守った娘の真心」 1986.11.17

 酒処・新庄での美酒を楽しみにしていた一行は、とんだゲテモノを呑まされる。そのマズい酒を、全て俺の腹へ捨ててやると嘯く男あり、彼はもと酒造家。酒を造らなくなった訳に、悪党どものとんだ陰謀が隠されていた。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 香織/鳥越マリ 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 お千代/大場久美子 鶴吉/山田吾一 長五郎/松山英太郎 亀屋万兵衛/渥美国泰 由比総左衛門/外山高士 泡田の権造/藤岡重慶 岡林多聞/原田樹世土 お辰/長谷川待子 大店主人/中村錦司 須永克彦 下元年世 五十嵐義弘 武田てい子 波多野博 疋田泰盛 森篤子

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/倉田準二

※もと酒造家は鶴吉、娘はお千代、彼女と恋仲の元鶴屋職人は長五郎。陰謀の主の酒造家は亀屋、グルの家老は由比、権造は手下のヤクザ。


第31話 「頑固くらべ献上茶釜」 1986.11.24

 老公とタメ張る頑固じじいは、山形の名鋳物師。彼の元で修業する若い職人、実は南部藩お声掛かりで技術を盗みにきた産業スパイ。そのことも、娘が彼を慕う心も、全てお見通しで久兵衛は最後と思い決めた仕事に精出す。しかし老公の介入で悪党の企みは潰え、職人芸は継がれてゆくのだった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おみつ/佐藤恵利 おいね/甲斐智枝美 佐吉/荒木茂 久兵衛/生井健夫 羽州屋/須賀不二男 望月左近/睦五郎 仙太/高峰圭二 大五郎/小田部通麿 鳴尾よね子 伴勇太郎 田中弘史 司裕介 岡田和範 太田敬子 小坂和之

原案/葉村彰子 脚本/芦沢俊郎 監督/山内鉄也

※久兵衛の娘はおいね、佐吉の妹はおみつ。佐吉の兄弟子は仙太、おいねにフラれ悪党のもとへ。羽州屋は鋳物問屋、鋳物一手買い付けで粗悪品大量生産を目論む。グルの物産方支配は望月、つるむヤクザは大五郎。


第32話 「剣が知ってた暗殺の罠」 1986.12.1

 景気が悪くて、笹蒲鉾は小さくなり、托鉢僧に心付も渡せないありさまの仙台城下。藩財政立て直しと称し、家老と悪徳商人が領内の米を買い叩いて江戸で売り捌き、私腹を肥やしていた。
百姓衆や若侍たちは、伊達安房に訴えるが、彼を消そうと企む悪党たちは、刺客を用意するのだった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ 美和/園みどり 柴田玄斉/高松英郎 亘理雄之進/潮哲也 美津/磯村みどり 石川外記/中村竜三朗 宮城屋/小松方正 僧/浜村純 伊達安房/波田久夫 吾平/中村錦司 役人/出水憲司 勝野賢三 安部潮 疋田泰盛 邦保 和田昌也 平河正雄 大矢敬典 西山清孝 岡田和範 福中勢四郎 岡本大輔

原案・脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也

※道場主・玄斉の病んだ妻女は美津、娘は美和、弟子で娘の許婚者は雄之進。悪家老は外記、悪徳商人は宮城屋。亘理の伊達安房さまへ直訴の相談をぶっていて踏み込まれ、弥七に助けられる百姓は吾平。
※浪人の玄斉が腕も立つし刺客に最適と悪党どもは企てる。妻女の臨終間際、親切ごかしに医師を連れてやってきて、金を押し付けてゆく次第。この義理で、玄斉は刺客を引き受ける。


第33話 「夢を紡いだ紙の布」 1986.12.8

 白石へ向かう峠で、落石に遭った紙問屋の主を助けた一行。しかし「崖崩れ」に不審あり、送って行ったまま刈田屋へ逗留することに。その店には物産方の若侍が出入りし、紙布を開発していた。
刈田屋を狙ったのは、紙布を作られては困る向き。力押しに若者を逮捕しようとするところ、老公たちが立ちはだかるのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 坂井城太郎/磯部勉 香織/鳥越マリ おいと/千野弘美 小百合/仁科まり子 刈田屋/内藤武敏 高村京之介/小野武彦 岡本左内/和崎俊哉 山木屋/田島義文 弁天の三五郎/高杉玄 権太/中田博久 東竜子 北原将光 野上哲矢 有島淳平 高谷舜二 小谷浩三 矢部義章 進藤浩 入江武敏

原案/葉村彰子 脚本/芦沢俊郎 監督/居川靖彦

※生糸問屋は山木屋、岡本とつるみ甘い汁を吸ってきた次第。博久は弁天一家の若い衆。
※刈田屋の娘・おいとはもちろん城太郎を好いているが、劇中成就は見られない。老公、去り際「いい人を見つけて幸せに」とか言ってて意味不明だし。


第34話 「恐怖の隠密狩り」 1986.12.15

 プロの忍び狩りまで雇い公儀隠密を始末する背景には、果たして良からぬ密事。出自を偽った若君を擁して藩政を牛耳ろうとした国家老の陰謀は、不正を糺すべく遣わされた身内の藩士が、老公たちの力を借りて暴き出す。
忍び対決の、ハードな立ち回り満載。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ 千鳥/賀田裕子 巽新治郎/伊吹剛 磐城屋/御木本伸介 丹羽長之/石田信之 日野尚茂/幸田宗丸 安井/原口剛 萩尾/安井裕美 峰石弥源太/岩尾正隆 伊藤康二 東山茂幸 石倉英彦 下元年世 加藤照男 池田謙治 市条亨一 城内敦史

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/矢田清巳

※劇中呼称は千鶴、三年前から潜入。許婚の新治郎ともども江戸家老から派遣されている。磐城屋は彼らの協力者。忍び狩りのヘッドは岩尾正隆。


第35話 「赤べこが結ぶ夫婦の絆」 1986.12.22

 会津へやって来た老公だが、町で売っている漆器を見て不審を抱く。そして、ならず者にからまれて困っているご婦人を助けて送ってゆくと、がらくた塗物が溢れている理由が判るのであった。
悪党を懲らしめる過程で、嫁姑のわだかまりも解けてメデタシ。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 香織/鳥越マリ 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる おさわ/永光基乃 久吉/内田喜郎 お藤/三條美紀 正太郎/荒谷公之 大倉屋/武藤英司 小山田三之丞/中山昭二 勘五郎/伊達三郎 西山辰夫 滝譲二 宮城幸生 諸木淳郎 高橋弘志 高橋浩二郎

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也

※久吉は塗師、名人の息子。おさわは漆職人の娘。おさわに岡惚れして強引に迫る若旦那は正太郎、父は漆器問屋・大倉屋で漆器奉行・小山田とつるみ粗悪品で大儲け。若旦那が使うヤクザの親分は勘五郎。ご家老は西山辰夫。


第36話 「めざす敵は瓜二つ」 1986.12.29

 白河へやってくる老公だが、会う人ごとに悲鳴を上げられ忌避される。もちろん定番のそっくりさんモノで、似たヒトは口喧しくて吝嗇なだるま屋のあるじ。この爺さま、曰く言い難い過去を持っており、仇討ち騒ぎが巻き起こる。
老公が間に入っているので、仇の話は早々に解決、欲深奉行と悪徳商人の成敗に移行する。

ロケ地

水戸光圀、茜屋与平/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 原田美里/山本みどり 香織/鳥越マリ おゆう/三浦リカ 多吉/加藤純平 早瀬右京/江見俊太郎 鳴海屋/森幹太 田畑猛雄 波多野博 遠山金次郎 日高久 泉好太郎 藤枝政巳 児島実樹

原案/葉村彰子 脚本/芦沢俊郎 監督/居川靖彦

※美里は父の仇を求め佐倉から来た設定。おゆうは先代茜屋の娘(名物だるまを考案し店を大きくしたのは与平、実は与右衛門という名の元武士)。白河藩町奉行は早瀬、つるむ回船問屋は鳴海屋。


第37話 「初春献上二人彫」 1987.1.5

 左甚五郎の再来と言われる彫物師、しかし酒と博打に溺れ仕事はおろそか。そんな彼を信頼し、献上の飾り彫りを任せてくれたご家老に大迷惑をかけてしまうところ、老公の諭しで改心。だが政争の闇が卯之吉の腕を撃ち抜くのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 香織/鳥越マリ 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 おまち/浅田美代子 啓介/江藤潤 乾主膳/青木義朗 戸田屋/嵯峨善兵 華厳の勝造/井上昭文 番頭/喜味こいし 江並隆 楠年明 浜伸二 島田秀雄 丘路千 細川純一 松村直美 卯之吉/芦屋雁之助

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/居川靖彦

※上司の追い落としを企む次席家老は乾、悪徳商人は戸田屋、グルのヤクザは勝造。こいし師匠は、財布失くしたお銀たちを働かせる旅籠の番頭。

2003/3/30大原岩倉 音無の滝


第38話 「命を賭けた用水路」 1987.1.12

 領民のため水路開削を進める代官、自ら野に出て百姓衆とともに汗を流す。しかし妨害の魔手伸び工事は遅れまくり、裏には作事奉行と悪徳商人。そして出来上がっていた濠も、山崩れを起こされて遂に埋まってしまう。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ 美鈴/舟倉由祐子 脇田堅吾/安井昌二 内藤主膳/鈴木瑞穂 大谷右京/南原宏治 山木屋/陶隆司 三村要之介/辰馬伸 権三/黒部進 茂平/伝法三千雄 中嶋俊一 大矢敬典 内藤康夫 司裕介 澤村杏子

原案/葉村彰子 脚本/芦沢俊郎 監督/矢田清巳

※代官は脇田、娘は美鈴。作事奉行は大谷、つるむ口入屋は山木屋、工事現場へ送り込まれる荒くれは権三。茂平は村の衆。


第39話 「旅遥か恋の船唄」 1987.1.19

 うきうきと亭主を迎えにやって来た志乃だが、お銀と鉢合わせしぶんむくれ。一人でいるところ女を集めている悪党に付け込まれ、さらわれてしまう。
一方、先に潮来へ行った老公たちは、十二橋めぐりの娘船頭とその恋人が代官と組んだ悪党に追い回されるのに際会、巻き込まれる。
そしていつものように世直しがなされるが、もはや水戸領なので、中山備前に老公の雷が落とされるのであった。

ロケ地

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 志乃/山口いづみ 煙の又平/せんだみつお かげろうお銀/由美かおる 風車の弥七/中谷一郎 香織/鳥越マリ おみつ/紀ノ川瞳 佐太郎/桜木健一 鹿島屋万蔵/深江章喜 工藤与太夫/高野真二 清次/吉田豊明 吾平/鈴木淳 重久剛一 香住美弥子 木谷邦臣 白川浩二郎 木下通博 小谷浩三 東孝 中山備前/中村竹弥

原案・脚本/葉村彰子 監督/居川靖彦

※佐太郎は潮来一番の旅籠だった佐原屋の倅、万蔵にハメられ凶状持ちに。代官は工藤、清次は志乃をさらう男。ラス立ち福ちゃん入り、捕吏。