水戸黄門　第十九部

1989年9月25日～1990年4月16日
レギュラー
水戸光圀：西村晃 / 佐々木助三郎：あおい輝彦 / 渥美格之進：伊吹吾朗 / 風車の弥七：中谷一郎 / うっかり八兵衛：高橋元太郎 / かげろうお銀：由美かおる / 柘植の飛猿：野村将希 / 雪姫：吉野真弓 / 千鶴：安永亜衣 / 鬼巌坊：山本昌平 / 丁字坊：志賀勝 / 鳥海坊：佐藤京一（以上一～九話まで）

水戸黄門　第19部　第1話　1989.9.25TBS

　たまに居丈高な役人をやり込めたりするが、西山荘で穏やかな日々を送る老公。しかし、どうにもならない事情を抱えた窮鳥が飛び込んでくる。国表から、江戸から、それぞれ決死の覚悟で水戸へやってきた娘たちの願いを聞き届けた老公、紛争の地・出羽庄内への旅を決意するのだった。

ロケ地

• 西山荘、門は祇王寺山門で、室内や庭先はセット撮り。野良仕事の農地は北嵯峨か。
• お銀と助三郎が落ち鮎を釣りに行く川、木津河原。設定は西山御殿近くの源氏川か。
• 山伏姿の久美が修験者たちに囲まれてしまう野原、木津堤と河原。悲鳴を聞きつけてお銀と助さんが馳せ参じる。
• 斬られた久美を保護する小屋、柳谷か。火矢を射かけられ炎上。
• 久美の衣装を着こんだお銀、修験者たちと大立ち回りは流れ橋下河原。このあと捕まって拷問。
• 刺客に遭い田毎庵に保護された雪姫と千鶴が、格之進に伴われ早駕籠で水戸へ向かう道、木津河原～流れ橋上(早暁仕立て)。
• 水戸を発つ一行、山道は谷山林道か。片側切り通し。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　霞のお新/宮園純子　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　山野辺兵庫/高松英郎　黒崎主膳/大木実　久美/丸山秀美　徳川綱条/坂口徹郎　室川屋/菅貫太郎　お八重の方/朝比奈順子　坂戸左衛門/高野真二　鬼厳坊/山本昌平　鳥海坊/佐藤京一　丁字坊/志賀勝　高桐真　遠山金次郎　藤沢徹夫　波田久夫　鬼厳坊配下/伊藤康二、森山陽介、西村陽一、稲田龍雄　菊池香理　堀田明美　畑中伶一

原案・脚本/葉村彰子　監督/山内鉄也

※雪姫は庄内藩の姫さま、千鶴はお付きの侍女。久美は国家老の娘。姫たちを消そうとする留守居役は坂戸。側室・お八重の方の子を次期に据え藩政壟断をはかる次席家老は黒崎、庄内米一手扱いを目論む悪徳商人はスガカン。病臥中の殿さまに怪しげな聖水を勧める修験者は鬼厳坊。波田久夫は用人。
※あんまりガミガミ言うもんだから一服盛られたりする山野辺さまだが、娘たちの健気さを目の当たりにし「是非庄内へ」。

水戸黄門　第19部　第2話「老公狙う大爆発」1989.10.2TBS

　人目を避け磐城平を通る一行だが、当地の内紛に巻き込まれる。癇性な殿、頑迷な城代、強欲な次席家老が争う図を打開しようと動く無私の侍は、格さんの懐かしい友なのであった。

ロケ地

• お銀に姫たちを任せた老公が伝い歩く渓谷、清滝河原。お銀たちがゆく道は植林杉の林道、下は笹藪。
• 城代が走らせた早馬を次席家老の手下が銃撃、さらにそれを怪しの修験者が襲う街道は林道。
• 次席家老へ失敗を告げに参じる手下のシーン、門は神護寺書院門、参道坂も使う。
• お銀が監禁され、一行が助けに入るところ爆破炎上の船は琵琶湖ロケ？
• 磐城平城イメージ、彦根城三重櫓。湖側をロングで。
• 当地を発つ一行を見送りに出る笹井と浪路、神護寺かわらけ投げの高台と鐘楼下坂を組み合わせ。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　浪路/山本みどり　平井甚左衛門/庄司永建　松賀典膳/名和宏　三陸屋久兵衛/菅野菜保之　内藤義孝/青山裕一　鬼厳坊/山本昌平　鳥海坊/佐藤京一　丁字坊/志賀勝　鬼厳坊配下/伊藤康二、森山陽介、西村陽一、稲田龍雄　西園寺章雄　谷口孝史　小林誠一　波多野博　有島淳平　和田昌也　山田永二　武井三二　高見裕二　加藤重樹　笹井敬之介/西郷輝彦

原案・脚本/葉村彰子　監督/矢田清巳

※城代は甚左衛門、次席家老は典膳、殿さまは内藤氏。敬之介は御番頭。

水戸黄門　第19部　第3話「鬼と呼ばれて恩返し」1989.10.9TBS

　ちょっとがめついが働き者の幼い子らを見る老公、そこまでするには仔細がと家までついてゆく。彼らの母は子らなど及びもつかぬ銭ゲバで、あばら家に泊めて本陣なみの銭をとるほか、子らの上りも全て回収。もちろんこれにも、深ぁい仔細があるのだった。

ロケ地

• 棚倉へ向かう峠道、谷山林道か(切り通し)。途中に茶店設営、草鞋を売りつける少年の姉が給仕をしている。
• お銀の情けが仇となり旅籠を解雇された姉妹がしょんぼり歩く道、大覚寺放生池堤。お銀が助さんにわけを話しながらあとをついてゆく。
• 五人兄弟の母・お浦が男にまじって土木工事に従事する普請場、大覚寺大沢池畔。土手下に木杭打ち込み。
• お浦親子が必死で貯めた金を持って帰る芳之助、寅五郎の手下が出て囲み、金をとろうとする夜道は広沢池東岸。土手に祠あしらい。
• 親子に見送られ当地を発つ一行、大覚寺大沢池堤。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　お浦/加茂さくら　芳野屋芳之助/荒木しげる　お光/佐藤由紀絵　太助/森本貴　お春/中村奈々　次郎吉/浅尾和憲　お末/落合歩　栗木大膳/小沢象　鮫寅の寅五郎/藤岡重慶　斑屋喜兵衛/久保晶　伝次/大木正司　喜次郎/松原一馬　おかみ/島村晶子　大橋壮多　中塚和代　伝法三千雄　窪田弘和　小谷浩三

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/山内鉄也

※芳野屋は葉煙草問屋、不作に喘ぐ百姓を援助して左前のところ、鑑札狙いの悪徳商人・斑屋に付け入られる次第で、バックに勘定奉行・栗木。お浦は芳野屋先代に大恩あり、若旦那の窮状を見かね金を拠出。
※老公に身を固めよと言われた芳之助、実はお浦がスキと告白…年齢差とか五人の子持ちとかアレだし唐突だし。

水戸黄門　第19部　第4話「大望隠した離縁状」1989.10.16TBS

　夫とも姑とも仲良く暮らしていた嫁が、突然去り状を突きつけられ追い出される。夫らの豹変には、藩政にまつわる暗い事情が関わっていた。これに際会した老公一行、捨て置くはずもなく、嫁を慰め夫の危機をも救うのだった。

ロケ地

• 三春城下へ入る一行、子らが遊び人が行き交うお宮前の情景は大内神社前。
• 三春駒の話をしながら雪姫たちと来る助さん、大内亀岡道。
• 保馬の母・お常が願掛けの最中倒れかかったのを助ける老公たち、菱格子の窓があるアレの前。萱葺がはっきり映っているほか、ランダムな参道?石段もちらり。
• 勘定奉行・高瀬と材木商・井筒屋が不正な伐採計画をぶち上げる御留山、植林杉の山。裾には熊笹。飛猿が居合わせ、悪企みを全部聞く。
• 使い込みして出奔という態で脱藩し江戸へ向かおうとした保馬、追っ手に見つかってしまう夜の関所周辺は柳谷か(崖下、小滝あり)。追い詰められて崖落ち、下に弥七と飛猿いて保護という運び。
• 役宅を退去したお常が身を寄せる、知るべの庄屋宅周辺の情景、山裾の里で建物脇に竹ラックとかある何度も出ているアレ。集落には石積も見える。
• 当地を発つ一行、大内。祠脇に座り煙管を吹かしている弥七は大内辻堂脇。老公らは八木道から辻堂脇へ出てくる。飛猿は亀岡道を南へ歩いてくる。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　向坂保馬/中村橋之助　常/萬代峰子　お由/丸山真穂　相良準之助/夏夕介　三春屋忠造/福田豊土　高瀬刑部/南原宏治　井筒屋吾平/金井大　脇田左内/原口剛　鬼厳坊/山本昌平　鳥海坊/佐藤京一　丁字坊/志賀勝　東竜子　大矢敬典　志茂山高也　鬼厳坊配下/伊藤康二、森山陽介、稲田龍雄、西村陽一

原案/葉村彰子　脚本/芦沢俊郎　監督/矢田清巳

※江戸の殿さまへ直訴を企てる保馬は勘定方役人、同志の相良は直属上司。保馬の妻・お由の実家は三春駒製造元の三春屋。脇田は奉行の腹心。ラス立ち福ちゃん入り、奉行の家来？

水戸黄門　第19部　第5話「謎の剣士！烏天狗」1989.10.23TBS

　重い年貢に喘ぐ村に現れる救世主は、天狗面をつけた謎の剣士。一方、皆のため直訴を買って出るオトコマエの馬子・お志乃宅には、お家断絶以来腑抜けた暮らしを続ける若様が居候していた。
「察した」老公、新之介には事前に正体を明かし、烏天狗を四人に増量して悪党どもを討ちにゆくのだった。

ロケ地

• もうすぐ相馬中村藩という街道、八兵衛が行く手の茶店を指すシーンは大内亀岡道・登りにかかるカーブのところ。
• 釣りの新之介が藩士たちに侮辱される道隈、大内辻堂前(祠の向かいに六地蔵あしらい)。お志乃が見かねて割って入り、次いでお銀・助格介入し撃退。
• 老公と釣りの新之介、清滝河原。
• 城代へ直訴に向かうお志乃、船に乗ろうとして鬼厳坊らに拉致される夜の船着、広沢池東岸。
• 与市とお志乃が磔にされる広場、酵素河川敷。天狗×4に弥七・飛猿も出てラス立ちになだれ込み。
• 当地を発つ一行、大内・谷地田脇。田んぼにはわさわさと青稲揺れる。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　樋口新之介/沖田浩之　お志乃/三沢あけみ　田島伝蔵/江見俊太郎　猪塚長十郎/北原義郎　藤兵衛/村田正雄　加兵衛/立原博　与市/吉田次昭　おきぬ/樋口しげり　鬼厳坊/山本昌平　鳥海坊/佐藤京一　丁字坊/志賀勝　松沢/辻萬長　時造/岩尾正隆　岩吉/瀬川新蔵　溝田繁　坂本和子　早見栄子　森秀人　鬼厳坊配下/伊藤康二、森山陽介、西村陽一、稲田龍雄　木下通博　高橋弘志　松原健司　椿竜二　加藤寛治　河本忠夫　滝野貴之

原案/葉村彰子　脚本/田口耕三　監督/高倉祐二

※このヒトになってから急に年貢きつくなった代官は田島、グルになって年貢米横流しの悪徳商人は加兵衛、同じくグルの用人は猪塚。お志乃の父は藤兵衛、与市は村の青年で代官にたばかられ仲間の情報を吐いてしまう設定。若様・新之介は、田島の讒訴で腹切った勘定方の遺児。お志乃はみごとな馬子歌を披露、在所は小高という設定。

水戸黄門　第19部　第6話「因業爺は瓜二つ」1989.10.30TBS

　タイトル通りのお話、金に細かい大旦那は、政略結婚を決めていた孫が江戸から嫁と子を連れて帰ったから怒り心頭、孫を監禁し嫁子は始末しようとする。しかし、結納支払い済のお相手も結婚できない事情を抱えていて、糊塗に必死。しかも間に立ったヤクザが、双方から金を引き出そうとして事態は更に複雑に。最後は老公の計略で悪を迎え撃つのだが、その過程で「因業爺」の心から鬼が去ってゆくのであった。

ロケ地

• 冒頭、仙台へ向かう一行が立ち寄る街道沿いの茶店、および当地を発つ一行、不明。山中の坂、植生は雑木に竹林。

水戸光圀、広瀬屋宗雪/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　宗兵衛/宗方勝巳　おとく/長内美那子　宗七/ひかる一平　お糸/福家美峰　青葉屋勘兵衛/早川雄三　塩釜の玄八/井上昭文　堀田主殿/外山高士　堀田右一郎/佐藤仁哉　おたね/泉敦子　お絹/八神康子　日高久　遠山金次郎　池田謙治　新城邦彦　勇家寛子　小坂和之　谷元司

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/矢田清巳

※宗雪の息子夫婦は宗兵衛とおとく(善人だが大旦那の言いなり)、江戸へ修行に出ていた孫は宗七で嫁はお糸、宗七たちのため立ち働く広瀬屋の女中はおたね。政略結婚の相手は青葉屋のお絹。結納金を返したくない勘兵衛とグルの勘定奉行は堀田、その倅・右一郎がお絹といい仲。

水戸黄門　第19部　第7話「人買い光右ヱ門」1989.11.6TBS

　何やら荒れた感じの尾花沢、銀山から甘い汁を吸い、領民から苛烈な取り立てをする悪代官とその一味が跋扈していた。こやつらを成敗する過程で、継母に苦しめられてきた娘も救うことになる老公、乗り出す際は人買いと称し入り込む。

ロケ地

• 尾花沢へ向かう一行、女三人は田舎娘に化けはしゃぐシーン、崖下の広場は柳谷か。
• いま庄屋になりおおせている五斗屋邸、民家門と母屋前。
• 仙太が一行を連れてゆく山の湯宿、清滝河原と右岸建物(落合橋下手左岸のアレ、河原から見上げの図でイメージとして使用・芝居は河原で)。後段にも出る。
• 年貢のカタにとられたものの逃げた娘たち、逃げる山中は植林杉の山。後段の山の中も同所と思われる。
• 仙太ら村の青年たちが寄合に使う山の猟師小屋、柳谷。小屋のうしろに小滝が落ちている。
• 延沢銀山、柳谷か(入口に冠木門設営)。ここを調べていた改役の侍が撃たれ崖落ちのあと、とどめをさされかける小川、酵素河川敷(弥七介入)。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　仙太/佐藤佑介　お妙/伊藤美由紀　お信/川口敦子　お絹/高都幸子　兵藤玄蕃/小林勝彦　五斗屋源兵衛/歌澤寅右衛門　重蔵/中田博久　市兵衛/江幡高志　鬼厳坊/山本昌平　鳥海坊/佐藤京一　丁字坊/志賀勝　半次/伊東達広　高桐真　林美里　田中弘史　鬼厳坊配下/伊藤康二、森山陽介、西村陽一、稲田龍雄　河南万里子　藤咲景子　上田一乃　谷口孝史　小谷浩三　石丸勝也

原案/葉村彰子　脚本/土橋成男　監督/矢田清巳

※宿の娘はお妙、継母はお信、妹はお絹。代官は兵藤、五斗屋と組んで前の庄屋を密殺。重蔵は十手持ち、市兵衛は女衒。仙太はお妙の恋人、前の庄屋に恩あり仇討ちを志す。
※老公が人買いの親方で、助さんは赤い着物着て女衒に扮する。

水戸黄門　第19部　第8話「過去を背負った男」1989.11.13TBS

　火事場で身を張って人助け、被災者には炊き出しをする人情家の最上屋だが、腕の包帯に隠された傷は入墨を焼いたもの。寄場帰りはほんとうだったが強盗殺人はまったくの濡れ衣、しかし商売敵はここぞとばかりに付け込んでくる。悪党に引き裂かれた親子の絆を、老公が結びなおしてめでたく〆る。

ロケ地

• 新庄へ向かう一行がゆく道(地蔵祠あしらい)、一人遅れて来る助さんがゆく道、田畦は北嵯峨か。
• ならず者にからまれているお春を助ける助さん、平岡八幡宮本殿石垣際。後段にも、同じ石垣や本殿前石段など使われている。
• 権造が殺されて見つかる小川、酵素河川敷。
• 権造殺しの犯人として追われる最上屋仙右衛門を匿う瑞雲院、西明寺。助格が仙右衛門を連れて山門を入ると、鐘楼脇から老公が出てくる。彼と話す際には、お堂縁側なども出てくる。
• 仙右衛門の回想、先代の最上屋が巡礼に出たシーン、額づく祠は広沢池北岸(祠は水中に設置されている)。一行見送りも同所。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　最上屋仙右衛門/土屋嘉男　お春/永光基乃　権造/上田忠好　三橋丹後/川辺久造　北乃屋角兵衛/小瀬格　最上屋/松本朝夫　鬼厳坊/山本昌平　丁字坊/志賀勝　鳥海坊/佐藤京一　喜次郎/草木宏之　出水憲司　有島淳平　武田てい子　日高久　疋田泰盛　富永佳代子　司裕介　美松艶子　小船秋夫　平本純子　西元哲郎　勝見和也

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/矢田清巳

※仙右衛門の娘はお春、強盗に遭った品川の質屋の遺児設定、「犯人」は先代最上屋。その事件を18年も追う目明しは権造。仙右衛門の商売敵の造酒屋は北乃屋、倅は喜次郎、グルの奉行は三橋。出水憲司は奉行所役人。

水戸黄門　第19部　第9話「野望を砕く薪能」1989.11.20TBS

　いよいよ、雪姫たちの願いを果たすべく庄内の地へ。老公来たるを察知した次席家老は、国境に人数を配置し出入りを厳しく見張るが、修験者に化けた一行は「勧進帳」を演じ切り抜ける。そして遂に藩主の命あやうい薪能の日、猩々の面を着けて現れたのは老公であった。

ロケ地

• 鶴ヶ岡城イメージ、郡上八幡城天守。
• 老公一行が勧進帳で切り抜ける臨時関所、酵素ダートか。やり過ごしたあと一息つき、雪姫たちを打ち据えたことを詫びるシーン、林の中に大岩はアレか。
• 役人に捕まりかける久美を助ける弥七、植林杉の山中？一行が隠れていた神社で合流するシーン、八兵衛が水を汲んでいた手水舎は廣峰神社とかにある、石垣下の屋形。
• 当地を発つ一行、切り通しの山道は谷山林道か。水戸へ帰るルートは「遠回り」に。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　雪姫/吉野真弓　千鶴/安永亜衣　黒崎主膳/大木実　笹谷孫右衛門/大山克巳　室川屋藤兵衛/菅貫太郎　お八重の方/朝比奈順子　久美/丸山秀美　真木新之介/藤堂新二　酒井忠義/大竹修造　梶野統五郎/小美野欽士　鬼厳坊/山本昌平　丁字坊/志賀勝　鳥海坊/佐藤京一　辰平/河合絃司　鬼厳坊配下/伊藤康二、森山陽介、西村陽一、稲田龍雄　和田昌也　峰蘭太郎　細川純一　志茂山高也　高橋浩二郎　堀田明美　和気千枝

原案/葉村彰子　脚本/田口耕三　監督/山内鉄也

※関所で「富樫」の役回りをした新之介は、久美の許婚で「元」国家老の腹心、黒崎の手先をつとめ機会を窺っていた次第。辰平は国家老に仕えていた老僕。

水戸黄門　第19部　第10話「助さんの代理亭主」1989.11.27TBS

　事情あるご婦人から、亭主の代わりをしてと頼み込まれてしまう助さん。家出した娘が、母に一目我が子を見せたいとの思いからだったが、実家は悪党に見込まれ、母は罪人にされかかっていた。

ロケ地

• 出羽・本荘城下へ入る老公たち、子吉川イメージに桂川(嵐山公園の堰堤)、御用罠の話をしながら渡る橋は中ノ島橋。八兵衛とおせいがぶつかる町角は大覚寺五社明神、板鼻一家の衆が因縁をつけるところ、格さん介入して撃退(おせいは、格さんが年寄り扱いしたことに立腹・剣突食らわせて去る)。
• 象潟・蚶満寺へ代参の助さん、お寺イメージに大覚寺東塀越しに宸殿望む図。常香炉(?)に手を合わせるシーンは、心経宝塔前に演出。参拝を終え、一行に追いつくため道を急ぐと、路傍に赤子を発見する街道は大沢池畔。
• 賭場の借金で脅されたまり芳の番頭・佐平が、ギフトの酒樽に毒を仕込もうとする辻堂(?)は大覚寺護摩堂縁先。助格が出て、うまくすり替え・取り替えた方には、飛猿仕込みのクスリが入っている寸法。
• 当地を発つ一行、弥七らと、老公らと、両方とも谷山林道か(山道、切り通し)。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　おせい/白木万理　お加代/神保美喜　おれん/三浦真弓　打木屋徳右衛門/有馬昌彦　臼倉主膳/滝田裕介　板鼻の運造/田中浩　佐平/頭師孝雄　丑寅/片岡五郎　矢部義章　鈴川法子　杉山幸晴　河村沙紀

原案/葉村彰子　脚本/櫻井康裕　監督/山内鉄也

※御殿鞠製造元・まり芳の看板を狙う悪党、黒幕は町奉行・臼倉で、「実行犯」の打木屋の後妻・おれんはそもそも奉行が送り込んだもの。打木屋じたいは善人でおせいとは親しい仲、クスリ入りの酒飲んで仮死状態になったあと、白州へ持ち込まれた早桶からぬばぁっと登場の運び。悪党の手先をつとめる二足の草鞋は板鼻の運造、乾分に丑寅。まり芳の女あるじ・おせいの娘はお加代、元賭場荒らしの亭主は更生していたが、赤子が生まれる前に病死。ラス立ち福ちゃん入り、下っ端役人。

水戸黄門　第19部　第11話「黄門様の泥棒指南」1989.12.4TBS

　山道で、鉄器問屋のあるじを落石から助ける老公たち、どうやら事故ではなく人為と見る。そして、別行動の助さんたちが、島帰りを理由に馘首されるところに出くわした大工は、その鉄器問屋の若旦那の恋人の兄という奇縁。自棄をおこした大工は義賊を志すが、助さんたちを泥棒と思い込み弟子入り志願。彼の誤解を利用して、公は盗賊の親方に扮し、世直しが行われる。

ロケ地

• 盛岡へ向かう山道、谷山林道か(切り通し、崖沿いの林道)。
• 助さんが引き合わせるという「おかしら」は南部屋に滞在と聞き逃げ出す文吉、途方に暮れる河原は清滝川。飛猿が文吉を見下ろす橋は西明寺参道橋の指月橋、助さんが待っているのは参道坂、老公と会うのは山門～本堂。
• 当地を発つ一行、谷山林道か(幼杉が植え出された斜面が見える)。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　文吉/樋浦勉　おけい/山本ゆか里　南部屋忠兵衛/伊沢一郎　清次/草川祐馬　尾島屋源右衛門/田中明夫　佐野三十郎/中村竜三朗　村田の徳造/長谷川弘　利助/楠年明　邦保　遠山金次郎　簑和田良太　遠山二郎　木谷邦臣　床尾賢一　高見裕二　岡田和範　石井洋充　小谷浩三　杉山幸晴　岩井田浩巳　柴田さつき

原案/葉村彰子　脚本/芦沢俊郎　監督/高倉祐二

※南部屋は藩御用の大店、若旦那は清次、恋人の女中はおけい、裏切者の番頭は利助。南部屋追い落としをはかる同業者は尾島屋、グルの物産方奉行は佐野、つるむ二足草鞋は徳造。
※文吉と会う「おかしら」の老公、伝法口調で「梅の光蔵」などと名乗る。

水戸黄門　第19部　第12話「仇討ち悲願の名人芸」1989.12.11TBS

　一関入りした老公は、お目当ての鍔師を訪ねるが、注文を受けるどころか作品も見せてくれず、もう侍の道具は作らないと言われてしまう。それには深い訳、祝言間近だった彼の息子は、誰とも知れぬ侍に無礼討ちされ落命していた。折しも城下では、北上川水運を一手におさめようとする悪徳商人が、切れ者と称される用人と組んで不穏な動きを見せているのだった。

ロケ地

• 磐井川、北上川および河原など周辺の情景、木津河原と流れ橋。流れ橋は、一関藩主・田村帯刀の帰国行列が来るところ、仇討ち志願の佐兵衛が立ちはだかる場面で登場しラス立ちへ移行、橋下の河原も使う。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　おけい/比企理恵　為吉/小鹿番　清吉/筒井巧　木暮武太夫/青木義朗　最上屋藤兵衛/永井秀明　市村重蔵/松本朝夫　樋口屋徳右衛門/西山辰夫　浜伸二　笹木俊志　河東けい　水上保広　高橋弘志　岡田和範　吉田信夫　大矢敬典　志茂山高也　武井三二　稲垣陽子　松田吉博　野村千景　佐兵衛/芦田伸介

原案/葉村彰子　脚本/土橋成男　監督/高倉祐二

※その作品を雲竜と称される名人は佐兵衛、倅は清吉、祝言予定だった娘はおしの。用人は木暮、悪徳商人は最上屋、船を焼かれてしまうライバルは樋口屋。樋口屋の船頭で、清吉殺害の目撃者は為吉。殿さまは水上保広。

水戸黄門　第19部　第13話「待ったなし人間将棋」1989.12.18TBS

　ヤクザに返済を迫られ難儀していた娘を助け、彼女の家の湯宿に滞在する一行。借金は、賭け将棋狂いのあるじが作ったもので、湯元の権利を狙う悪党の使嗾であった。
裏で糸を引く悪代官ともども懲らす仕掛けは、大舞台を用意させての人間将棋、老公みずから対局に臨む。

ロケ地

• 北上川を下り天童へ向かう一行、船下りは保津峡。
• 人間将棋が催される若松寺、神護寺。対局は金堂前、腰元が駒に扮してのステージは石段下に演出。ラス立ちは石段も使って行われ、印籠もここで出て見上げの構図でキメる。
• 当地を発つ一行、弥七と飛猿がゆく道は谷川沿い、老公たちは谷山林道か(切り通し林道)。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　お民/南條玲子　最上屋仁兵衛/生井健夫　佐久間伊十郎/戸浦六宏　海老屋加兵衛/加藤和夫　宗桂/原田清人　鬼あざみの伝蔵/伊達三郎　巳之吉/金子研二　峰蘭太郎　稲田龍雄　星野美恵子　疋田泰盛　有島淳平　浜田隆広　高谷舜二　上野秀年　和田昌也　小峰隆司　小船秋夫　岩井田浩巳

原案/葉村彰子　脚本/石川孝人　監督/高倉祐二

※お民は最上屋の娘、ともに店を切り回す番頭は峰蘭太郎。湯元の権利を狙う物産問屋は海老屋、紅花を買い叩き百姓を泣かせている。つるむヤクザは鬼薊、強欲で好色な代官は佐久間。

水戸黄門　第19部　第14話「恩讐越えた一刀彫」1989.12.25TBS

　米沢入りした老公、湯宿に飾られていたみごとな一刀彫の鷹を見て感心、しかしそこに殺気も嗅ぐ。村で百姓衆に木彫りの指導をする侍は、自分を討ちにくる若者を待っていた。

ロケ地

• 米沢城下へ入った老公たち、八兵衛が湯けむりを指さしてはしゃぐ橋は日吉大社・走井橋上。
• 為替受け取りで遅れ、老公たちのあとを追う助さんとお銀、ゆく町なみは坂の途中で家々の基礎に高い石積み。他作品でも見た覚えあり。祠から供え物の饅頭をとって食う若侍を見るのは日吉大社・大宮川(走井橋下手右岸)、腹痛を起こした彼を保護するお堂は大宮橋近くのお堂をイメージに。
• 老公たちが泊まる湯宿、日吉山荘。飛竜の滝近くに小屋など設置、スモーク焚いて温泉を演出。
• 鷹の彫り手・甲田が住まう庄屋・六左衛門の屋敷、民家門。中はセット撮り。
• 回復した若侍・仙波と助さんが渡る橋、大宮川に設営(仮設？大宮橋上手)。死ぬ覚悟かと問う助に答えず、右岸を上手へ行ってしまう。
• 六左衛門が直訴状を懐に船を出す川、広沢池北岸近く。ヤクザどもに接舷され危機一髪のところ、弥七が出て撃退するシーンは東岸。
• 仙波を待たせていた八幡宮へ赴く甲田、日吉大社白山宮近く摂社前～鳥居本八幡宮広場(両者和解のあと、郡奉行の手勢が殺到、ラス立ち)。
• 当地を発つ一行、弥七と飛猿がゆく汀、広沢池東岸。老公たちがゆく苔道の林間は日吉大社境内か。湯宿の女中が手を振るシーンは日吉山荘下大宮河畔。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　甲田玄一郎/御木本伸介　弥生/橋本実加子　仙波兵馬/川野太郎　六左衛門/真弓田一夫　松田監物/外山高士　氷室の源造/井上昭文　音造/阿木五郎　芝本正　畑中伶一　阿波地大輔　浅井誠　桑田範子

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/松尾正武

※甲田の娘は弥生、仙波とは許婚。祝言の日取りを決めた祝いの席で酔って甲田にからみ、はずみで斬られてしまった仙波父は芝本正。百姓の副業として軌道に乗りかけた一刀彫の利権を狙う郡奉行は松田、お銀の入浴を覗くが、入るといたのは飛猿で、岩とか降ってきてワヤ。奉行に取り入るヤクザは源造、乾分に阿波地大輔とかいる。ラス立ち捕り方の一人に福ちゃん。音造は庄屋の従僕。

水戸黄門　第19部　第15話「陰謀暴く天狗面」1990.1.8TBS

　新発田藩では、天狗面をつけた若殿が狼藉をはたらいてまわり、諸人の侮りを受けるありさまだが、召し上げた村娘を寝所に連れ込むもなぜか手も付けぬ奇妙。実は若様、大殿を弱らせ兄を殺した悪党をあぶりだすため「うつけ」を演じていたのだった。
若殿の容貌が格さんに酷似という奇縁を幸い、身代わり芝居ののち成敗の雨嵐となる。

ロケ地

• 遠乗りの若殿が干し柿を盗って食ったあと、娘を所望する庄屋屋敷、走田神社社務所。芝居は、蔵の前あたりでも行われる。付近の畦道も使った感じ、はさ木が見える。
• 格さんが通ろうとすると役人に平伏される関所、不明(土が露出した崖際の道)。
• お城イメージ、不明(濠越しに隅櫓望む図？)。
• 天狗若様が始末されかかる赤谷のくだり、落合(崖道、落下岩、清滝河口付近)と、水食地形というか崩壊地形というか山中の荒れ地(広い水面も見える)。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進、溝口重元/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　長瀬丹波/根上淳　お葉の方/中島ゆたか　美鈴/千野弘美　桑島兵部/亀石征一郎　佐山十内/内田勝正　清兵衛/新井量大　おその/宮本佳代　溝口重雄/江並隆　牧冬吉　林美里　崎津隆介　武井三二　林文男　白井滋郎　浅井誠　稲泉智万　小西清人　松井丈士

原案/葉村彰子　脚本/芦沢俊郎　監督/矢田清巳

※我が子を藩主に据えようとはかる大殿の妹はお葉の方、夫は次席家老・桑島、荒事担当の腹心は佐山。庄屋は清兵衛、娘はおその(お銀が代わりに若殿の屋形へ行く)。「じい」の城代は丹波、若殿に付いている娘は美鈴。白影さんは桑島の使嗾を受け大殿に一服盛る医者。ラス立ち福ちゃん入り、ご家来衆。

水戸黄門　第19部　第16話「鬼が巣喰う金の山」1990.1.15TBS

　老中の命を受け、佐渡金山の暗部を調べていた隠密が殺される。その男から事を託された助さん、金山人足として潜入という無茶をやる。老公たちもまた、旅役者や用心棒に身をやつし、悪の中枢に切り込んでゆく。突き止めた隠し間歩で、証拠隠しに爆破をはかる一味と大乱闘。

ロケ地

• 金山送りの唐丸を見る、佐渡が見える海岸、琴引浜。岩盤が露出した太鼓浜あたり。
• 佐渡金山の、廃坑に見せかけた隠し間歩、柳谷。小屋のうしろに小滝落ちる。
• 隠密・時田とその妹に見送られ発つ老公たち、琴引浜。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　あかね/浜田朱里　時田治三郎/伊吹剛　羽木の権三/深江章喜　平井玄蕃/早川雄三　港屋源兵衛/陶隆司　今橋/伊吹聡太朗　鮫五郎/森章二　松谷弘安/加賀邦男　松村康世　広瀬義宜　出水憲司　下元年世　草木宏之　福本清三　矢部義章　藤沢徹夫　宮城幸生　西山清孝　高橋弘志　壬生新太郎　川勝誠　北村明男　福中勢四郎

原案・脚本/葉村彰子　監督/高倉祐二

※金山へ潜入している隠密は時田、案じてやって来た妹はあかね。悪徳商人は湊屋(劇中この表記)、つるむヤクザは権三、グルの金山奉行所留守居役は平井。強面用心棒は今橋、人足束ねの荒くれは森章二、その部下の福ちゃんは隠し間歩担当・台詞多し。金山奉行は松谷、善人。

水戸黄門　第19部　第17話「輪島塗りに潜む罠」1990.1.22TBS

　前田公に貰った菓子箱がいたくお気に入りの老公、輪島でのお目当てはその作者に会うこと。しかし名人、息子の出奔以降酒浸りで仕事どころではない。ただし帰らぬ訳は、悪党のとんだ陰謀によるものであった。

ロケ地

• 輪島の海イメージおよび実際に芝居が行われた海浜、間人海岸、丹後松島。ロングの画もある。
• 奉行の部下の役人・山内が山を調べると、舳倉屋の手の者に囲まれる山中、植林杉の山。追い詰められ危機一髪のところへ弥七が出て救う崖は保津峡落合落下岩(付近の崖道や河畔も映る)。
• 喜代太郎の「嫁」おつたが、「夫」の帰還を願うやしろ、木島神社本殿。老公らが来て、事情を聞くシーンも。
• 喜代太郎ら職人が囚われ、安物の輪島塗を作らされていた「山の仕事場」、酵素河川敷に小屋を設営。ダートから木越しに見る図も。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　喜代作/佐野浅夫　おつた/北原佐和子　喜代太郎/吉田次昭　小坂七左衛門/玉川伊佐男　舳倉屋三造/金井大　黒部剛右衛門/原口剛　山内数馬/沖田さとし　玄次/黒部進　館甲四郎/伊吹徹　松田明　木下通博　得居寿　田中学

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/松尾正武

※名人は喜代作、倅・喜代太郎の新工夫を頭から否定し反発される次第。小坂は奉行、これを陥れ後釜を狙う与力は黒部、つるむ悪徳商人は舳倉屋で乾分は玄次、用心棒のセンセイは館。

水戸黄門　第19部　第18話「盗まれた御印籠」1990.1.29TBS

　老公らが枕探しに身ぐるみはがれて、そやつらが賭場で印籠をカタに差し出すと驚かれてもてなされたうえ悪事加担を囁かれ、恐喝に行った先が実の親で、と今まで何度か出ているネタが展開される。事態解決に老公が打った策は、諸悪の根源の側用人邸へ押し込み強盗に入ることであった。

ロケ地

• 大聖寺へ入った老公たち、茶店で当地の食いものの話をしていると、向かいから半助が割って入るくだり、今宮神社門前茶屋のかざりやと一和の前に出した床几で展開される。
• 助さんが「急なさしこみ」の鳥追い女・お鈴を助ける橋、今宮神社東門内の石橋。
• 藤乃屋の内儀・おとせが願掛けをしていると、祠裏で野宿していた老公たちが出てくるやしろ、今宮神社摂社。
• 藤乃屋から逃げたお鈴と半助、お鈴が藤乃屋の娘かも知れぬ一件を確かめてはと半助が言うくだり、二人出てくるのは今宮神社摂社脇～楼門脇。
• 当地を発つ一行、奥に山裾の墓地が見える田畦、亀岡か。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　白狐のお鈴/柏原芳恵　ふくろうの半助/赤塚真人　藤乃屋/佐竹明夫　おとせ/小畠絹子　迫田頼母/西沢年明　丸越屋/須藤健　勢五郎/近藤宏　藤造/西田良　大木晤郎　池田謙治　大矢敬典　竹村愛美

原案/葉村彰子　脚本/櫻井康裕　監督/矢田清巳

※側用人は迫田、取り入る悪徳呉服屋は丸越屋、つるむヤクザは勢五郎で代賀は藤造。藤乃屋は藩御用達の呉服商、一人娘が神隠しに遭ったまま。

水戸黄門　第19部　第19話「人情娘馬子唄」1990.2.5TBS

　先代の庄屋の娘と、吉田川の水利権を守る医者には、秘めた過去。縁あってその家に辿り着いた一行は、もちろん彼らを狙う悪党どもを許しておかない。
八兵衛の挑発にのって五平餅を爆食いする老公、当然二人並んで腹痛に苦しむ馬鹿な展開。

ロケ地

• 郡上八幡へ向かう老公たち、山道は林道？大和村への峠は切り通しの山道、五平餅の食いっくらをする茶店は山道の路傍に設営。
• ヤクザにからまれていた娘馬子を助ける助さん、雑木の山道。その娘・おいとの家、萱葺民家(その後の情景はセット併用)。
• 当地を発つ一行、田畦か・段丘のごとき起伏が見える。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　おいと/大西結花　良英/森次晃嗣　望月玄馬/戸浦六宏　弥兵衛/塚本信夫　彦六/歌澤寅右衛門　多吉/石丸謙二郎　弁天の三五郎/.北村英三　おそで/志乃原良子　玉生司郎　浅田裕二　加藤寛治　松島和子　遠山二郎　藤坂有希　和田昌也　浜田隆広　河本忠夫　岡崎賢司

原案/葉村彰子　脚本/芦沢俊郎　監督/矢田清巳

※おいとは、義民である先代庄屋・弥兵衛の娘。弥兵衛の妻がお産の際役立てなかったことを悔やむ、その当時庄屋に拾われた医師志望だった浪人が良英。水利権を狙う悪党ども、代官は望月で配下に玉生司郎、現庄屋は彦六、おいとに言い寄るどら息子は多吉、つるむヤクザは三五郎。捕物やラス立ちに福ちゃん、代官配下の下っ端。

水戸黄門　第19部　第20話「姫が暴いた悪企み」1990.2.12TBS

　婿取りのためお国入りの姫さまが失踪したのは、藩政を壟断する家老一派の軛を逃れ、悪事の証拠をつかむため。逃避行の際、老公たちに出会い助けられるのはお決まりの構図だが、家老の手先として警戒していた当の婿がねに、知らずに接していたという定番も加わる。

ロケ地

• 高山への山道をゆく老公一行、切り通しは谷山林道か。その後松倉屋の衆に薪をとったかどで追い立てられる民を見る山は酵素ダートに似る(例の峠にも似ている)。
• 町娘のなりで「無銭飲食」をはたらいた姫を助ける助さんのくだり、乗り込んだ荷車が松倉屋の衆とトラブルを起こす町角は大覚寺五社明神脇・大沢池畔林間。このあと姫を乗せて大八を駆るのは放生池堤。
• 姫にせがまれ飴を買ってきてやる助さん、姫が足をぶらぶらさせながら待っているのは大覚寺五社明神舞殿。ローマの休日よろしく「真実の鰐口」をやっていると、裏で飛猿とお銀がいたずらしているくだりは五社明神本殿、お銀たちは本殿裏手に。
• 山好きの青年「平さん」がうろつきまわる高山山中、植林杉の林間、林道。
• お城イメージ、郡上八幡城。
• 当地を発つ一行、弥七たちの道は酵素ダートか。老公たちのゆく切り通しの山道は谷山林道か。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　照姫/西村知美　内藤平八郎/金田賢一　お縫/三浦リカ　田島弾正/青木義朗　篠山頼母/北原義郎　賀川/高野真二　松倉屋/穂積隆信　軍蔵/長谷川弘　郷田/五味龍太郎　河辺/下元年世　伊庭剛　松田明　山村弘三　窪田弘和　上野秀年　堀田明美

原案/葉村彰子　脚本/土橋成男　監督/高倉祐二

※照姫付きの腰元はお縫。わるい城代は田島、婿がねの若殿が来る高遠の家老は篠山、高山の山林を牛耳る材木商は松倉屋、こやつらはつるんで乱伐を繰り返している次第。軍蔵は松倉屋の手先のヤクザ、郷田は高遠藩士。山村弘三は老公らを自宅に招く庄屋。福ちゃん、山中で「平さん」を襲う一味の下っ端役人と、ラス立ちの藩士。
※殿さまは病床にあり、妹の照姫にうすらの婿をとって牛耳ろうという企み。

水戸黄門　第19部　第21話「烏に狙われた女」1990.2.19TBS

　富山へ向かう途中に会った薬売りが殺されてしまうが、その男実は忍びで相手も同業。託された密書には、薬の横流しで大儲けを企む悪党どもの「連判状」が仕込まれていた。
殺された男が属する薬種問屋の女あるじは気丈なひと、老公は彼女に付いて悪を懲らす手助けをする。

ロケ地

• 八兵衛がヘタって駄々こねるところ、弁当を呉れる薬売り・清吉と出会う、富山へ向かう道、切り通しの林道。
• 清吉が黒部の烏に襲われる林(猪谷、と高札にある)、鳥居本八幡宮広場。介入した飛猿と樹上戦もあり。その場をやり過ごした飛猿が、追っ手に捕まりかける関所は、冒頭の街道と同所か。
• 越中屋に滞在する老公たち、遺品の秘密を解いたりするうちの一幕、飛猿とツナギをとる町角は　金戒光明寺鐘楼。老公らが参道坂を来ると、溝に小石を落として飛猿が合図という画、アオリで導入。
• 事後、清吉の墓前でお美代と別れる老公ら、金戒光明寺墓地。ここには城代も来ていて見送り。一行がゆく山道は、前回も出ていた例の峠っぽい。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　お美代/三林京子　熊野監物/南原宏治　黒松屋/永井秀明　磯崎主計/勝部演之　手首の権造/田口計　戸倉屋/近藤準　黒部の烏/辻萬長　江並隆　谷口孝史　石倉英彦　木谷邦臣　池田謙治　高谷舜二　野村千景

原案・脚本/葉村彰子　監督/高倉祐二

※お美代は代々城代に仕えてきた忍びという設定。薬の横流しを企む次席家老は監物、グルの町奉行は磯崎、悪徳商人は黒松屋と戸倉屋、ヤクザは権造、烏はこやつらが飼う忍び。福ちゃん、ラストシーンの墓地で城代のうしろに控えるお供。

水戸黄門　第19部　第22話「悪事隠す謎の切腹」1990.2.26TBS

　格さんが高岡への道をご一緒した、気のいい侍のその後が悲惨。使命感に燃えて不正の報告をした小役人は、汚職一味に磨り潰されてしまう。一方、老公たちはその侍と親しい、椎茸売りの娘と祖父の家に転がり込んでいた。

ロケ地

• 高田城下へ入る老公たち、下鴨神社糺の森～河合社前(御籤売りは三井社前と思われる)。
• 為替受け取りで遅れた格さん、高田へ帰る多三郎と同道の山道、不明。
• 郡奉行邸を探りにいくおてると助さん、大覚寺総門前、大門。怪しまれて逃げるも家来に囲まれるのは五社明神、走って逃げる土手は放生池堤。渡る橋は中ノ島橋、弥七が助けてくれるシーンの橋はセットにスイッチ、船がゆく湛水域は嵐峡か。
• 家老・内藤邸を窺う老公たち、大覚寺大門を対岸から眺める図。このあと一人で侵入し身分明かし、旧知設定。
• 老公の指示で郡奉行のもとへ行く多三郎の妻女・あや、途中の道は大覚寺参道。
• 当地を発つ一行、切り通しの山道？

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　あや/大塚良重　おてる/貴倉良子　小谷多三郎/横光克彦　一之進/古原鉄平　長瀬十内/川辺久造　山木屋藤兵衛/小松方正　仁平/河合絃司　田坂要介/佐々木勝彦　高桐真　井上茂　平河正雄　有川正治　小峰隆司　司裕介　小坂和之　福中勢至郎

原案/葉村彰子　脚本/芦沢俊郎　監督/高倉祐二

※おてるの祖父は仁平、老公に椎茸選別をレクチャー。一之進は多三郎の倅。郡奉行は長瀬、腹心は田坂、口の軽い中間は井上茂、水防工事不正でつるむ悪徳商人は山木屋。

水戸黄門　第19部　第23話「謎の用心棒」1990.3.5TBS

　信州に入り、湯沢温泉に立ち寄った一行は、町が荒んでいるのを目の当たりにする。色里と賭場をそれぞれ仕切る二つの勢力がいがみ合い険悪な情勢、これを取り締まるどころか対立を煽り立てて私腹を肥やす悪家老に、藩政を牛耳られている若い殿さまは、凄腕の密偵を放っていた。
助さん格さんも、老公に命じられそれぞれの陣営に入り込む、お決まりの構図。

ロケ地

• 飯山へ向かう街道、温泉へ立ち寄ると老公が言う道隈、不明(山道)。
• 飯山城イメージ、彦根城天守。
• 赤鬼のもとにいる怪しの用心棒を釣りに誘う老公、岩魚釣りの岩場は清滝河原。
• 遂に天龍河原で対決の赤鬼・青鬼、酵素河川敷。これがラス立ち、印籠も出る。
• 湯治場から発つ弥七と飛猿、清滝河原に湯煙と着替え小屋演出。老公たちがゆく街道、酵素ダートか(井上準之助が本来の姿に戻り騎馬で駆け付け礼をとる)。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　木島屋権六/藤岡重慶　黒姫屋五郎蔵/石橋雅史　角屋勘左衛門/江見俊太郎　半次/中田博久　竹造/早崎文司　仙八/河原さぶ　小崎芳枝　岩上佳寿美　勇家寛子　福本清三　西山清孝　岡田和範　井上準之助/竹脇無我

原案/葉村彰子　脚本/櫻井康裕　監督/高倉祐二

※木島屋が赤鬼、黒姫屋が青鬼と称される。前者に三日月京之介と名乗る浪人態の井上準之助と格さん、後者に浪人姿の助さんが入り込む。売られる田舎娘のお銀は木島屋の廓に。半次は黒姫屋の乾分、福ちゃんは「三日月」の朋輩でラス立ちでは無我に斬られる。悪家老は角屋。
※ラス立ちの河原は、果し状持ってきた博久がはっきり「てんりゅう」って言ってて、弥七の文にも「天龍河原」と書いてある。温泉街を流れる湯沢川はちっこい川だし、町外れを流れるのは千曲川だし、なんかの間違いかな。

水戸黄門　第19部　第24話「縁結び頑固比べ」1990.3.12TBS

　善光寺の門前町、蕎麦屋と唐辛子屋の親爺の仲は、両家の縁談が勘当息子のせいで壊れて以来決定的に。舞い戻っていたあんちゃんを家に戻してやる情話に、門前町に巣食う悪党退治がからんでくる。

ロケ地

• 善光寺へ一里の街道、谷山林道切り通し。為替受け取りで遅れて来る助さんが、飛猿とお昼をつかう街道筋も同所、ここで弁当をくすねようとした渡世人の出来損ないが、蕎麦屋の勘当息子という次第。
• 思い詰めた恋人たちを「落とす」べく算段する幸助、落ち合う約束の地蔵の辻は大覚寺大沢池堤(六地蔵とかあしらい)。計画を察知していた赤鬼一家の衆が囲むが、男女は格さんとお銀という寸法。
• 当地を発つ一行、弥七・飛猿のゆく道も、老公たちのそれも谷山林道。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　幸右衛門/長門勇　孝助/桜木健一　清兵衛/浜田寅彦　木崎伝十郎/睦五朗　おゆき/高倉美貴　清次/島英臣　赤鬼の岩五郎/田中浩　久六/堀田真三　西園寺章雄　峰蘭太郎　小野朝美　小船秋夫

原案・脚本/葉村彰子　監督/山内鉄也

※蕎麦屋・幸寿庵の親爺は幸右衛門、倅は幸助で娘はおゆき。唐辛子屋の主は清兵衛、跡取り息子は清次でおゆきと恋仲。おゆきに懸想する善光寺代官は木崎、グルのヤクザは岩五郎で、掃除料と称しみかじめ料を取り立てる。乾分は久六や小船秋夫。峰蘭さんは蕎麦屋従業員。

水戸黄門　第19部　第25話「大工修行で悪退治」1990.3.19TBS

　為替が届いておらず文無しの一行、イライラが昂じて喧嘩になり、例の如く老公は単独行動に。ちょっと反省してお堂に参拝しているところを、ヘンな大工に拾われるかたちで、大仕事を請け負うことになった棟梁のもとに転がり込む老公。名誉ある工事を任され、算盤勘定抜きで良い仕事をしようと意気込む棟梁に、黒い手が忍び寄っていた。

ロケ地

• 為替を受け取れなかった格さんと喧嘩になる土手、嵐山自転車道か。
• 正麟寺、妙顕寺。老公が甚五郎と出会うのは三菩薩堂。指名を受けに行く角造が通ってゆくのは本堂脇、中はセット撮りだがイメージに方丈式台玄関が映る。後段、角造の指示を受けた客分たちが火付けに来るシーンでは、山門と参道が映っている。
• 助格八兵衛が休むお堂、御室霊場のお堂。老公が気になって、喧嘩した格さんが真っ先に走り出す。
• 老公を捜すくだり、助格のはセットで八兵衛のは西明寺山門前。両方とも、亀甲竹の杖持ったご老人が異様に多くて笑える。
• 当地を発つ一行、谷山林道切り通し。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　甚五郎/仲本工事　政五郎/山田吾一　熊/山口弘和　寅吉/竹田高利　石川丹後/南原宏治　角造/草薙幸二郎　おかつ/藤江リカ　唐造/松山照夫　西山辰夫　広瀬義宜　小林芳宏　笹木俊志　加茂雅幹　疋田泰盛

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/江崎実生

※甚五郎は、かの左甚五郎の若き日の姿という設定。政五郎棟梁の、糟糠の妻はおかつ。政五郎を陥れようとするライバル・角造とつるむ普請奉行は石川丹後。政五郎を指名するご家老は西山辰夫。付け火を任された客分は唐造。

水戸黄門　第19部　第26話「仇討ち小諸馬子唄」1990.3.26TBS

　小諸で老公たちが関わるのは、運送業者間の係争。問屋場で帳付をしていた訳ありの元お侍のもとに、三年前の因縁が立ち現われ事態が大きく動く。
老公の介入で晴れて仇討ち成るものの、恋の去就は定まらぬまま一行は旅立ってゆく。

ロケ地

• 小諸さして街道をゆく一行、嵐山自転車道。路傍の地蔵あしらい。
• 武家娘が侍たちに囲まれ何やら出せと迫られるところ、お銀と飛猿が介入する山道、谷山林道切り通し。
• 弥生が武蔵屋の衆に拉致され、高遠藩士・大沢らに渡されるところお銀らが介入する谷川沿い、保津峡落合河口汀。ここへ真助もやってくる。
• 真助と弥生の事情を聞く老公、西明寺鐘楼基壇に腰掛け。見返りの画では山門も映っている。
• 高遠藩勘定奉行・津崎が来ている佐久の本陣へ馬を駆る大沢、嵐山自転車道か(土手見上げの図)。
• 自分を討ちにくる真之助と弥生を待ち伏せする津崎、追分・沓掛間の山道は谷山林道。ここでラス立ち、印籠出し。
• 当地を去る一行、谷山林道切り通し。悲しみをこらえ馬子唄をうたうお初、保津峡落合。高遠へ帰ってゆく真之助と弥生、谷山林道。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　お初/甲斐智枝美　真助/荒木しげる　弥生/日下由美　武蔵屋文造/立原博　津崎陣内/内田勝正　大沢左門/高峰圭二　巳之吉/岩尾正隆　千曲屋清兵衛/根上淳　水上保広　木谷邦臣　志茂山高也　大木晤郎　池田謙治　矢部義章　富永佳代子　小坂和之

原案/葉村彰子　脚本/石川孝人　監督/江崎実生

※小諸宿の問屋場は千曲屋、あるじの清兵衛は病臥中、三年前元高遠藩士の真之助を拾ってやった経緯がある。「真助」を慕うここの娘はお初。千曲屋を併呑しようと狙う中馬は武蔵屋。公金横領の罪を真之助に被らせた、勘定奉行になりおおせている津崎は、秘密を知る弥生の兄(真之助の同輩)を謀殺した次第。

水戸黄門　第19部　第27話「邪念払った鬼瓦」1990.4.2TBS

　道に迷った老公らが宿をかる瓦職人宅、名人である彼に献上の大鬼瓦制作の話が舞い込むが、注文してきた代官とその手先のヤクザが気にくわない。しかし代官たちは、彼のマドンナに無理難題をふっかけてくるのだった。

ロケ地

• 宅次が注文に応じないとさとった代官と権造、瓦を扱う商店や職人に嫌がらせに出るくだり、出来上がった瓦を割るなど無体をはたらくところへ弥七、次いで助格介入の町角、大覚寺五社明神。お銀と飛猿が暴れるシーンはセット撮り。
• 当地を発つ一行、谷山林道切り通し。弥七と飛猿は同じ場所だが別行動。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　宅次/ハナ肇　お英/舟倉由祐子　治武田治武衛門/遠藤太津朗　並木の権造/汐路章　作右衛門/山村弘三　能吉/団巌　旅篭の番頭/泉祐介　職人/日高久　首藤真沙保　遠山金次郎　清家三彦　志茂山高也　大矢敬典　床尾賢一　稲泉智万　北村明夫　奔田陵　小谷浩三

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/山内鉄也

※宅次のマドンナはお英、亭主亡きあと瓦問屋を切り盛り。好色なところを権造にくすぐられる悪代官は治武田、お約束の風呂ネタあり。

水戸黄門　第19部　第28話「占い名人梅里先生」1990.4.9TBS

　きれいな女の子に魅かれた助さんが宿を決めて入るが、そこの主占いに凝っており、怪しげな女祈祷師の言いなりで、老公たちを追い出してしまう。拝み屋の裏には町奉行、思い切りキナ臭いこやつらを懲らすため、老公は算盤占いの名手・西山梅里大先生に扮し派手な芝居を打って見せるのであった。

ロケ地

• 川越藩城下、御用桟橋がある船着場は嵐峡、嵐亭前に演出。到着も、見送られるのもここ。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　風車の弥七/中谷一郎　むさし屋嘉兵衛/福田豊土　お辰/野口ふみえ　お千代/福家美峰　与七/加藤純平　白竜/日向明子　権助/樋浦勉　赤部小太夫/小林勝彦　荒川屋仙右衛門/久保晶　喜太郎/松原一馬　友造/小田部通麿　木原屋正兵衛/西山辰夫　柴田美保　有島淳平　西山清孝　大矢敬典　香住美弥子　永居光男　田辺ひとみ　林文男　鈴木みゆき

原案/葉村彰子　脚本/大西信行　監督/矢田清巳

※藩御用をつとめ、旅籠も経営するむさし屋の主は嘉兵衛、妻女はお辰で娘はお千代、お嬢様を慕う若いのは与七。祈祷師は白竜、手下?の火傷顔は権助(正体露見時、火傷べりべり剥がす表現あるけど、あんまり意味なし)。白竜に操られている町奉行は赤部、女の正体が忍び崩れの強盗とは知らずにいる間抜け設定。むさし屋の利権を狙うライバルは荒川屋、お千代を狙う倅は喜太郎、成敗時親子喧嘩して老公に憐れまれる始末。木原屋は箪笥問屋、白竜の押し付け占いを拒否し蔵を狙われるが、弥七たちの働きで事なきを得るフツーの商人。友造は、占い対決時に出てくる奉行とグルのヤクザ。ラス立ち福ちゃん入り、奉行配下の捕方で、老公にチョップ食らっている。
※藩主は「信輝どの」、桟橋のある水路は新河岸川と思われる。

水戸黄門　第19部　第29話「天下御免の大芝居」1990.4.16TBS

　江戸へ戻った一行、さっそくおこなった人助けで巨悪の存在を知る。ことは将軍がらみ、寵姫に鼻毛読まれて、のこのこ中村座へお忍びで来るという綱吉を諫めるため、老公は大芝居を打つのであった。

ロケ地

• 千住へ着く一行、船着場は嵐峡。
• 入水しようとした伊勢屋を止める弥七、中ノ島橋上。欄干に風車ぶすり。
• 乱暴な旗本から助けた由次郎を送ってゆく老公たち、伊勢屋の娘・お絹が父がいなくなったと血相変えて走ってくるのと出会う径は大覚寺望雲亭南側の径。このとき、弥七に送られて帰って来た伊勢屋喜左衛門が望雲亭門前で一行と出くわす運び。設定は伊勢屋の寮(お店が全焼したためここに住まいして、由次郎が行商に出ている次第)。
• 襲撃を受ける目付の吉村を助ける飛猿、大覚寺放生池堤。カメラ南から、池に水無く、立ち回りは池底におよぶ。
• お蘭の方と野点の綱吉、中村座お忍びを手配した稲葉を老中にとねだられる庭は阪口青龍苑池泉端か。
• 中村座お忍びの件を老公に報告する弥七、大覚寺心経宝塔前に茶店設営。
• 目付・吉村が襲撃を受けるところ、助格が介入する土手、大覚寺放生池堤、カメラ北から。場面は中ノ島橋上にスイッチ、下に弥七の船が来ていて吉村をゲット。
• 落飾したお蘭の方がゆく東慶寺の石畳、不明。
• 旅に出るという飛猿と別れるお銀、大沢池汀か(足元に土留めの木杭)。水戸へ帰る老公たち、街道は北嵯峨農地農道。

水戸光圀/西村晃　佐々木助三郎/あおい輝彦　渥美格之進/伊吹吾朗　かげろうお銀/由美かおる　うっかり八兵衛/高橋元太郎　柘植の飛猿/野村将希　霞のお新/宮園純子　風車の弥七/中谷一郎　伊勢屋喜左衛門/佐藤英夫　由次郎/円谷浩　お絹/徳巻駒子　徳川綱吉/長谷川哲夫　吉村左近/横光克彦　丹波屋儀兵衛/早川雄三　潮田源之丞/原口剛　稲葉相模守/玉川伊佐男　瀬戸/佐々木勝彦　お蘭の方/賀田裕子　仁吉/森章二　中村錦司　峰蘭太郎　矢部義章　中村座客/高屋理恵子、川辺邦子(ミス七夕黄門まつり)　木下通博　小谷浩三　辻喬次郎

原案・脚本/葉村彰子　監督/矢田清巳

※伊勢屋は放火と思われる火事で全焼、蔵も焼けて大奥御用達を丹波屋に持っていかれた経緯。その丹波屋の娘がお蘭で、小普請支配・潮田の養女に入れて大奥へ上げた次第。
※老公、中村座へ赴き印籠見せて前座に出る手配をする。話を受けるのは中村錦司、勘三郎設定？