鵜殿のヨシ原

 ヨシ焼きが行われた後の鵜殿葭原。毎二月に行われる伝統行事で、煙に対する苦情から中断かと思われたが2002年は実施。
ヨシ焼きは単なるイベントではなく、ヨシ原を更新するという重要な意味を持つもの。ヒトにとっては水質浄化の、他の生き物たちにとっては貴重なハビタットとして大きな意味を持つヨシ原を守るために欠かせないものである。

 鵜殿のヨシ原はまた、雅楽楽器・篳篥の材として珍重されてきた。江戸幕府によるヨシ刈り禁止令が出された際も宮中御用の名に救われたことがある。

 ここに第二名神建設が予定されている。
公共工事を全部やめてしまえなどとは言えないが、せっかく残っていてくれるささやかな自然がみすみす壊されるのを惜しむ人は政官界にいないのだろうか。

撮影 2002.2.24 大阪府高槻市鵜殿


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