男綱 明日香村稲淵 | 女綱 明日香村栢森 |
両の注連縄は共に飛鳥川をまたいで架けられている。飛鳥川上流部の稲淵に男綱、さらに上流の栢森に女綱が架かる。
これらは一年ごとに張り替えられる。正月に、最近は観光客まで一緒になって賑やかに「御綱掛け」がとり行われる。
村の入口にあって悪疫の入り込まぬよう標を結うもので、同様のものは各地に見られるが、ここではいかにも飛鳥らしく大らかな陰陽の表現がなされている。飛鳥にはこうした豊穣神信仰が散見される。また、男綱は神式、女綱は仏式でなされるのも興味深い。
男綱 | 女綱 |
撮影日 2002/5/5 奈良県高市郡明日香村