はねつるべは、むかしの中河内であたりまえに見られた光景。
野井戸から地下水を汲み上げるために使うもので、尺の違いはあれど、ほぼ同じデザイン。
建物に埋め尽くされたと思った一画に、意外と広く残る農地。
このはねつるべは、そんな都市近郊の畑に在る。
井戸の傍らの畑には、青葱と碓井豌豆がすくすく育っていた。
そのはねつるべを、南から見た構図。
井戸の傍らから目を転じれば、建設中のメガシティタワーズ。
西日本最大とか謳うタワマンは、最近ここらで目立ちまくりの巨大建築物。
少し前まで目立っていた新しい病院が霞んでしまう。
その病院から見ると、斯様な次第。
東大阪の市役所から見ると、この通り。
こんな都会の片隅に、よくぞ残ってくれたものと思う。
2010/2/21 八尾市南久宝寺
※2022年現在、このはねつるべは芯棒を残し無くなっています。
周囲も宅地開発され、水路も埋め立てられました。