このところ、京都や大阪でノウゼンカズラのオレンジ色の花をよく見かけるようになりました。数年前までは紀州でしかついぞ見なかったものが、園芸ブームのせいかはたまた温暖化のせいか、そこの塀かしこの壁に絡み付いて明るい色目の花を垂らしています。
この花は中国原産の蔓性落葉樹で、古来痛風などに薬効ありとして用いられたようです。匂いをかいだり触って汁が目に入ると危ないと聞かされた覚えがあります。そういえば紀州でも寺院などに多く、照りつける夏の強い陽射しに映えるエキゾチックな花色はなにか妖しさも感じられます。
撮影地 大阪府河内長野市加賀田 撮影日 2001.7.15